英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

金融緩和戦争

中央銀行の金融緩和合戦をめぐるWSJの記事。Fedは債券購入額を増やし、日銀は政治的圧力からよりラディカルになるよう迫られている。また、イングランド銀行は総裁が交代し、より緩和的な金融政策目標のアイデアが浮上している。 そして、2013年の当面の…

油価100ドル

今年最後の日は曇り。 財政の崖をめぐる議論はなかなか先行きが展望できないでいる。30日は上院で11時間に及ぶ交渉が行われた。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324274404578211431441618800.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories 財政…

フランスの違憲判決

終日雨。今年もあと2日。年賀状書きに終始する。 フランスでは、最高税率を75%とする所得税改正案を憲法裁判所が違憲とする判断をくだした。オランド大統領にとって、大きな打撃となる。 違憲判断の理由は、75%という高率の税率そのものを違憲とした…

オバマ大統領の呼びかけ

曇り。 昨日に引き続き財政の崖関連の記事が出ている。 オバマ大統領は財政の崖回避に向け、最後の交渉に臨むよう呼びかけている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d87710b6-5122-11e2-b287-00144feab49a.html#axzz2GIwGVx1H

遠のく財政の崖の解決

曇り。今日も寒い。 株式市場は今日が大納会。 財政の崖をめぐる交渉は、今年末のデッドラインまでの解決が遠のきつつある。オバマ大統領はハワイから議会指導者に電話をかけ、金曜日には休暇を切り上げて最後の説得にあたる考えだ。 議会民主党側が共和党の…

日銀の魔法の杖

晴れ。寒い。 米国のガイトナー財務長官が財政の崖をクリアしても、今度は債務上限という問題がそびえている、と警告している。ただ、先週金曜日から議会での協議は止まったままだ。オバマ大統領もクリスマス休暇を早めに切り上げ、年末までの解決に向け、交…

ミニ論争

北日本では吹雪。東京は晴れ間が広がるが、風が強い。 デロング教授とクルーグマン教授の論争。 http://www.angrybearblog.com/2012/12/on-delong-v-krugman.html

2013年、10の予測

晴れ。東北や北陸地方は大雪。 ロンドンのオフィス不動産を求めて、中国の投資家が他の投資家と激しく競いあっている。中国のソブリンウェルスファンドと競っているのは、米国のPE、ブラックトーンだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8f8b26a6-4922-11e2…

モンティ氏

昨日は仲間との忘年会で、久しぶりに痛飲。まだ頭が痛い。 辞任したイタリアのモンティ前首相の動静が注目されている。彼の改革プログラムへの支持が得られるのなら、政権を率いるつもりである、という考えを示した。 海外ではイタリアを危機から救ったとし…

Altig局長の反論

曇り。 先週の経済統計を見る限り、米国経済の堅調な回復ぶりが確認できる。個人所得や消費は事前予想より高く、住宅着工件数も25%増の勢いだ。住宅在庫も減少している。製造業指数は依然弱含み、消費者センチメントは財政の崖関連でネガティブになってい…

チャートで振り返る2012年

WSJのブログが2012年の10大ニュースをチャートで回顧している。興味深い点が多々見つかる。 米国人の生活コストが20世紀初頭からの約100年間でどんどん低下してきたこと。その結果、家計は浮いたお金を他の支出に充当することができるようになっ…

モンティ氏の帰趨

イタリアではモンティ内閣が総辞職し、総選挙が行われる。文民によるテクノクラート内閣はわずか13カ月で崩壊した。短命政権が続く点で、イタリアと日本の政治風土が似ている。 モンチィ政権のうたい文句は「より信頼でき(dependable)、競争力のある(co…

米国はリセッション危機にあるのか

せっかくの3連休初日は雨の始まり。 大詰めを迎える「財政の崖」問題は、オバマ大統領が収入25万ドル以下の家計への税率を延長することなどを含む提案をまとめるよう、議会両党に要請した。金曜日に示されたオバマ案では、上位2%の富裕層を除いて税率上…

ノースダコタの失業率

曇り。 米国ノースダコタ州の失業率だけが低いのだという。全米が7・7%なのに対し、ノースダコタ州は3・1%。秘密はテキサスに続く、全米で2番目の原油生産州となったからだ。掘削作業者だけでなく、トラック運転手や建設従業員の雇用が増えている。 …

Make or Break

晴れ。今日も冷え込みが厳しい。 ギリシャにとって、2013年はユーロ圏のメンバーであり続けるのか否か、「make or break」の年になりそうだ。 ECBがギリシャ国債を担保として認めると述べたことから、ギリシャ国債の金利は21カ月ぶりの低位で安定して…

大詰め「財政の崖」

曇り。風が強い。 ギリシャがユーロを離脱させられないことに賭けたヘッジファンドの話題。5億ドルの利益を出したという。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a11f5be4-4940-11e2-b25b-00144feab49a.html 財政の崖をめぐる交渉が大詰めを迎えている。今後数日…

財政の崖めぐる楽観論

自民党政権発足に向け、いろんなことが動き出した。 晴れ。穏やかな冬の朝。 オバマ大統領と共和党のベイナー氏が3度目の会談を行った。財政の崖をめぐる新たな妥協案が形を見せ始め、楽観論が広がっている。その内容は1兆ドルの新税、1兆ドルの歳出カッ…

民主党の敗因

雨。衆院選で自民党が大勝した。公明党と合わせて325議席。憲法改正の発議ができる。 英字紙はこの結果をどう報じているのだろうか。 FT紙は、自民党がライバルを粉砕した、と報じている。そして、財政や金融政策だけでなく、中国をはじめとする近隣諸国…

2013年の経済見通し

今日は快晴。衆議院総選挙の投開票日だ。 昨日の米国における銃乱射事件。被害者の児童20人は全員、6歳か7歳だったという。何とも痛ましい。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/39cc7844-4712-11e2-8b2f-00144feab49a.html#slide0 早年末。2013年はど…

Shale Gas Boom

米国で進行中のシェール革命。その恩恵は製造業におよび、安価なガスを生かした生産増強をはかり、900億ドル以上の投資が見込まれている。 石油化学や燃料、製鉄会社などで設備投資が見込まれている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4b3f6280-4609-11e2…

銃乱射事件

昼前から雨が降り出す。日々慌ただしく過ぎていく。 米国コネチィカット州で、また痛ましい事件が起きた。小学校に20歳の男が立てこもり、子供20人を含む27人を殺害した。米国史上2番目に被害者の多い、学校における銃乱射事件となった。 http://onli…

thresholds

曇り。今年もあと2週間となった。報道各紙では、自民党の大優勢が伝えられている。 ユーロ圏の財務大臣会合が開かれ、ECBに銀行監督の機能を持たせることで合意した。単一監督機能(SSM)と名付けられる。銀行同盟へまた一歩近づいた格好だ。 http://…

失業率目標

晴れ。穏やかな朝。 Fedは失業率に政策金利を関連づける、新たな政策を導入する。失業率が6・5%を下回るまで、金融政策を変更しないことを決めた。いわば、失業率目標政策、とでもいうのだろうか。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3713f096-447e-11e2-8f…

インフレターゲット政策の終わり

晴れ。 イングランド銀行の次期総裁に選ばれたカーニー氏が、英国経済再生のため、よりアグレッシブに行動していくことを示唆した。来年夏に就任後、BOE自慢のインフレターゲット政策を放棄する可能性が出てきた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b6ab7eea-…

パックスアメリカーナの終焉

晴れ。 米国で、「アメリカの平和」を告げるレポートが出た。2030年までに中国が世界最大の経済大国になり、米国は突出した存在ではなくなり、国際システムにおける「first among equals」の地位となる。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4031c202-42f3-…

FOMCの論点

晴れ。穏やかな朝。 フィリピンが日本の軍備強化を支持しているのだという。軍事力強化が著しい中国への対抗勢力とみなしてのこと。balancing factorとして日本を位置づけている。 国防軍を唱える安倍自民党総裁にとって、援護射撃となる。 http://www.ft.co…

ベルルスコーニ

晴れ。今日も風が強い。 イタリアのベルルスコーニ元首相が政界復帰を計画しているという。同氏によると、来年3月に総選挙が行われると見込み、首相復帰を考えている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/4e58fed8-4152-11e2-a517-00144feabdc0.html#axzz2EVe…

雇用統計(11月)

晴れ間が広がるが、風が非常に強い。 11月の雇用統計が発表された。事前のコンセンサス予想を大幅に上回る14・6万人の雇用者数増加となった。失業率は7・7%に改善。失業者数は1200万人とほぼ変わらなかった。 ハリケーンサンディの影響も軽微だっ…

ECB理事会

晴れ。 ECBが2013年のユーロ圏の成長見通しを引き下げた。インフレリスクは見込んでいないが、政策金利は据え置いた。 昨日の政策委員会後の記者会見で、ドラギ総裁は、「ゆっくりとした回復は2013年後半から始まるだろう」と述べた。 http://www.ft…

FOMCプレビュー

晴れ。心なしか暖かい。 金融危機のさなか、ドイツ銀行が120億ドルの損失を隠蔽していたという。元従業員が米国の規制当局に告発した。大きなスキャンダルになる可能性がある。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f03eb1d6-3efd-11e2-a095-00144feabdc0.htm…