英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ISの新拠点リビア

曇り。崩れると聞いていた今日の天気は持ちそうだ。 欧州連合はトルコと難民問題で合意に達した。ギリシャとトルコの間の国境付近におけるパトロールを強化する。トルコ経由で欧州に入国する難民の数は制限されることになる。その代わりにEUはトルコに対し、…

低所得国のワナ

クルーグマン教授のニューヨークタイムズのコラム。教授は来週、経済モデルの変貌について講演を行う予定だ。金融危機後にマクロ経済学の理解がどのように変わる、また変わらなかったのか、教授なりの理解をプレゼンテーションするのだという。 ゼロ金利制約…

イランの新石油開発スキーム

今日も晴れ。 WSJやFTのような経済専門紙であっても、最近政治ニュースが増えているような気がする。経済問題が後景に退き、紛争や戦争が大きな問題になっている証拠だろう。 ロシアによるトルコ制裁について。プーチン大統領が最終承認した。トルコからの一…

危機後の成長率格差

ゴールドマン・サックスのエコノミスト2人による危機後の欧州諸国の成長格差についての論文だ。 危機後、欧州圏は雇用と労働時間がともに減少した。しかし、成長率が減退したことで、欧州諸国の重要な違いが見えにくくなっている。実質GDPの成長率と投入要…

トランプの教訓

村上春樹の新著を読んでいたら、アイスランドの旅行記が出ていた。そこでアイスランドです。 クルーグマン教授のコラムより。 ユーロ危機の大きな教訓の一つは、ミルトン・フリードマンの言っていたことは正しい、ということだ。ただし、それは彼のマネタリ…

ロシアと小麦

快晴。だが、二日酔いで昼までゴロゴロ。 米国はトルコに対し、国境付近の警戒を強めるように求めた。シリアにいるISISの戦闘員がトルコ経由で他国に入り込むのを防ぐ狙いだ。 具体的には国境付近に数千人の追加の警備兵を展開するよう求めている。一方、米…

ドイツの転身

久しぶりの晴れ。穏やかな朝である。 トルコとロシアの対立が激しくなっている。ロシア政府は国境において、トルコ産食品の輸入検査を厳しくするよう命じている。トルコに経済制裁を加える狙いだ。ロシアはシリアへの空爆を継続している。 ロシアのメドヴェ…

ロシアの非難

雨。風も強いし、何より寒い。 ロシアとトルコの間の緊張が高まっている。 http://www.wsj.com/articles/russian-prime-minister-says-relations-with-turkey-nato-are-damaged-1448439816 ロシアはトルコ非難の声を高めている。モスクワのトルコ大使館に石…

ロシア機撃墜

曇り。今日も雨予報。 中東情勢が一段と混迷しそうな気配だ。 トルコ軍がロシアのジェット戦闘機を撃墜した。トルコ政府によると、ジェット機がトルコ領内を侵犯したせいだ。ロシアはシリア上空を飛行していたと反論している。IS対策で国際的な連合を組もう…

トランプ発言の背景

雨。 ブリュッセルの続報である。厳戒態勢は火曜日まで続ける予定だ。水曜日には学校や地下鉄を再開する予定だという。ただ、パリテロに関わったとされている26歳の男の捜索は依然として続いている。 http://www.wsj.com/articles/brussels-on-edge-as-lockd…

ECBの変体への情熱

Gavyn Daviesより。 マーケットは12月3日開催のECB理事会で、追加の非伝統的金融緩和政策が決定されることを織り込みつつある。スイス国立銀行を除き、これまで先進国の中央銀行は保守的な姿勢をとるとみられていたが、これが変体となるかもしれない。 ECBは…

Mission Accomplished

曇り。今日は雨の予報。 アルゼンチンの総選挙。ブエノスアイレス市の保守系市長である挑戦者が与党候補を破って勝利した。国民は現職大統領のキルヒナー氏の介入主義的な経済政策にノーを突きつけた。 過去12年間、アルゼンチンでは左派系の支配が続いてい…

ヒステリシス効果2

クリントン政権で財務長官を務め、オバマ政権では経済諮問委員会の委員長、そして、世銀のチーフエコノミストも務めたサマーズ教授が16日にワシントンのピーターソン研究所で行った講演のトランスクリプト。 「ヒステリシスなのか。構造的な問題と循環要因を…

手厚い年金を擁護する

英国の年金事情も日本と似たような点があるようだ。 英国のシンクタンクの報告によると、年金受給者が貧困状態にある、というのは英国の現実に合致していないという。 86パーセントの年金受給者が家計資産として5万ポンド以上を保有している。日本円に直す…

大量難民の時代

米国の南部諸州、「Deep South」と呼ばれる州のうち、ルイジアナ州で2008年以来、初めて民主党の知事が誕生した。現職の共和党候補である上院議員の不人気に乗じた格好だが、奇跡的な勝利だったようだ。Deep South諸州では伝統的に共和党の牙城である。…

ブリュッセル厳戒

一日中薄曇。 ベルギーの首都ブリュッセルはテロを警戒して、厳戒態勢にある。ここまで治安に対して厳重な体制をとるのは、第二次大戦終了後、初めてのことである。政府は軍隊を展開し、首都の地下鉄は閉鎖された。パリのようなテロの可能性が高まっているた…

IS戦後の世界

快晴。気温も高く、気持ちのよいテニス日和。 テロ関連の記事。西側諸国はイスラム国との戦争状態に入った。彼らに勝つためには、西側諸国は軍事的戦術を決定し、金銭的な補給を絶ち、プロパガンダ戦にも対抗する必要があるという。 パリのテロとロシア航空…

ドル高の影

曇り。グズグズした天気が続く。 企業の課税逃れを防止するため、米国政府は新たなルールを設ける。具体的には法人税を逃れるため、住所を海外に移す動きに制限をかける。たとえば、M&Aで海外の企業を買収し、新会社の所在地を海外に移すことが難しくなる。…

移民は貧困を減らす

移民を受け入れることで貧困が減少する、という研究論文。 検討されている事例は、トンガからニュージーランドへの移民の例だ。トンガにとどまった人と比べ、ニュージーランドへ移住した人のほうが3倍の所得を稼ぐという結果。豊かな国に住む人は貧しい国に…

アフター・パリ

晴れ。 10月のFOMC議事要旨が公表された。Hilsenrath記者の報告。議事要旨による議論をみる限り、Fed幹部らは12月利上げに傾いている。インフレ率と失業の改善トレンドが悪化方向に転じなければ、だ。 10月の会合で、幹部らは言葉遣いも変えた。 しかし、水…

なぜ利上げに踏み切るのか

曇り。今日も雨模様。PCの調子が悪くて困る。 フランスのサンドニで銃撃戦が発生した。パリテロ事件の首謀者が潜んでいるとして警察がアパートを襲撃し、2人の容疑者が死亡し、7人が拘束された。作戦は7時間以上にわたった。 http://www.wsj.com/articles…

インフレと経済活動

インフレと経済活動との関係について。ブランシャールやサマーズらによるペーパーだ。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/11/inflation-and-activity-two-explorations-and-their-monetary-policy-implications.html

ISISとの戦争

路面はぬれているが、日差しは柔らかく暖かい。 ベルギーではパリテロ事件の容疑者探しが続いている。ブリュッセル近郊の関係箇所を捜索し、計画に関係があるとみられる2人を拘束している。 当局によると、今年初めにベルギーで同種の計画があったが、失敗…

共和党候補の減税プラン

大統領選の共和党候補をみると、減税という無責任な言説が跋扈している。 米国の議会予算局の推計によると、このまま推移すれば、2040年の公的債務はGDPの103パーセントに達するという。予算のうち5分の4が債務の返済や利払いに充当されるという異…

空爆という報復

快晴。錦織君はなかなか勝てない。 パリのテロ事件の続報だ。フランス政府はシリアのIS支配地域に対し、空爆を実行する。米国はフランスに対し、標的の情報を提供している。パリのテロに対する報復行動である。 フランス軍事当局によると、シリア北部のラッ…

原油価格低迷

原油価格が低迷している。ゴールドマン・サックスは原油価格の低下は、2015年のGDPを0・2パーセント押し上げたと推計している。 http://www.calculatedriskblog.com/2015/11/goldman-decline-in-oil-prices-boosted.html

テロと難民

今日も雨模様。 パリのテロ事件の襲撃者の中にシリアからの難民として入国していた者が含まれていたようだ。これで難民問題のトーンは一気に変わるだろう。排外主義の台頭が心配だ。 死者数は129人にのぼっている。けが人がそのほかに数百人を数える。 今…

ごまかし予算

いくつかの簡単な親指の法則。 米国は世界でもっとも富裕な国である。それはなぜなのか。サプライサイドの政策がうまくいったからだろうか。政策の選択肢や米国経済の特徴、あるいは歴史的な出来事が、こうした米国の経済を生み出した原因かもしれない。しか…

パリのテロ

終日雨。 またもや目を覆いたくなる事件が起きた。フランスのパリで銃を乱射する事件があり、100人以上が死亡した。フランス史上最悪の事件となった。6箇所で別々の襲撃があり、全体の被害はまだわかっていない。当局も大きく動揺している。 フランス政…

非対称なリスク

懸念すべきは、ラッカー総裁の指摘するインフレリスクではなく、エバンズ総裁の指摘する非対称なリスクではないか。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/11/being-an-inflation-hawk-means-never-having-to-say-youre-sorry.html