英字紙ウォッチング

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FOMC議事要旨

 曇り。でも暑いことには変わりはない。
 今朝の注目は、日本時間未明に公表された7月のFOMCの議事要旨である。委員たちの意見が分かれていることが示された。Hilsenrath記者。
 Fed幹部らは7月の政策会合で、意見がお互い違いながらも、選択肢を広く保ち続けようとしていることがわかった。
 何人かの委員は、しっかりとインフレ率が高まるまで、待とうという。他の幾人かの委員は、米国は完全雇用に近く、利上げは保障されていると述べた。
 これらのことを総合して鑑みると、Fedは早ければ9月にも利上げに踏み切る可能性がある。しかし、成長率や雇用、インフレについて委員の間で強いコンセンサスを内部で得ているわけではない。
 http://www.wsj.com/articles/feds-july-minutes-show-a-split-central-bank-seeking-to-keep-options-open-1471457347
 このところドル安に動いている。Fedが利上げを行うことができるのか、市場が疑心暗鬼になっているからだ。ダドリー総裁は下期の経済は強含みで、大統領選挙もFedの決定に何ら影響はない、と述べた。
 Fed幹部たちは、利上げを正当化できるほど、経済が急速に拡大しているのか疑問を持ちながらも、もう一回利上げがありうるとのメッセージを発しようと努力している。
 これはFedの市場への影響力を弱めることになる、困惑させる組み合わせである。
 ドルの実効相場は6月以降で最低の水準に沈んだ。2人のFed幹部が中央銀行は年末に向けて利上げに傾いているというシグナルを送ったにも関わらずだ。
 ニューヨーク連銀のダドリー総裁は火曜日、経済は今年後半に強くなり、大統領選挙はFedの利上げ決定に何ら影響しないと述べた。アトランタ連銀のロックハート総裁も年末に向けて利上げを見込んでいると述べた。
 しかし、ドル下落は、市場参加者たちが経済が弱く、Fedの利上げには限界があるとみていることを強く示唆している。 
 http://www.wsj.com/articles/dollars-drop-signals-doubts-over-fed-rate-rise-1471388693