英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

Fed後の世界

晴れ。 ジョン・ダワーの名著「敗北を抱きしめて」ではないが、Fed後の世界を市場は抱きしめようとしている。 今年も半分が過ぎた。金融緩和の時期は終わりを告げようとしており、Fedによる緩和縮小の兆しに市場参加者は身構え始めた。今年後半、経済におけ…

バーナンキ後任選びが始まった

昨日は青空のきれいな好天だった。今朝は曇り。 いよいよ来年1月に退任するバーナンキ議長の後任選びが始まった。オバマ政権は候補者のショートリストを集めている。こうした報道の前提には、バーナンキ議長の再任はない、との含意があり、また現在のところ…

米国金利のボラティリティ

今日は晴れ間が広がる朝となった。 米国のGDPが下方修正された。今年第1四半期のGDPは当初見通しの年率2・4%から1・8%への下方修正となる。なぜ、GDPの下方修正は頻繁に起こるのか、という問いかけ。 http://blogs.wsj.com/economics/2013/06/26/why-…

中国のキャッシュクランチ

曇り。 忘れ去られたかに見えた地球温暖化問題について、オバマ大統領が動き始めた。温暖化ガスの排出量を新たな基準で規制する新プランを公表した。気候変動は温暖化ガスが原因ではない、という意見があるが、そうした主張に異を唱えた格好だ。具体的には、…

中国のボルカーショック

曇り。今日も暑くなりそうだ。 WSJは、スノーデン問題やブラジルのデモについて大きく扱っている。 ブラジルのルセフ大統領が月曜日に記者会見し、同国が抱える長期的課題への解決策を模索し、政治的改革案について国民投票にかける考えを示した。 http://on…

カレンダー志向の政策決定

曇り。 WSJのHilsenrath記者の名前をもじったコメント。マーケットはFedの発するメッセージを誤読したのだろうか。第一のポイントは、Fedのバランスシートのサイズについて。バーナンキ議長は、Fedがバランスシートで保有する資産のサイズがキーとなる変数だ…

トリシェの教訓

梅雨時期の週末にしては珍しく、土曜日日曜日とも晴れの一日。ECBの前総裁、トリシェ氏は任期を終える間際、利上げを主張して激しい批判を浴びた。来年1月に任期満了を迎えるバーナンキ議長もトリシェ前総裁の二の舞を演じようとしているのだろうか。 http:…

緊縮財政は失敗?

過ちを改めるに如くはなし。FTのマーチン・ウルフが金融危機後の財政再建路線のコース変更を提案している。 書き出しは、緊縮財政は失敗した。それは短期的な意味でも、長期的な観点からみてもそうだという。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/06/mar…

ブラジル、ミドルクラスの反乱

久しぶりに雨のない朝。 ブラジルのデモが止まらない。中間層を巻き込んで、全土に広がりを見せている。経済は高成長を続けてきたブラジルに、格差や政府の対応に対する不満が伏在していたのだろうか。 http://online.wsj.com/article/SB1000142412788732330…

シートベルトを〜QEの乱気流

曇り。梅雨空が続く。 バーナンキ記者会見の余波が続く。株式市場、ダウ平均は353ポイント下げた。中国経済の減速も悪材料視された。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323893504578557022097686486.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollecti…

バーナンキ会見のポイント

曇り。気温も低め。早朝の日本代表サッカーの対イタリア戦(コンフェデレーションカップ)は、実に残念だった。でも、選手たちの健闘に拍手拍手。 FOMC後のバーナンキ議長による記者会見が先ほど終了した。冒頭発言で議長は、今年後半に850億ドルの債…

アマゾンへの疑義

曇り。風が強く、梅雨前線の影響で今日は激しい雨になりそうだ。 イングランド銀行の新しいCOOに英国サンタンデールのホッグ氏(女性)が任命された。総裁のカーニー氏の初人事だろうか。中央銀行のCOOという言葉は初めて聞く概念だが、どういう仕事の…

バーナンキ議長の支配力

晴れ。気温が高く、もはや夏の天気だ。 オバマ大統領とプーチン大統領の首脳会談がG8で開催された。シリアのアサド政権に対する対応について意見が衝突した。ロシアはアサド政権を支持していることが大きい。オバマ政権もCIAを通じて反政府派への武器供…

経済10の疑問

曇り。 年央に差し掛かり、CalculatedRisk氏が経済に関する10の論点を示している。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/06/mid-year-review-ten-economic-questions.html

FOMCプレビュー

今日は朝方激しい雨が降っていたが、昼前にはすっかり上がる。 今日は父の日。ということで、アメリカの子供は父親と母親とどちらにお金を使うか、という数字。 http://blogs.wsj.com/economics/2013/06/15/number-of-the-week-americans-spend-41-more-on-m…

イラン大統領選

イラン大統領選の投票が始まった。有権者の関心は何よりも経済、だとFTは伝えている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c1932d68-d506-11e2-9302-00144feab7de.html#axzz2WH0VHh9g イランの大統領選について、多くのイラン国民はテヘランと世界の関係改善や…

IMFの変心

曇り時々晴れ。非常に蒸し暑い天気だ。 最近の英字紙のヘッドラインは経済ニュースが後景に退き、外交や安全保障、社会問題が目立ってきた印象がある。それは経済問題が落ち着きを見せてきたからだろう。欧州経済情勢はけっして好調とは言えないだろうが。 …

FOMC

曇り。 目下、最大の焦点は来週のFOMCに移っている。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324049504578543732746191690.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories WSJのHilsenrath記者の記事。ゴールドマンサックスのエコノミストによると、経済のファン…

ブラード講演

梅雨らしく、雨の日々が続く。 米国のプライベートエクイティに対する金融事情。買収ファンドへの金融機関の融資姿勢は相当緩和的であるようだ。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324049504578541682153460740.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNews…

シェール推計

雨が降り出した。 アップルが新たにリリースしたのは、ラジオサービス。オペレーティングシステムも2007年以来の大幅な変更を加えた。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323495604578537441175227354.html?mod=WSJ_hps_LEFTTopStories シ…

中央銀行のキーワード

米欧の中央銀行において、最近のキーワードがそれぞれ存在する。 Fed幹部の嫌いな言葉は「Tapering」なのだという。この言葉は、Fedの金融緩和縮小を指す便利な言葉として、最近のバズワードになっている。しかし、Fedからすれば、いったん緩和を縮小しても…

続・米中首脳会談

曇り空。 ワシントンポストグループを率いる女性経営者、キャサリン・ウェイモス氏の評伝記事。発行人に就いたのは2008年の2月で、金融危機の数か月前だった。 「失敗を恐れるな」「成功するためには失敗しなければいけない」。偉大な祖母、キャサリン…

米中首脳会談

梅雨なのに、一向に雨の気配がない。 米中首脳会談が行われた。オバマ大統領と周近平主席が8時間にわたって一対一で話し合った。テーマはサイバーテロや地域の安全保障、それに北朝鮮問題だった。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ee0612aa-d094-11e2-be7b-…

雇用統計(5月)

薄曇り。 注目の米国の雇用統計(5月)は、17・5万人の新規雇用者数の増加となった。失業率の即座に下げる数字ではないが、手堅く雇用は改善している。経済指標関連のニュースは経済の減速を示すものだったが、今年の夏の景気失速懸念は薄らいだ。 ダウ…

ドル下落

雨が降り始めた。 ドルが全面的に下落、円が急騰している。グローバルな成長はまだ弱々しいのに、各国の中央銀行が金融市場へのサポートを減らそうとしているとの観測から、ドルが売られている。昨日のECB理事会後の会見で、ドラギ総裁はこれ以上の新たな金…

フランスの「待った」

曇り空。 日本株の下落が止まらない。ダウ株価も昨日は大きく下げた。世界の株式市場が変調なのは、日本株の上げ下げと、Fedの金融緩和縮小への期待が高まっているせいだ。 5日のダウ工業株価は今年2番目の下げを記録した。217ポイント、1・4%の下落…

ディスインフレの世界

今日も快晴。 昨日のダウ工業株価指数は0・5%の下落だった。焦点は今週末の雇用統計の発表で、Fedが金融緩和政策を縮小するかどうかが依然として注目されている。株式市場のボラティリティは高いままだ。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887…

金融緩和縮小論議

金融界でいま一番の注目といえば、やはり米国Fedの金融緩和がいつ、どのように縮小されるかだろう。緩和の縮小、つまりTaperingについての議論が盛んになっている。 一つがアトランタ連銀のロックハート総裁の発言。資産買い取り政策を調整する時期に差し掛…

変調マーケット

梅雨というのに、きれいな青空の広がる。 米国のミューチュアルファンドが金利上昇によって5月は損失を被ったことを指摘する記事だ。Fedの金融緩和政策が出口に近づいているとの観測が高まり、債券金利が世界中で上昇している。金融危機が起きた2008年…

プリンストン卒業式

今週は薄曇りのスタート。 バーナンキ議長のプリンストン大学卒業式におけるスピーチが話題になっている。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/06/bernanke-ten-suggestions.html Fedのバーナンキ議長に関する心理分析が行われようとしている。もちろん…