英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

マクロンの反撃

フランスのマクロン大統領は、アングロサクソンのテクノロジー大企業に対し、競争を阻害していると非難した。ライバル企業を挫折させる大企業に取引税を課することを検討するという。かなり過激な反撃法である。 エストニアにおけるEU首脳会議の後、スピーチ…

孫氏追放

曇。今年も後半戦に突入である。 AIGに対する監督が終了することになった。もはやAIGは経済的な脅威ではないと判断された。今回の措置はトランプ政権における金融規制見直しの明確なステップの一つである。AIGはSIFI認定から外れることになった。 今回の認定…

低インフレは一時的

失業率と賃金の相関が切れていることについて。IMFブログより。 https://blogs.imf.org/2017/09/27/the-disconnect-between-unemployment-and-wages/ Duy教授。「謎」となっている低インフレ。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2017/09/in…

メルケルからマクロンへ

快晴である。空気が澄んでいて、気持ちがよい。 日本政治のドタバタ騒ぎが取り上げられている。安倍与党にとって最大の脅威が生まれた、という。 ところで、小池知事のいう「しがらみ」は英語で「entanglements」というらしい。 https://www.wsj.com/article…

ショイブレ辞任

ドイツでは総選挙後、財務大臣として影響力のあったショイブレ大臣が辞任することになった。ベテラン政治家で財政緊縮の強烈な推進者であった。ヨーロッパにおける財政政策形成において、一つの転機となりそうだ。 さらに、メルケル政権内でEU統合の熱心な推…

トランプ税制の勝者と敗者

雨。 トランプ税制が米国の株式市場へ影響を与えている。当初はトランプ氏の公約でもあった減税に期待があったが、現在はトランプ政権でどのように政策が進むのか、見通すのが難しくなっている。 https://www.ft.com/content/18b1db26-a389-11e7-9e4f-7f5e6a…

イエレンVSボリオ

FTのDavies氏ブログより。中央銀行論争、というメインタイトルにイエレン対(BISの)ボリオ、という副題がつけられている。 金融危機以降、主要な中央銀行は目標に届かないインフレと失業率上昇に共同して対処してきた。彼らの思考法は相対的にマーケットが…

イエレン講演

曇。 米朝間でレトリックの応酬が激しくなっているが、緊張を和らげようという取り組みも行われている。外交の努力が緊急に求められている。 ティラーソン国務長官は木曜日に北京に飛び、中国に対して北朝鮮へ核兵器開発プログラムへ圧力を強めるよう求める…

分極化するドイツ

晴れ。涼しい。 北朝鮮高官によると、米国は宣戦を布告したのだという。公の空において、北朝鮮は米軍機を撃ち落とすことが正当化されたと外務大臣は述べている。言葉の応酬がさらなる応酬を呼び、なんとも物騒なことになってきた。 ニューヨークで報道陣に…

メルケル4選

晴れ。 ドイツでは事前の予想通りメルケル首相が4選を果たしそうだが、AfDも台頭した。この結果は欧州におけるアイデンティティや経済に対する不安を繁栄している。欧州大陸諸国における既存政党が経済などについて有権者が不安を抱えている。 約33%の得票…

高まる米朝の緊張

晴れ。気持ちの良い秋晴れである。 米空軍機が北朝鮮沿岸を飛び回り、緊張が高まっている。北朝鮮の代表は脅しをエスカレートさせている。 ワシントンと平壌の新たな対立の種として、北朝鮮の外務大臣が国連で土曜日、スピーチを行い、米国本土へのロケット…

BS縮小の政治経済学

Fedがとうとう長期停滞論を受け入れたのだという。 9月20日のFOMCについて、金利の現状維持とバランスシート縮小を打ち出したことは予想の範囲内の出来事だった。しかし、予想されていなかったのは、長期の金利見通しを下方修正したことである。Fedは明らか…

中国脅威論

エコノミスト最新号は中国について。彼らは公正に競争しているのか、と問いかけている。一種の中国脅威論である。 もしトランプ氏が選挙期間中に約束したように、米国に対する中国製品の輸出に懲罰的な関税をかければ、彼は貿易戦争を始めることになったであ…

マケイン議員の反対

曇。 共和党によるヘルスケア改革法案について、マケイン上院議員は支持できないという意思を表明した。共和党議員のうち、2人目もしくは3人目の反対票となる。これで法改正のゆくえは不透明になった。 金曜日にはメイン州選出のコリンズ議員も反対を表明…

FOMC

晴れ。 注目のFOMCである。10月から4・5兆ドルのポートフォリオ縮小を開始し、12月利上げの可能性も捨てていない。 今回政策金利は据え置いた。しかし、2017年中にもう一回利上げする可能性を描いている。インフレ率が低く、今年もう一回動くことへ疑問の…

ロボットと労働市場

ドイツの労働市場におけるロボットの影響についての考察。非常に興味深い。要約によると、ロボットはドイツの雇用に全体として影響を与えていない。むしろ、ロボットの登場によって労働者は最初の雇用主のところにとどまる機会が増えている。それは、労働組…

スーチー氏の失敗

反ファシスト(antifa)を掲げる左派勢力が、その戦略や戦術をめぐって意見が対立している。従前は緩やかなグループの集まりだったが、対立が先鋭化しているというのだ。彼らは時には平和的な抗議者として信頼されていたが、時には扇動者として批判されるこ…

ロケットマンに告ぐ

曇。 トランプ氏は国連で初めて演説を行い、もし米国が北朝鮮体制へ行動を起こせば、北朝鮮全体を破壊すると警告を行った。 トランプ氏は、米国は非常に強い力と忍耐力を持っているが、もし同盟国や米国自身を防衛せざるを得ない場合が出てくれば、選択の余…

FEDの海図なき航海

晴れ。 今週はFOMCが開かれる。海図なき航海に乗り出したFED。水曜日には4・2兆ドルのバランスシートを縮小すると宣言するとみられる。来月から、満期を迎えた債券を再投資しない。 もしこれが成功すれば、特別に拡大した政策を静かに縮小させることになる…

安全資産の減少

米国経済協会の「今週のチャート」より。安全資産が世界的に減少しており、そのゆくえが懸念されている。 この問題は数十年にわたって続いていたが。とくに大不況が分岐点となった。投資銀行は2008年の危機前は、資産担保証券を開発することで安全資産への圧…

英保守党の内紛

台風一過。風はまだ強いが、快晴である。 英国の保守党内部の対立が深刻化し、EUとのブレグジット交渉に影響を与えかねない情勢となっている。 具体的には、ジョンソン外務大臣が公的統計を明らかに誤使用したことで責められている。メイ首相としては暗礁に…

気候変動戦略

雨。 米国が気候変動条約、いわゆるパリ協定に復帰する可能性が出てきた。離脱の決定を見直すのだという。 https://www.wsj.com/articles/trump-administration-wont-withdraw-from-paris-climate-deal-1505593922

トランプとロシア

FTより。モラー特別検察官は何を知っているのだろうか。大統領のロシアとの取引についての捜査でによって、ゴシップが生まれようとしている。 あるワシントンの著名な弁護士によると、優秀な仲間である弁護士たちが数百万ドルの報酬を捨て、雀の涙ほどの報酬…

高齢化と財政余地

今日は夜になって雨に。台風が本州に接近中である。 日銀のリサーチペーパーより。 高齢化が進むと、財政の余地が少なくなる。日米の人口動態を調べたところ、とくに、2040年において、日本の従属人口比率が70%を超えて、財政の余地が36%も減少す…

ドル安考

財政の持続可能性について。アウアーバック教授。 公的債務の規模があまりに高い水準であるため、新規の財政刺激策が危機にさらされている、というのが中心的な問題設定である。 しかし、教授らの研究によれば、経済が低迷しているときに、財政刺激策をとる…

インフレ率低迷の謎

インフレ率低迷の謎。ルービニ教授である。 https://www.project-syndicate.org/commentary/monetary-policy-missing-inflation-by-nouriel-roubini-2017-09 サマーズ教授。なぜ、米国政府は規模を縮小できないのか、と問いかけている。講演でサマーズ氏は、…

イングランド銀行

晴れ。随分涼しくなった。 BOEが利上げを示唆した。これでFRB、ECBに続き欧米の主要中央銀行が緩和政策から徐々に抜け出す姿勢が鮮明になった。 BOEの利上げメッセージは、インフレ率が上昇しつつあり、それを押さえることが狙いだ。 来週はFOMCが開催され、…

サウジの引き締め

晴れ。快晴である。 皇太子に権力を集中させるため、サウジが取締を強めている。影響力のある批評家やリベラルな思想家、他の皇太子であっても、内部の異論を消し去る動きが出ている。 先週発生したのは、30人以上の評論家らを当局が拘束したことだ。ソーシ…

ECBと米国債金利

債券市場とECBの金融政策について。 ドイツの債券利回りは狂っているほど低いという。大手債券ファンドのダブルラインの創業者はそう述べた。もしECBが債券買取を縮小すると、米国債市場を驚かせることになるだろうと述べた。 ECBがテーパリングを始めると、…

ゴールドマンの執念

晴れ。 話題のアイフォーンの発表会が開催された。ディスプレイが大きくなり、顔認証装置がついた新しいiPhoneXは999ドルだという。発表を受け、アップルの株価は高値を更新した。 https://www.wsj.com/articles/apple-unveils-new-products-at-iphone-event…