英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

バーナンキ・スピーチ(ジャクソンホール)

バーナンキ議長のジャクソンホールにおける講演が明らかになった。 経済の現状認識について、「the economic situation is obviously far from satisfactory」と述べた上で、過去実施した非伝統的金融政策の効果について、「It seems clear, based on this e…

審判の日

フィリピンでマグニチュード7級の地震があったようだ。大事がないことを祈りたい。 欧州債務危機は、「審判の日」が近づいている。8月の夏休みが明け、静かだった市場はそろりと動き始めている。ギリシャとスペインは市場からの資金調達が問題になり、ドイ…

ジャクソンホール・プレビュー

今日のジャクソンホールにおけるバーナンキ議長の講演について、内容を予測する記事が出ている。 WSJのFedウォッチャー、Hilsenrath記者はバーナンキ議長が後世どういう評価を受けるかの分かれ目に立っている、と述べている。それはどちらの評価も芳しいもの…

新ECB

晴れ。8月最終日。 ECBは今後、欧州域内の銀行6000行に対して広範囲な監督権限を持つことが予定されている。経営不振銀行に対するローンの供与や新たな監督権限を持つ。 しかし、ECBにこれほどの権限を付与することについては、ドイツとECB自身、それに…

ドラギの拒絶

晴れ。永田町はすっかり選挙モードに突入した。 夏のバカンスを終え、シャトル外交を繰り広げている欧州首脳。欧州危機が再燃する。 ECBの計画している国債買い入れ計画について、ドイツ・ブンデスバンクの批判をドラギ総裁は拒絶した。国債買い入れはECBの…

カタルーニャ州支援要請

曇り。 スペインのカタルーニャ州が、中央政府に対し、50億ユーロの緊急融資を求めようとしている。同州はポルトガルとほぼ同規模の大きな自治体で、420億ユーロの債務を抱えている。 ECBのドラギ総裁をはじめ、中央銀行の主要メンバーはワイオミングに…

追加緩和のコストベネフィット

アトランタ連銀のAltig局長がこんな問いを立て論じている。 追加の量的緩和のコストとベネフィットは何か。成長を押し上げるために、Fedはインフレリスクをとるべきか。 追加緩和に伴うコストとベネフィットはたくさんあり、メリットは同時にデメリットにな…

人民元安

晴れ。 金は、通貨価値の下落に関する投資家の関心についての良いバロメーターになるという。2001年3月以降の金価格上昇の背景分析だ。 その意味で、昨年9月に金価格の上昇トレンドが止まった点は注目に値する。この動きは何を伝えているのだろうか。 …

ドイツ経済の減速

中国の丹羽大使の乗った車が襲われたという。韓国だけでなく、中国との関係もにわかにきな臭くなってきた。心配である。 ドイツ経済も減速の兆しが濃厚になってきた。Ifo指数が過去2年間で最低水準をつけた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6b0cb92e-f022…

総裁対決

晴れ。 8月は社債発行が非常に多かった。より高い利回りを求めて、国債より社債を選好する投資家が多かったからだ。現時点で8月の社債発行額は1200億ドルにのぼる。月間平均580億ドルの倍以上だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f987604c-ede7-11…

ギリシャの格差

晴れ。 メルケル・サマラス会談について、地元アテネニュースの報道。会談後の共同記者会見で、メルケル首相は口先だけでなく実行を求めている、と強調した。サマラス首相にとっては初めての公式外遊だ。 ギリシャに対しては、民営化と財政収支の均衡、構造…

メルケル・サマラス会談

晴れ。まだまだ暑い。 メルケル首相がギリシャのサマラス首相と会談した。ギリシャの求める財政再建期限の延長やローン返済の延長は拒否した。サマラス首相は「われわれはもう少し息ができる空間が必要だ」と述べ、ギリシャのユーロ離脱観測は有毒だと述べた…

金本位制への復帰

晴れ。 共和党は金本位制の復活を政策に掲げるのだという。来週フロリダで開かれる共和党大会で党綱領の案が採用される。Fedの金融政策に対する監査や、ドルと金のリンクを監視する委員会の創設が検討されている。背景には、繁栄のためにドルを簡単に刷れな…

FOMC議事要旨(7〜8月)

FOMCの議事要旨が公表された。その抜粋。 経済回復の足取りが実質的かつ持続的に強まっていることが確認できなければ、かなり早めに追加金融緩和すべきだとの認識が多くの委員の間で判断されたという。 そして、Fedが使える複数の政策ツールについても議論さ…

ギリシャのラストチャンス

晴れ。 衆院の解散時期について、野田首相が10月だとか、11月に時期を示したとの報道が流れ始めている。永田町はもう、選挙一色に染まりつつあるのだろう。 欧州圏の首脳は、新たなギリシャ救済についての決定を先送りしようとしている。IMFなど、いわゆ…

QE3気運の後退

アトランタ連銀のロックハート総裁が講演した。「there is a risk to monetary policy being employed too aggressively and without effect to address economic problems」と述べ、現状の金融政策スタンスを適切だとした。また、9月のFOMCにおける態度は…

メルケルの選択肢

晴れ。明け方に涼しい風が入る。戦場ジャーナリストの山本さんは至近距離から撃たれたようだ。ご冥福をお祈りしたい。 マーケットはユーロ危機に一服感。米国株は高値をつけた。ただ商いは細く、投資家は今月末のジャクソンホール講演を待っている。 http://…

バズーカ

晴れ。 シリアでジャーナリストの山本美香さんが亡くなったという。残念だ。 シティグループに対し、会社を分割する要求が出ている。しかし、パンディットCEOは同グループはバンキングの基本にすでに立ち返っているとして、分割の動きを否定している。 http:…

金利上限案

ECBが国債の金利に上限を設ける案を検討しているという。 http://www.calculatedriskblog.com/2012/08/report-ecb-considering-setting-limits.html 出所はドイツのシュピーゲル誌。ドイツ財務省は否定コメントを出した。 無条件の金利ターゲット政策は採用…

スペイン国債買い取りプログラム

晴れ。昨日のゲリラ雷雨はすごかった。 ジリアン・テット記者のコラム。彼女の英語は、修辞や使われる単語が難しくて、非ネイティブには難しい。 内容は、財政瀬戸際政策が米国の脅威になる、と警告している。いわゆる「fiscal cliff」の問題だ。米国に対し…

1970年代の記憶

晴れ。 尖閣諸島に今度は日本人が上陸した。ナショナリスティックな動きが連鎖し、行動がどんどんエスカレートしていく。 韓国との間では、the International Court of Justiceに訴え出て、経済危機に際しての金融的なつながりを断つと脅しもかけている。 ht…

ロビンフッド市長

銀行を占拠し、スーパーマーケットの食糧を貧しい人々に分け与える。スペインで現代版の「ロビンフッド市長」が登場した。 アンダルシア地方の人口2600人の市長が、反財政再建を訴えてまわっている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f1b089d2-e885-11e1…

Intellectual Leader

これまたポール・ライアン氏関連の話題。 ロムニー氏はライアン氏を紹介する際、共和党の知的リーダーだと紹介したが、彼の金融財政政策を仔細に検証する限り、なぜそれほど高い賞賛を得るのか不思議でならない、という。 ライアン氏の金融政策観は、自身が…

デフレの終焉?

晴れ。 欧州の株価が回復している。5か月ぶりの高値。米国経済の回復ぶりを示す指標を歓迎したことと、欧州債務危機に対する緩和期待が好感された。 今のところ、スペインとイタリア国債の金利は7%を下回って推移している。 米国の経済指標では住宅や小売…

Territorial Claims

Recent days, Japan has been under pressure from China and South Korea about the country's territory. Furthermore, the decision of Japanese government to deport the 14 Chineses without criminal charges may provoke anger from hawkish conserv…

米消費者物価

7月の米国の都市消費者物価指数(CPI-U)が公表された。季節調整前の全品目の上昇率は1・4%で、6月の1・7%から落ち着いた。 http://www.bls.gov/news.release/cpi.nr0.htm http://www.calculatedriskblog.com/2012/08/july-update-early-look-at-201…

ジャクソンホール

今年のカンザスシティ連銀主催のシンポジウムは8月30日から9月1日にかけて開催される。バーナンキ議長講演は8月31日、ドラギ総裁の講演は9月1日に予定されている。 それ以外にも、前後には民主、共和両党の大会やEU財務大臣会合、ECB理事会など、…

ブラジルの景気刺激策

晴れ。尖閣諸島や竹島などで周辺国との対立が激化している。 ブラジルではルセフ大統領が656億ドルにのぼる景気刺激策を打ち出そうとしている。具体的には9つの高速道路と12の鉄道の権利を売却する。そして、空港や港湾施設の整備に充当する。 ブラジ…

減速するユーロ圏経済

晴れ。今日は終戦の日。もう67年も経ってしまった。 ギリシャが2年間の財政再建期間の延長を模索している。来週開催される予定のドイツのメルケル首相との会談で提案される予定だ。より長い時間をかけて、少しずつ財政を再建していくことを目指している。…

人口減と労働生産性

日本の人口減少と労働生産性の関係について。米国やユーロ圏と比べ、日本の実質GDPの成長率は1990年代後半以降、見劣りがする展開になっている。総労働時間は1991年をピークに減少の一途をたどっている。 そして、労働力人口は急速に減少し、今後も…