英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アップルの税逃れ

アップルがEU委員会によって違法な課税逃れをしていたとして、130億ユーロを支払うよう命じられた。これに対し、アップルのティム・クック氏はこうしたルールは欧州への投資を脅かすと反論した。 問題になっているのはアイルランドにおける課税逃れスキー…

CIA発VC

晴れ。久しぶりに台風一過の好天である。 CIAのつくったベンチャーキャピタル会社が存在する。その存在はスポンサーであるCIA同様、影に包まれている。 会社の名前はIn-Q-Tel。投資に関して限られた情報しか公開していない。CIAのジョージ・テネット長官によ…

ジャクソンホールへの失望

台風がやってきた。 米国の株価はリバウンドした。金曜日の下落を補う回復ぶりだ。しかし、取引は低調である。 http://www.wsj.com/articles/stocks-down-on-u-s-rate-prospects-1472456509 ジャクソンホール会合について、サマーズ氏。ジャクソンホール会合…

Fedとマイナス金利政策

晴れ。風が若干強い。 マイナス金利について。Fed内では効果に限界があるとして反対論が強いようだ。少し距離をとって、他国の実験の経験を見極める考えである。 イエレン議長は講演において、今後数年間で必要となりそうな金融政策のオプションを検討した。…

ドイツの障害物

クルーグマン教授。ドイツの財政黒字について。 指導層の間で議論されているのは、金融政策が悪いことに、財政拡張の援助を必要としていることだ。もしヘリマネが人々に良いことだと受け止められるように設計されるなら、それはすばらしい。しかし、この財政…

Fed内の異論

曇り。昨日夕方から随分と涼しくなった。 ジャクソンホール講演の続報。2つの地区連銀幹部が、年に2回の利上げに疑問をなげかけている。ロックハート、ブラードの2総裁だ。早ければ来月にも利上げが始まるとの可能性は低いのではないかと述べた。フィッシ…

イエレンのメッセージ

晴れ。台風が近づいているせいか、風が強い。 注目のイエレン講演。強気トーンが出ていて、利上げに前向きのようだ。労働市場の底堅いパフォーマンスが続いているのをみると、今後数ヶ月で利上げするケースに確信をもっている、と述べた。Hilsenrath記者。 …

Fedへの幻滅

イエレン講演を前にして。Fedの過ちが何年も続いたことで、経済やワシントンの政界に、幻滅をもたらしている。Hilsenrath記者。今回の危機を予見できず、その後の後始末にも苦労していることによって、ポピュリズムの台頭とFedへの不信感を募らせることにな…

中国中間層の不安

晴れ。 中国で大ヒットしているテレビドラマがある。その内容は中国の中間層の不安を見事に表している。 そのテレビドラマでは、10代の子どもを勉強させるために海外に送り出した3つの家族の姿が描かれている。これは中国の未来に対する中間層の不安を象…

アップルの租税回避

米欧の当局間で、アップルの租税回避行為について、論争が起きている。 米国政府は欧州委員会に対し、アップルなど米国多国籍企業によって支払われていない数十億ドルもの税を支払うよう要求する計画を進めるなら、報復措置を考えると警告した。欧州の動きは…

ジャクソンホール

晴れ。今日も暑い。相場も明日のイエレン講演待ち、といった風情である。 イタリアで地震があり、少なくとも159人が亡くなった。数十人が行方不明のまま取り残されているという。欧州の地震というのは珍しいような気がする。 マグニチュード6.2の地震…

クリントン株式会社

晴れ。夏日が戻る。 米国はイスラム国とシリアで戦うトルコ支援軍を援助することを検討している。トルコ政府は結婚式場における自爆テロやクーデタの企てが発生したのを受け、改めて自らの役割を再確認している。 米軍はシリア国境でイスラム国の供給ルート…

フィリピンの麻薬戦争

台風一過。いつもなら青空が広がるのだが、今日は曇り空。 フィリピンで反ドラッグ戦争がスタートし、約1800人の人々が犠牲になっている。麻薬撲滅の聖戦ということになっているが、ドゥトルテ大統領の強権策がどう出るか。 この犠牲者数は過去7週間の数字。…

金融政策のニューノーマル

雨。台風が上陸した。 トルコで結婚式の最中に自爆テロが起き、数十人が死亡した。イスラム国による犯行とみられる。エルドガン大統領は若者を人間爆弾に使っていると、イスラム国を強く非難した。 今回のテロは主にクルド人を狙ったものだ。結婚したカップ…

ヘリマネ考

ヘリマネに関する考察である。 ヘリコプターマネーは単に非伝統的金融政策の一バージョンではない。中央銀行と政府のバランスシートを使うと、今日議論されているヘリマネ政策が、ミルトン・フリードマン教授が1969年に構想したものとは異なることがわかる。…

IMFの不都合な真実

IMFに対する評価レポートが出た。厳しい指摘が出ている。ユーロ圏危機を振り返ると、今後IMFが行動をとることについて非常に批判的である。 IMFのスタッフ自身が述べていることだが、2010年のギリシャ債務危機は維持可能ではないのに、IMFは欧州諸国の圧力に…

今年のジャクソンホール

Fedのインフレ目標を仮に引き上げたらどうなるか。 6年前、IMFのチーフエコノミストだったブランシャール氏が2%ではなく、4%のインフレ目標を掲げるべきだ、というアイデアを出したことがある。当時、それは間違った考えだと述べたのだが、間違っていた…

ラジャン後任

晴れ。 インド中央銀行の新総裁にパテル氏が就任することになった。構造改革を進め、銀行の不良債権問題を解決することが課題となる。 ラジャン総裁の後任候補は、何人もいたようだ。パテル氏は現在のインド中央銀行の副総裁。3年前に就任し、いったんは9月…

シリア情勢

朝方は雨。昼前になって晴れ間が広がる。午前中はたまった雑事をこなす。 シリア情勢について。米ペンタゴンはアサド政権に対し、米軍や同盟国軍付近での活動を避けるよう警告した。 http://www.wsj.com/articles/pentagon-warns-assad-regime-to-avoid-acti…

Fed幹部講演

Fed幹部の発言が相次いでいる。ウィリアムズ総裁。長く待ちすぎるリスクを警告し、米国経済が強いなら利上げをゆっくり進めるべきだと述べた。 http://acrossthecurve.com/?p=27128

住宅市場のモンスター

トランプ氏が選挙運動の立て直しに踏み切った。しかしその方向は、より通常の戦略から離れる形であり、「自分が勝てると思うやり方でやる」というものだ。 彼の選挙スタッフの交代は2回目。スタッフ刷新によって、彼の思う通りに選挙部隊を作り上げるのが狙…

シリアの少年

晴れ。今日も暑くなりそうだ。 シリア情勢である。シリア政府軍の空爆によって、イスラム国と戦うクルド軍に被害が出ている。シリア北東部において、暴力の応酬が続く可能性がある。 すでに相当複雑化しているシリア情勢は、今回の戦闘によってさらなる戦端…

ウォールストリートの頭脳流出

これも興味深いテーマである。 もしあなたが賢い大学卒業生であるなら、シリコンバレーにいくか、テクノロジー系のベンチャー企業に行くのがホットである。しかし、10年前はそうではなかった。頭の良く、大きな夢を持つ学生たちが憧れたのがウォールストリー…

安全資産の不足問題

静かなるQEの手仕舞いが米国で始まっている。チャートをみればわかるように、Fedの保有する米国債のシェアが減少している。 はっきりしているのは、これは受身のQE縮小なのだ。つまり、Fedの保有している米国債の額は変わっていないが、市場に出ている米国債…

FOMC議事要旨

曇り。でも暑いことには変わりはない。 今朝の注目は、日本時間未明に公表された7月のFOMCの議事要旨である。委員たちの意見が分かれていることが示された。Hilsenrath記者。 Fed幹部らは7月の政策会合で、意見がお互い違いながらも、選択肢を広く保ち続け…

アベノミクスと1本の矢

ワシントン・ポストでベンジャミン・フリードマン教授の記事。オバマ政権の経済政策を検証している。 1933年の3月4日にルーズベルト大統領が就任した際、最悪の金融・経済危機の底にあったが、彼は就任2日後に金本位制を禁止し、4日間にわたるバンク…

円高急伸

晴れ。昨夜は大雨と風。 再び円高の大波が襲っている。英国の国民投票以来初めて、節目となる100円を超えたが、トレーダーらは取引量の薄さを指摘している。 火曜日の夕刻、円が99・84円を対ドルでつけた。ニューヨークの月曜日は101・25円だっ…

クルーグマン教授の懸念

クルーグマン教授。米国大統領選挙におけるヒラリー候補の経済政策を批判的に論じている。長期停滞論に関する論考でもある。 クリントン氏が世論調査でリードしているが、クリントン氏の混乱症候群はまだ生きている。もし共和党がトランプ氏以外の候補を指名…

イールドハント

晴れ。 ブレーキングニュースとして、モルガン・スタンレーの株をアクティビストが取得したという。2%の株式をバリューアクトというアクティビストファンドが取得した。モルスタの株価はまだ割安だが、具体的な提案はまだない。 http://www.wsj.com/articl…

メキシコの労働コスト

晴れ。錦織君が銅メダル。よく頑張った。 メキシコにおける自動車生産ブームによって、労働コストが上昇しているという。それによってメキシコの競争力が低下しつつある。 メキシコの国境地帯の街に自動車メーカーが集まり始めたのは20年ほど前のことで、そ…