英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

リトアニアからの視点

それにしても、毎日毎日いろんなニュースが流れてくる。 この記事はたいへん興味深い。エコノミストより。 近年、経済学においてもっとも意見の分かれる問題は、バルチック諸国を成功例とみるか否か、ということがある。金融危機がこれらの国を襲った際、ユ…

トランプの変心

トランプ候補が米国の外交政策を大胆に変更すると述べた。米軍を大きく拡張する一方、海外のホットスポットからは撤退することを示唆した。伝統的な共和党の外交政策から大胆に決別しようとしている。 トランプ氏が詳しく外交政策に述べるのは初めてのことだ…

Fedのシグナル

朝から雨。 WSJより。Fedは金融政策を現状維持とした。 Fedは利上げについて、当面は「Wait & see」作戦を続ける模様だ。インフレ率や世界経済の動向について、良い材料、悪い材料あわせた状況が続いている。 声明文をみる限り、Fedが6月の次回FOMCで利上げ…

サウジSWF

サウジの経済改革案について。 FTアルファビルより。 国王のスピーチが引用され、サウジのソブリンウェルスファンドの「偉大さ」が強調されている。公表されたビジョン2030では願望的な要素も強いが、中でもサウジのソブリンウェルスファンドの役割が強調さ…

原油価格再燃

曇り。でも、穏やかな朝。 S&Pがエクソンの格付けを引き下げた。米国企業の中でも最高位の格付けトリプルAを持つ企業は残り少なかったが、その中からエクソンが陥落した。60年ぶりの格下げだという。 これでトリプルAを持つ米国企業はマイクロソフトとジョン…

オーストリアの極右台頭

欧州情勢について。 オーストリアで大統領選の第一次投票が行われ、極右自由党が大きく躍進した。5月22日に残った緑の党の候補と決戦投票を行う。自由党の勝利で大きな混乱が予想されている。ガーディアンより。 勝利した自由党のホッファー氏は2018年の選…

サウジアラムコ上場

晴れ。 米大統領選。クルーズ氏とケーシック氏が連合を組むことになった。反トランプ連合の結成である。しかし、ほとんど成功する見込みがなく、危険な反応を引き起こす可能性もある。 http://www.wsj.com/articles/cruz-kasich-alliance-the-latest-gop-stu…

FOMCプレビュー

債券の利回りが上昇し、投資家の一部はもう一つの「偽りの夜明け」を懸念している。債券価格の下落は経済のセンチメントが改善しているシグナルであるが、そうした動きはここ数年の傾向からすると、短い命に終わりそうだ。 今週はFOMCが開かれる。しかし、利…

米軍、シリア増派

晴れ。 シリアにおける米国軍隊の役割が拡大している。イスラム国と戦う地元軍を援助するため、250人の軍隊を新たに増派する。イラクとアフガニスタンへの米軍の関与を終わらせるという、オバマ大統領の目標が失敗に終わったが、今回の増派はその失敗の上塗…

ヒラリーのランニングメイト

雨。 メルケル首相がEU首脳とともにトルコを訪問した。難民危機の解決を促進するためだ。関係者によると、EUとトルコとの合意の結果、事態は進展しつつあるという。直近の数字ではトルコから欧州に向けた不法移民の数は減少していることが成果として挙げられ…

10ドル札の肖像

米国財務省は、10ドル紙幣の肖像を変更する。それに関するクルーグマン教授のメモ。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2016/04/paul-krugman-in-hamiltons-debt.html

トランプと共和党の和解

薄曇。 トランプ陣営と共和党が統一を模索している。トランプ陣営の幹部が個人的に共和党エスタブリッシュメントに和解を申し出ている。しかし、多くの共和党陣営の内部者たちは和解を警戒している。 共和党の全国委員会の議長は金曜日に両陣営を橋渡しする…

ヒラリーの戦い

晴れ。今日は暑くなりそうだ。 ウォールストリートの金融機関の報酬支払いに関して、新たな規制が提案されている。大手金融機関の幹部は、最大4年間、報酬の半分以上の支払いを先送りしなければならなくなる。対象となる「幹部」は万人単位になりそうだ。 規…

原油価格反発

曇り。今日の天気は荒れ模様である。 原油価格が反発している。5ヶ月ぶりの水準だ。製品在庫が減少したことが相場を押し上げた。クウェートで石油関係産業で働く労働者のストライキが終わったことをこなした。 米国EIAが水曜日に発表した数字によると、灯油…

中央銀行家の罪

晴れ。 ニューヨークで予備選挙が始まった。1980年代以来、初めて大統領候補を指名するために選挙となっている。世論調査によると、トランプ氏とヒラリー氏が勝利するものと見込まれている。問題は、勝利の幅である。 http://www.wsj.com/articles/new-yorke…

悪徳資本家時代

クルーグマン教授。悪徳資本家による景気後退がやってくると皮肉っている。 冒頭のエピソードはベライゾンの労働者たちが先週行ったストライキについて。ベライゾンは儲かっていながら、設備投資をしようとしない。それはなぜかというと、おそらくブロードバ…

ダウ18000超え

晴れ。 日経平均は大幅に下げたが、ダウ工業株平均は18000を超えた。年初来、相場が荒れて、2月には底値をつけた。米国経済が衰退するとの懸念から生まれたものだが、原油価格が回復し、FRBは利上げに慎重なシグナルを送っていることか、株価が回復し…

税の侵食

これもタックスヘイブン絡みの記事である。 リード大学の最新論文によると、米国政府は、企業が利益をタックスヘイブンに移すことにより、毎年1110億ドルの税収を失っているという。 昨年、IMFのエコノミストたちは、新興国が毎年税収基盤を侵食されるこ…

減産失敗

晴れ。昨日の強風が一転、穏やかな朝である。 ドーハで行われていた原油の減産協議は不調に終わったようだ。そのニュースが伝わった後、原油価格は38ドル台まで下落した。 アジア地域の取引時間が始まったが、2月以降、5割ほど上昇していた原油価格は下落…

福祉詐欺の真実

社会福祉に依存するのは、人を駄目にすると、よく言われることだ。しかし、最新の研究によると、本当に社会福祉から利益を得ているのは、企業であるというのだ。 研究によると、米国の50の大企業は、1ドル連邦税を支払うのに対し、27ドルの給付をローンや債…

トルコとドイツ

エコノミスト誌より。 ある風刺作家が、トルコのエルドガン大統領を性的にからかう風刺画を何度か掲載していた。しかし、それがトルコとドイツの間で外交問題に発展していた。2007年にはメルケル首相がトルコが欧州連合に加盟することをに反対することも起き…

ブラジル弾劾投票

曇り。風が強い。 米国の大統領選挙である。テッド・クルーズ候補がワイオミング州の大会ですべての代議員を獲得した。トランプ候補にかつての勢いがなくなっている。リードを保っているトランプ候補を出し抜くような動きをみせている。 ワイオミング州での…

マネタリズムの敗北

曇り空。熊本でまた地震である。 クルーグマン教授。マネタリズムはなぜ失敗したか、問いかけている。 マネタリズムとは、幅広い定義においては、金融政策が経済を安定化させるために利用することが可能であり、かつ利用すべきだと信じている考え方のことだ…

マイナス金利という実験

晴れだが、風が強い。昨夜は熊本で地震があった。 マイナス金利の世界について。日本の実験は行き詰りつつある、と指摘している。「毎日が不思議の国のアリスだ」と。 マイナス金利政策導入から2ヶ月が経過した。事前に予想されていなかった結果をいくつか…

サンダースの過激化

雨。 ニューヨークの予備選挙を前に、サンダース候補がより大胆かつリスキーな戦略に打って出る、との分析記事である。ヒラリー氏への批判を高めている。 http://www.wsj.com/articles/bernie-sanders-makes-boldand-riskymoves-before-new-york-primary-146…

相続税のあり方

パナマ文書が暴いたキャメロン首相の相続問題を受け、相続税のあり方が議論を呼んでいる。この論者は相続税は強化されるべきだ、との主張である。 相続税強化に反対する人の論拠の一つは、二重課税である、というものである。しかし、これはほとんどの所得に…

原油価格上昇

小雨。 原油価格がじりじり上昇している。昨年11月以来の水準で、減産への期待が背景にあるようだ。主要な産油国は日曜日にカタールで会合を開く。しかし、実際の価格への影響は未知数だ。 米国のシェールオイル産出地域をはじめ、いくつかの産油地域では投…

ヘリマネ考その2

バーナンキ前議長がヘリコプターマネーについて考察している。Fedにどんな手段が残されているか、という検討の第3弾である。 かつて1969年の本でフリードマンは、ヘリコプタードロップと名づけられた政策を提案した。バーナンキ前議長に周囲は、この比喩…

トランプ大学

快晴。 米国大統領選の話題。最新の世論調査によると、トランプ氏とヒラリー・クリントン氏がともにニューヨークでリードを保っている。来週火曜日には予備選挙が開かれることになっている。 トランプ氏はライバルのケーシック、クルーズ候補に比べ、33ポ…

リセッションの可能性

2016年4月時点の世界経済に関する覚書である。リセッションの可能性について見当している。世界経済の回復の可能性は、ドーンブッシュ流に言うと、インフレ撲滅を行う中央銀行によって暗殺されてしまったという。 http://economistsview.typepad.com/ec…