英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-05-01から1ヶ月間の記事一覧

テイラールールは有用か

最適な政策金利を導き出す数式として、もっともポピュラーに用いられているテイラー・ルール。デロング教授は、このテイラールールを使うのをそろそろやめようか、と告白している。テイラー教授は、このルールは過去20年にわたる最適な金融政策の研究の結果…

ふらつくドル相場

薄曇。昨夜の地震はずいぶん大きかったようだ。 中国の株価について。過熱しすぎており、ハンドリングできなくなっているのだろうか? 先週、上海やハンセンの株価指数は2〜6%下げた。しかし、上海株価指数は今年に入って42パーセントも上昇している。 …

足踏み米国経済

晴れ。朝寝過ごしそうになる。 米国のGDP統計が発表された。回復の足取りの重さを印象づける結果となった。過去6年間で3回目の減少だ。昨日、米国商務省は今年第1四半期のGDPを公表した。年率換算の成長率はマイナス0・7パーセント。速報値段階で…

JPモルガンのリストラ

曇り。今日は雨の予報。 JPモルガン・チェースで5000人規模のリストラが行われる。すでにリストラは始まっており、分野も幅広く実施される。来年に全従業員の2パーセントに相当する人員削減を行う予定だ。 さらに、全米に5570ヶ所ある店舗の改修…

イエレンとフィッシャー

曇り。久しぶりの曇天。 米国における死刑廃止の動き。ネブラスカ州が全米で7番目となる死刑廃止州となる。議会が死刑廃止法案を可決したからだ。理屈は、死刑は不効率(!)であり、効果も薄いからだという。 同州では1997年以降、死刑の執行が行われてこ…

所得不平等を減らす方法

所得の不平等を減らす方法一覧。 相続税や金融所得に対する所得課税を労働所得並みに強化する、税制の穴をなくすことなどが挙げられている。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/05/how-to-reduce-income-inequality.html

米国住宅バブル?

晴れ。日中はずいぶん暑くなった。 納税者のデータをIRSのウェブサイトを通じて盗み出す事件が起きた。税還付に関する10万世帯分の情報が盗まれたという。今一つぴんとこないのは、盗んだ側はこのデータを得ると、どんなメリットがあるかだ。 http://www.…

米銀株上昇のわけ

晴れ。 米国経済の回復を反映しているのか。米銀の株価が再び上昇している。景気が回復すれば、金利も上昇し、それが銀行の収益を押し上げると期待されている。 金利上昇による収益拡大がなくても、そもそも銀行株価が低水準に放置されていることもある。 ht…

ギリシャのデフォルト懸念

今日も晴れ。朝晩は窓を開けると、涼しい風が入ってくる。大好きな季節。 石油会社は気候変動問題に関する議論に目を向け始めている。長年、こうした議論に抵抗してきたが、無視できなくなった格好だ。年末にパリで開かれるサミットに参加する意向を示してい…

TPPラストステージ

晴れ。 TPP交渉がラストステージを迎えようとしている。今週末、閣僚会合が開かれ、最終交渉のためのタイムテーブルを話し合うという。チリの担当副大臣が明かした。 ただ、やはりと言うべきか。米国のTPA法案が上院だけでなく、下院でも可決されないと、交…

利上げは今年中に

晴れ。朝の風が気持ちよい。咳が止まらなくて困る。 上院はファストトラック法案に付随する為替関連の修正条項を否決した。同条項は自動車業界が求めていたものだが、48対51の差で否決された。 否決は、上院の共和党リーダー、マコネル議員が反対してい…

ドイツ銀株主の反乱

晴れ。 ファストトラック条項法案が上院で生き延びた。しかし、来月行われる予定の下院審議では難航が予想される。 上院での投票は62対38。可決に必要とされる60票を何とか超えることができた。仕組みが複雑でよく分からない部分もあるが、最後の上院…

遠のく6月利上げ

夜中はものすごい雷雨だったが、朝を迎えると嘘のような好天。 6月のFed利上げの可能性は遠のいた。4月のFOMC議事要旨が公表された。第1四半期のデータが弱いのは一時的なものだとみているが、利上げに踏み切るにはもう少し確定的な材料がほしい、…

ECBの買い入れ前倒し

晴れ。風邪がなかなか抜けない。 米国でも日本と同様の寄付詐欺が起きている。がんについてのチャリティ基金に詐欺行為があったとして、連邦貿易委員会などが告訴に踏み切った。2008年から12年にかけて1億8700万ドル以上を騙し取った疑いだ。 htt…

中国のリフレ政策

Gavyn Daviesより。中国がリフレ政策に本格的に乗り出す、という。それだけ中国経済の現状が深刻であることの証でもある。 http://blogs.ft.com/gavyndavies/2015/05/17/china-gets-serious-about-reflation/

遠のくユーロ・ドル・パリティ

雨。解熱剤を飲んだら、熱がすっと下がった。ずいぶん効くものだ。 ベネズエラでは、政府高官がコカイン密売買とマネーロンダリングにかかわっていたとして米国政府が調査を進めている。ターゲットはナンバー2のカベロ氏。日本にたとえると、官房長官がこう…

為替操作条項

晴れ。季節はずれの風邪っぴき。 再びイスラム国(ISIS)関連のニュース。イラクのラマディという街をISISがコントロール下に置いた。多くの住民がバクダッドに向けて夜通し歩いて逃げている。 3日間にわたる戦闘により、ISISは今年に入って最…

ウクライナ債務問題

快晴。 大統領選の前哨戦が激しくなっている。カリフォルニアで民主党大会が開かれ、エリザベス・ウォーレン上院議員が貿易協定交渉の透明化を訴えた。議会の議決前に、交渉の詳細を明らかにすべきだという主張だ。 同議員は同時に、共和党の大統領選候補も…

細る対米不動産投資

朝から雨。せっかくの週末というのに残念。昨夜の錦織君(対ジョコビッチ戦)は残念だった。 ドル高の影響の一つである。ドル高によって、米国の不動産投資の魅力が外国人にとって低下している。ロシアのルーブルやユーロ、カナダドルに換算すると、米国不動…

ファストトラック法案

日中は暑いが、朝方は涼しくて気持ちよい。一年で一番気持ちの良い時期だ。 TPP交渉を左右するファストトラック法案が大詰めを迎えている。二転三転しつつも、最初の関門である上院のハードルを越えた。来週、法案が最終的に可決される見通しになった。貿易…

中国とインドの移民

この記事は興味深い。 かつて米国移民といえば、メキシコからの移民がもっとも多かった。しかし、最近インドと中国からの移民が、メキシコ移民の数を上回ったという。ただ、グラフを見る限り、中国やインドからの移民が急激に増えたというより、メキシコから…

TPA法案復活

晴れ。日中は確かに暑いが、湿度が低く過ごしやすい。 米国におけるTPA法案の動き。最後の攻防は一進一退のように見える。 上院首脳の間でTPA法案に関し、水曜日に新たな取引が成立したと報じられている。民主党議員が法案をブロックした後、今度は一転して…

TPA法案への反対

台風一過。晴れ。 TPP妥結に不可欠とされる貿易促進条項法案、いわゆるファストトラック(TPA)法案が、上院民主党の反対に遭っている。法案成立に必要な票数が60票も足りないという。 民主党内の反対派が主張しているのは、TPA法案と抱き合わせで3つの手…

米国の自然失業率

夕方になって、東京にも台風が接近。風雨が強まってきた。 再び欧州の債券や株価が売られる展開となっている。米国債10年ものは2.34パーセントに上昇。ドイツ国債も0・72パーセントをつけている。 原因はECBによるQEだ。大量の国債を購入しているた…

ギリシャ最新情勢

晴れ。今晩にかけて、台風接近で天気は荒れ模様になる予報。 ドイツ国債の乱高下を受けて、米国債も変調気味。10年債の利回りは過去5ヶ月でもっとも高い水準をつけた。米国財務省は今後3日間で640億ドルの新発債を発行する計画を立てている。 流動性の…

反ウォールストリート運動

大手銀行の幹部たちが、反ウォールストリートキャンペーンに反対の声を挙げている。2016年の大統領選に関連し、選挙民受けのしやすいウォールストリートたたきの言辞を展開しているようだ。 今年3月末、米国大手7銀行の幹部たちが、ニューヨークにある…

中国再利下げ

快晴。 サウジアラビアのサルマン新国王が、米国のオバマ大統領がホスト役を務める湾岸会議に欠席すると伝えられている。外交上非礼にあたるらしい。会議ではイランとの核開発協議で合意に至ったことについて、説明があると見られていた。 サウジ側の説明で…

フィンテック革命

4月の米国雇用統計の関連で。貿易赤字の拡大が製造業の雇用の成長を弱めているという分析。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/05/rising-trade-deficit-slows-job-growth-in-manufacturing.html 金融界で進行中のいわゆる「フィンテ…

ブレキジットの可能性

英国の総選挙で保守党が勝利した。EU側は英国新政権に対し、EUメンバーとしての国民投票のタイムテーブルを求める考えだ。いわゆる「ブレキジット」、英国のEU離脱の可否について、EUは改めて真剣に向き合わざるを得なくなった。 EU首脳の本音とし…

デフレ恐怖症の終焉

晴れ。 米国の雇用統計について。4月の新規雇用者数の増加幅は22・3万人、失業率は5・4%に低下した。3月と異なり、雇用の順調な回復ぶりが確認された。少し安心感が広がった。 同時に3月の数字が下方修正され、8・5万人の増加だとされた。これは…