英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

モンティは勝ったのか

快晴。蒸し暑く、日中の気温は30度近くに。 「今年も半分が過ぎますね」。そんな挨拶を交わす。 ユーロ周縁国の国債金利はひとまず落ち着いているようだ。EUサミットで、スペインの銀行に支援ファンドが直接資本を注入することで合意したほか、イタリア国…

ドイツと共同債

焦点のEUサミット。成果はあったのだろうか。成長や雇用を促すための1200億ユーロのパッケージは、イタリアの反対で合意に至らないでいる。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/30ec8b2e-c13e-11e1-8179-00144feabdc0.html#axzz1z2TpV6ly ドイツは共同債発…

オバマケア合憲

曇り。昨日はとうとう雨は降らなかった。 米国の最高裁は、オバマ大統領が進めるヘルスケア改革を合憲だと判断した。採決は5対4だった。議会に対し、国民が保険を持ち運びし、ペナルティを支払わせる権限を認めるもので、ヘルスケア法の中核となるものだ。…

米国原油革命

米国における原油の消費・生産構造が大きく変化している。シェールガス革命がその一因となっているようだが、不況や原油高による消費構造の転換も大きいようだ。 http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2012/06/energy

EUサミット

朝は晴れているが、これから雨模様。 Libor金利を操作したとして、米英監督当局がバークレイズに対し、4・5億ドルの罰金を科した。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/2a4479f8-c030-11e1-9867-00144feabdc0.html#axzz1z2TpV6ly 今日からEUサミットが始まる…

リーマンモーメントはくるか?

IMFのチーフエコノミスト、ブランシャール氏がワシントンのコンファレンスで講演した。リーマンブラザーズの破綻と今回の欧州危機を比較し、リーマン破綻時に起きたような瞬間、つまりギリシャのユーロ離脱がやってくる可能性を議論した。 ブランシャール氏…

キング総裁の悲観論

快晴。 ユーロ圏改革について、プランの詳細が明らかになった。長い目でみて17カ国がより一層緊密になり、より力のある監督当局が域内の銀行を監督していく。そして、財政赤字は事前承認制とする。共通債の発行や各国財政について拒否権も盛り込まれた。 h…

ギリシャ新財務大臣

消費増税法案が衆議院で可決された。法案が成立する可能性が高まっているが、仮に法案通りに増税が実現するとなると、実に17年ぶりの大型増税となる。経済がさほど成長していない国で、これだけ長期にわたり、増税なしにやってきたというのも、驚くべきこ…

スペイン銀行格下げ

快晴。少し肌寒い。 今日は消費税法案の衆議院採決の日。民主党が分裂するかどうかが盛んに報じられている。総選挙も近そうだ。 今週開かれるEUサミットで、債務や収支のルールを破った国に対し、予算を書き換える権限を欧州同盟に持たせる案が検討される。…

金融政策の限界

スペインが銀行の資本増強のための支援を正式に要請した。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/79ce4090-beb8-11e1-b24b-00144feabdc0.html#axzz1yl5vTw4m BIS年報が公表された。注目すべきポイントの一つが、金融政策の限界について触れた章だという。 http://…

中央銀行の越権行為

世界の中央銀行による最近の積極的な緩和策は、非現実的な期待を呼び起こしてしまっている、とスペイン中央銀行総裁を務めたBISのjaime Caruana氏が警告している。中央銀行は、持続的成長を維持するための根本的な問題まで解決できる、という過剰な期待だ。 …

業績下方修正

曇り。雨が降りそうだ。 イングランド銀行のデビッド・マイルズ委員がFT紙のインタビューに応じ、最低でも500億ポンドの追加債券買い取りを発動させる必要がある、と述べた。市場では早ければ来月にも追加緩和策があるのではないか、との期待が高まってい…

米経済統計

晴れ。 今週の米国経済統計のまとめ。住宅関連指標は堅調だが、それ以外は非常に弱い。6月の製造業関連指数は大幅に悪化し、FOMCもその経済見通しを引き下げた。今後数年間は、雇用関係指標がFedの目標より悪い状態が続きそうだ。 http://www.calculatedris…

考察FOMC

先日のFOMCの結果について、改めてまとめ。Tim Duy氏が、今回の決定について不満を抱く5つのポイントを指摘している。 経済指標やイエレン副議長らの講演を聞いていると、QE3への期待を市場が抱くのも無理からぬ点はあった。しかし、Fedは追加QEの結果につ…

one-size-fits-all 金融政策

リチャード・クー氏の考察。ドイツ経済がITバブルの崩壊によって低迷したとき、ECBは政策金利を2001年の4・75%から2003年の2%まで引き下げ、ドイツ経済を下支えしようとした。 しかし、超低金利政策はドイツ経済にほとんど影響を与えなかった。インフ…

アンナ・シュワルツ逝去

ミルトン・フリードマンとの共著者、アンナ・シュワルツ氏が亡くなった。96歳だった。 48歳(!)で経済学博士号をとり、マネタリズムの女性聖職者と呼ばれた。 http://www.nytimes.com/2012/06/22/business/anna-schwartz-economist-who-worked-with-fr…

ドイツ人の苦悩

曇り。 ユーロ危機はすでに2年半が経過した。しかし、一向に終わりは見えない。ドイツ人は単一通貨の将来に漠然とした疑念を抱き始めている。 ドイツで世論調査を行うと、55%のドイツ人がドイツマルクの復活を求めている。3分の2のドイツ人は自分の預…

QE3のタイミング

QE3のタイミングについての論考。8月のFOMCではなく、QE3の実施はもっと先だとの考えも当然存在する。 時間軸を2015年半ばまで伸ばすとともにQE3を9月に実施するという説。GDP見通しの引き下げにともない、緩和をより志向したハト派スタンスに軸足を移…

ムーディーズ格下げ

雨。 木曜日のマーケット概況。ドイツと中国の製造指標が悪化し、世界経済の減速懸念から株式とコモディティが売られた。ムーディーズがモルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスなどを格下げしたことも後押しした。 前日のFOMCで積極的な刺激策がなか…

8月のQE3

曇り。蒸し暑い。 FOMC。ツイストオペ延長を決めた。だが、よりアグレッシブな緩和策に踏み込むことは避けた。2012年の経済成長見通しのレンジも1・9〜2・4%に引き下げた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/5a7bbe52-baee-11e1-b445- 00144feabdc0.…

FOMC

台風一過。風はまだ強く、空には雲がまだ残る。 市況概況。中央銀行による対応への期待から、ユーロはドルに対し反発。ユーロ圏の株価も上昇している。 スペイン10年国債金利は12ベーシス下がって6・96%と、7%割れした。イタリア国債は5・9%で…

FOMCプレビュー

FedのFOMCが今日から始まる。そのプレビュー。 低迷する住宅価格や失業、過去の過剰支出が影響し、多くの米国民は、Fedの低金利政策の壁の外にいるという。今週のFOMCでは、こうした金融緩和が行き届かない、「Credit divide」層に届くような追加緩和措置が…

サムライ債人気

曇り。雨模様。 ギリシャ選挙を受けたユーロとのハネムーン期間はわずか一日で終わった。財政再建支持派が勝利したが、スペイン国債の金利は跳ね上がり、ユーロ圏の将来について投資家の不安が高まっている。 スペイン銀行のデータによると、スペインの銀行…

ギリシャ、ギリシャ、ギリシャ

英字紙は、ギリシャ、ギリシャ、ギリシャとギリシャ一色。 選挙を受け、連立政権に向けた話し合いが始まった。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/533b80a2-b92f-11e1-9bfd-00144feabdc0.html#axzz1y0f6ukY3

デンマークの警告

デンマークの中央銀行総裁が警告を発している。安全通貨を求める動きがデンマークのクローネに波及し、ユーロペッグ政策を維持することが難しくなっているという。クローネ高が続くと、今後マイナス金利がありうるかもしれない、と警告している。 デンマーク…

オランド苦戦

ギリシャ選挙と同時に行われたフランスの議会選挙。オランド大統領率いる社会党が過半数を占める勝利を得た。 しかし、今後は、1年間で1・2万人の公務員を雇うというような金のかかる提案を取り下げ、歳出削減と増税という不人気な政策を採用せざるを得な…

新民主党勝利

晴れ。 焦点のギリシャ総選挙。公的な選挙予測では、新民主党が優勢を保っている。新民主党が29・5%、128議席を獲得する見通しであるのに対し、Syrizaは27・1%、72議席を獲得しそうだ。支援条件をひっくり返すことを主張している党が優勢となら…

ドラギのゲーム

ドラギ総裁はゲームに戻ってくるか。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2012/06/fed-watch-ecb-ready-to-play.html

ギリシャ総選挙、10の質問

曇り。冴えない天気が続く。 サウジアラビアのナイーフ皇太子が死亡した。一族の中でもっとも保守的な考えを持つとされ、40年近くにわたり内政を担当していた。アブドラ国王の改革路線に反対で、最近は影響力を増していた。 新たな皇太子には、国防相のサ…

1ユーロ売却

雨。 昨夜合意した消費増税に関する3党合意について。消費税を2倍に引き上げ、世界最大の公的債務を減らす取り組みをようやく始めた、と報じられている。長くマヒし続けてきた政治システムが、やっと日本の構造的問題に取り組み始めた、と評価されている。…