英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

バッドバンク構想

曇り空。GW前半戦の最終日。そして、4月も今日でおしまい。 今週は木曜日にECB理事会、金曜日に米国の雇用統計、そして、週末日曜日にフランスとギリシャで注目の選挙がある。4月分の雇用統計の事前コンセンサスでは、非農業部門の雇用者数は16・5万人…

バーナンキ「教授」の変節

インフレ目標を2〜3%に設定し、特に2%の下限が重要だ…。10年前、そのように説いて。日本の金融政策を厳しく批判したバーナンキ「教授」は変節したのか。ちなみに現在、Fedは2%の目標を正当化している。 http://economistsview.typepad.com/timduy/2…

太陽光バブルの光と陰

太陽光発電バブルの崩壊にみる、旧東西ドイツ統合の光と陰。 日本で今年7月から始まる再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度。旧東ドイツは太陽光発電ブームの終焉に苦しんでいる。 ポーランドとの国境に近い地方都市(フランクフルト アン デル オーダ…

ポンド安という呪文

GW前半戦の2日目。痛ましい事故も。 英国経済はリセッション入りしたというのに、2009年8月以来のポンド高を記録している。金融危機後の英国の政策当局者にとって、ポンド安は経済が回復に至るための中心的な政策課題だった。まるでマントラのように。…

ウェルズファーゴの買収戦略

やはり米国経済の減速ぶりが気がかりだ。昨日も触れたように、個人消費は堅調だが、政府支出と民間投資が不振だったことが足を引っ張った。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304811304577369640809969900.html?mod=WSJASIA_hpp_LEFTTopWhatNe…

復活アイルランド

ゴールデンウイーク初日は快晴でスタート。風もなく、実によい天気。朝からテニス。 危機が深化しているスペインで、脆弱な銀行部門に焦点が当たりつつある。スペインの外務大臣は自国を沈みつつあるタイタニック号になぞらえ、早急な救済が必要だと述べた。…

深刻化するスペイン危機

連休前ということもあって、実に慌ただしい一日。終日雨。 スペイン危機の深刻化がとまらない。失業率は実に4人に1人という状態となった。25歳以下の若者についてみると、実に52%の失業率だという。S&Pはスペイン国債をトリプルBプラスに格下げした。 S…

FOMC(4月)

雨。今日は小沢一郎・元代表の判決の日。一日中この話題なのだろうか。もっと報じることがあるだろうに、何ともむなしいことだ。 FedのFOMCが終わった。金融政策に変更はなく、2012年の経済成長見通しを上方修正した。利上げの時期は、従前より前倒しに…

インドの財政赤字

インドの財政赤字について、S&Pが格下げの警告を発している。アウトルックはstableからnegativeに変更された。現状の格付けはトリプルBマイナスで据え置いた。 もう少し高格付けだと思っていたが、投資適格級では最低の格付けだとは驚いた。 また、経済成長…

アップル

快晴。暖かい。 アップルの増益ぶりがすさまじい。四半期で世界で3500万台売り上げたiPhoneが急伸し、利益を押し上げた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a1bb1c66-8e4a-11e1-bf8f-00144feab49a.html#axzz1seMVNGi6 http://online.wsj.com/article/SB10…

オランダショック

フランスの大統領選、オランダの内閣総辞職を合わせ、「オラ・オラショック」と呼ばれているようだ。 そのオランダの詳報。3%の財政赤字目標を達成するため、4月30日に政府の計画を説明すると同国の財務大臣が述べた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/…

FOMC

今日からFOMC。プレビューとして、WSJのHilsenrath記者のレポート。注目は四半期経済見通しをどう更新するか。2012年のインフレ率見通しは、最近のガソリン価格上昇を反映し、1月見通しより少し上方修正するとみられる。失業率も若干改善を見込む。ただ…

the backlash to austerity

月曜日のマーケットのキーワードは、「the backlash to austerity」。 欧州各国の国民は財政再建に飽き飽きしてきたようだ。だが、残された選択肢はそれほど多くない。 国債を発行して経済刺激策という「麻薬」に走りがちになる。財政再建を持続させることが…

フェイスブック減速

晴れ。 今朝の日経新聞「私の履歴書」の言葉がいい。 「汝の道を歩め。そして、人々をしてその語るに任せよ」 フェイスブックの成長に早くも陰りが見られ始めた。IPO直前の急ブレーキ。コストの上昇は、ストックオプション費用などがかさんだせいだ。 http:/…

極右台頭〜フランス大統領選

天気はさえない。 注目のフランス大統領選。野党・社会党のオランド候補が僅差で初戦を制した。オランド氏の得票率は28・5%。ショッキングだったのは、極右のナショナルフロントに2割の得票が流れた点だ。 ルペン氏に率いられたナショナルフロントの台…

油価高騰の原因

曇り。今週は雨模様。 バーレーンでは、F1グランプリ開催に反対する人が抗議活動後に死体で発見された。警察官による暴行が原因とみられる。 F1開催反対の理由は、実質的な改革なしのF1開催に反対、というものだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3faadcb4-…

FOMCプレビュー

23日の週は、火曜日からFOMCが2日間の日程で開催される。一層の量的緩和は4月の会合より後に決定される可能性が高い。 http://ftalphaville.ft.com/blog/2012/04/19/965661/flies-in-the-feds-ointment/

揺れる英国原発

曇天。 英国でも原子力政策に不透明感が出ている。新世代の原子力発電力をつくる唯一の英国企業であるセントリカは、原子力発電所から得る電力収入の保証がなければ、廃炉にする可能性があると示唆した。 福島事故の影響がこんなところへも及んでいる。 http…

格付け会社

曇り。週末は日曜から雨模様。 週末のフランス大統領選。野党・社会党の有力候補、オランド氏は最低賃金の引き上げに言及した。フランスの国際競争力維持の観点から、サルコジ大統領は過去5年間、最低賃金を凍結している。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/…

ハト派とタカ派

FedウォッチャーのTim Duy氏のブログ記事。中央銀行の世界で呼ばれるハト派とタカ派の区別についての考察。2パーセントのインフレ率目標(ゴール)を掲げている今、ハト派とタカ派という区別は意味がないという。 http://economistsview.typepad.com/timduy…

スペイン国債入札

晴れ。すっかり春である。 バンク・オブ・アメリカの決算発表。純利益は一株あたり0・23ドルから0・31ドルに増えたが、不動産ローンの収益回復には至らなかった。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/5640c398-8a0e-11e1-87f0-00144feab49a.html#axzz1sUW…

バフェット氏、がん公表

ウォレン・バフェット氏が前立腺ガンであることを公表した。従前通り、バークシャー・ハサウェイの経営にあたっていくという。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304299304577350252824021744.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection

キング後継

快晴。 日銀の三重野康・元総裁が亡くなった。 http://www.jiji.com/jc/c?g=obt_30&k=2012041800558 中央銀行関連で面白いニュース。イングランド銀行のマービン・キング総裁の後継に、カナダ中央銀行のマーク・カーニー総裁の名前が挙がっている。総裁任期…

欧州の経済的自殺

クルーグマン教授の怒りは収まらないようだ。目下焦点のスペインに追い打ちをかけるように財政緊縮策をドイツが迫っている。落ち込み気味の経済がさらにいっそう落ち込む危険性がある。 1930年代の大恐慌時の解決策が金本位制からの離脱だったように、今…

HSBC点心債

第1四半期の決算発表が始まっている。ゴールドマン・サックスの決算は純利益が前年同期比で23%の減少。ただ、債券取引や債券発行引き受け部門が好調で、アナリストの事前予想を上回った。 FICC部門はシティグループやJPモルガンと比べて、落ち込みが厳し…

アルゼンチンの石油会社国有化

曇り。雨が降りそうだ。 日経・私の履歴書。蜷川さんの文章は洒脱で、機知にあふれている。 本当に世の中、いろんなことが起こる。アルゼンチンでは、石油会社が再国有化された。これまでの主要株主だったスペインのレプソルは追い出された。 スペイン側は対…

スペイン危機の本質

晴れ。 中国人民元の変動幅拡大に関する記事。 http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304299304577345552390735874.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories 欧州では、サルコジ大統領がECBに対して成長を側面支援するよう求めている。 http://www.ca…

コチャラコタ講演

昨日の荒天と打って変わって快晴。 昨日の人民元の変動幅拡大のニュース続報。前回の変動幅拡大時には、人民元の増価を認めるサインだと考えられていたが、今回は市場の役割拡大を中国中央銀行が認めるサインだと考えられる。フロート制移行の第一歩となるの…

人民元の変動幅拡大

中国が14日、人民元の変動幅を現在の上下0・5%から1%に拡大すると発表した。2007年3月に0・3%から0・5%に変動幅を拡大して以来の出来事。 http://www.bloomberg.com/news/2012-04-14/china-widens-yuan-band-to-1-percent-people-s-bank-s…

スペイン発の動揺

スペインの銀行のECBからの借り入れ金額が3月に急増した。2月の1690億ユーロから3月は3160億ユーロとなった。スペインの銀行の資金調達難を裏付けた。これを受けて、米国株式は今年最大の下げを記録した。 週明けからは、欧州、特にスペインを…