英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

平等主義的な資本主義

曇り。 ドイツのショイブレ財務大臣。イギリスがEUから脱退することはありえない、と述べた。ユンケル氏の欧州委員会プレジデント選任に関して、イギリスの不満が高まっている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0df74c62-ff99-11e3-8a35-00144feab7de.html?…

不平等は不可避か?

午後になって日差しが戻ってきた。 スティグリッツ教授。不平等は不可避ではない、と説いている。Pikkety教授は、暴力的なほど極端な冨と所得の偏在は、資本主義に内在的なものだと説く。 NYタイムズにおいて、スチィグリッツ教授は格差についての連載に関係…

アルゼンチン債

サッカーW杯で日本があっさり負け、何だか気の抜けたような日々。今日は朝から雨。 アルゼンチンがデフォルト危機に瀕している。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f4f417ce-fe15-11e3-bd0e-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz35tuWpUYu

イケアの最低賃金

晴れ。朝が気持ち良い。 イケアが米国において、最低賃金を引き上げることを決めた。店舗の従業員の時給を17%引き上げるという。実施は来年から。 その結果、平均的な時給は1・59ドル上がり、10・76ドルになる。イケアはこの時給を決める際に、「l…

低金利と長期停滞

BISのボリオ氏らによる低金利と長期停滞の関係についての論考。 http://www.voxeu.org/article/low-interest-rates-secular-stagnation-and-debt

大幅下方修正〜米国四半期GDP

晴れ。このところ局所的に大雨になったり、変な天気が続く。 米国の四半期GDPが公表された。リセッションが終了し、5年が経つが、過去5年でもっとも悪い数字となった。第1四半期(1〜3月の)GDPは前期比2・9%のマイナス。事前予想と比べ、大幅に下ブ…

インフレーション・ヒステリア

晴れ。 混迷の度を深めるイラク情勢について。米国のケリー国務長官がイラク首脳、マリキ首相と会談した。即座に、すべての勢力を包含する新たなリーダーを選ぶよう求めた。バグダッドの米国大使館は厳戒警備のようだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/68ae…

相続資産のトリクルダウン〜マンキューの反論

曇り。早朝からコロンビア戦。残念ながら4対1で日本はグループリーグ敗退。今回のW杯は良いところなしだった。 ウクライナ情勢はどうなっているのだろうか。停戦合意がなされたが、それもわずか一日で崩壊しようとしている。親ロシア派による反乱により9…

Inflation is Back

朝は晴れ。 インフレに関する議論がウォールストリートに再び帰ってきた。 長い間、Fedの金融緩和政策は大幅なインフレをもたらす、と批判されてきた。しかし、その批判は間違っていた。株式や債券の投資家の見方は分かれている。 もしインフレ率は通常のレ…

イエレンはタカ派?

先週のFOMC後のイエレン議長の会見について。ハト派色の強く出た会見という評判だが、TimDuy教授は、異なる見方を提示している。 現在、市場で流通している見方は、今のまま経済がゆっくりと回復していくなら、1年内外で利上げの局面が出てくるだろうという…

利上げ競争

曇り時々雨。夜半の雨のせいか、明け方は涼しい。 イングランド銀行の新しいチーフエコノミスト、Haldane氏がインタビューに応じた。金融危機後はニューノーマルの時代で、危機前のように、金利が上昇することはありえず、金利は2〜3%になる、と述べた。 …

インフレの考察

晴れ。ギリシャ戦が始まった。 インフレについて。現在物価が上昇し始めている。この傾向が続くのか。それともイエレン議長が言うように、単なるノイズに過ぎないのか。 メリルリンチのエコノミストの分析。 http://www.calculatedriskblog.com/2014/06/merr…

6月のFOMC

晴れ。 FOMC。久しぶりのHilsenrath記者の記事。イエレン議長が会見し、経済は順調に回復軌道にのっており、利上げは2015年から16年にかけて漸次行っていくという。 http://online.wsj.com/articles/fed-ups-projections-for-short-term-interest-rate…

FOMCプレビュー

今週のFOMCのプレビュー。TimDuy教授。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2014/06/fed-watch-fomc-preview.html?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+EconomistsView+%28Economist%27s+View%29

アルゼンチンの新デフォルト危機

晴れ。 イラクでは混乱が広がっている。イラク政府は国内の主要都市のコントロールを失いつつある。スンニ派の過激派が主要都市を制圧しつつある。隣国トルコからも、新たな分離主義の萌芽となりかねないと警告を受けている。マリキ政権にとって、正念場が訪…

アップル課税逃れ

アップルやスターバックスなど、国際的な課税逃れに対するEUの取り組みについて。 http://www.middleclasspoliticaleconomist.com/2014/06/apple-starbucks-others-under-eu-tax.html

人民元急騰

快晴である。いよいよ明日はサッカー日本代表の初戦。 中国の人民元が2011年以来の急騰を演じた。中国当局は人民元安政策を放棄したのだろうか。 http://online.wsj.com/articles/yuan-takes-biggest-weekly-jump-against-dollar-since-2011-1402662352 …

新ブレトンウッズ体制

ボルカー元FRB議長が次のような主張をしているという。新たなブレトンウッズ体制を構築せよ、と。 彼の発言はほとんどメディアの注目を集めなかったが、WSJは取り上げている。 ドルの価値は昨年より上昇したとはいえ、1オンスの金の1200分の1に過ぎな…

利上げ前夜の英国

久しぶりの晴れ間。さあ、サッカーW杯がスタートした。ブラジルは白星スタート。 WSJのサイト上部には、ゴールアラートがついた。ゴールすると、音が鳴る仕組みのようだ。 昨日木曜日のダウ株価指数は今年2回目の3桁下落。イラクの政情不安が原油価格の高…

住宅バブル?

連日の雨。だんだんうんざりしてくる。 円相場について。世界銀行による世界経済の成長見通しが下方修正されたのを受け、資金は安全通貨へシフトしているという。それを受け、円は他通貨比で円高に振れた。 http://online.wsj.com/articles/yen-gains-as-wor…

1914年の教訓

曇り。 FTのマーチン・ウルフ。1914年、1944年、そして1989年から学んだこととは。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b4b18022-efc2-11e3-9b4c-00144feabdc0.html#axzz34HMrTjuR

Pikkety考

今朝も雨は降っていない。 ちまたにあふれているPikketyをめぐる論考の一つ。FTが指摘したデータの誤りなどを吹き飛ばし、著作の持つ力が論者を引きつけているようだ。 ここで展開されているのは、Pikketyの著作が新興国にとって意味するものとは、という問…

マイナス金利考

久しぶりに晴れ間が広がった。気持ちの良い朝。 雇用統計に関連づけた分析。失業率が改善しているのは、人々が職を探すのをあきらめたせいで、それゆえ失業者が減ったためだ、とする。問題は、経済が徐々に回復していったときにどうなるかだ。 実際に労働力…

House of Debt

曇り。 米国の雇用統計関連の記事。この折れ線グラフはわかりやすい。雇用者数はたしかに危機前のピークを回復したが、今回の危機の谷は深く、しかも回復まで長い時間を要したことが一目瞭然だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/54626e58-ed73-11e3-8a1e-00…

質なき雇用回復

昨日に引き続き終日雨。 昨夜発表された米国の雇用統計。雇用者数はようやく金融危機前の2007年後半の水準に戻ったが、雇用の質は以前のような状態ではない。 5月の新規雇用者数の増加幅は21・7万人と、20万人を越えた。4か月連続の20万人超え…

ECBマイナス金利

曇り。関東も梅雨入りし、これから雨模様の日が続く。 事前にさまざまと取り沙汰されてきたように、ECBがマイナス金利の採用に踏み切った。マイナス金利を併せて、4000億ユーロにのぼる欧州域内の銀行向けの新たな低利融資制度も創設する。貸し渋りにあ…

アサド3選

曇り。今日から明日にかけ、大雨の予報だ。 シリアのアサド大統領が3選を果たした。反アサド派は、16万人を殺害し、900万人の市民の住居を奪った上での選挙であり、「血塗られた選挙だ」と批判している。この選挙によって、アサド大統領は一応7年間の…

嵐の前の静けさ

晴れ。米国の金融市場は一見平穏であるかのようにみえる。しかし、Fed内では投資家がリスクを恐れなくなり、次のトラブルに至るのではないかと恐れの声があがっている。 リスクの兆候の一つがジャンクボンド市場だ。 http://online.wsj.com/articles/fed-off…

ゴールドマンの成長戦略

薄曇り。 米国の伝説のヘッジファンドマネージャー、David Abramsについて。ヘッジファンド平均の2倍、S&P500インデックスの3倍のリターン(配当込み)を記録しているという。売られ過ぎた会社の株を少数購入。最近は債券投資も手がけるという。 最近の…

IMFの誤診

晴れ。 IMFの英国経済に対する処方箋は誤っていた、と批判している。英国経済の見通しをより悲観的に見ていたため、債務削減のペースを緩めるようIMFは提言していた。しかし、英国経済は思った以上に回復し、バブルの懸念すら出ている。 IMFのブランシャール…