英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

FOMCの注目点〜米国のディスインフレ

朝方は風は強いが快晴。 日本は連休の谷間だが、米国の今週の株式市場は株高でスタートした。セクター別にみると、出遅れ組のハイテク業種への期待が高まっている。決算発表も佳境を迎えているが、事前予想より好決算を発表する企業の数は73%にのぼる。た…

ソフトパッチ

朝方晴れていたのだが、昼ごろから曇り空に。 欧州情勢は相当悪いようだ。米国における企業の売上は堅調で、企業の業績を押し上げているが、欧州情勢の悪さが企業の足を引っ張っている。 ”One big problem for U.S. companies is Europe.” トムソンロイター…

財政再建はなぜ必要か

連休2日目の今日も快晴。外で体を動かしたくなる。 2月の総選挙の後、2か月間にわたって政治的空白が続いていたイタリアで、ようやく内閣が発足する。3党による大連立政権(grand coalition)となる。要となる職において、文民(テクノクラート)を起用…

イエレン副議長への懸念

イエレン副議長は、2014年1月に任期の切れるバーナンキ議長の後継者として最有力視されている。現在のFedにおいて、2%の物価上昇率をキープするコミットメントを固める役目を負っている。しかし、その彼女にも、支持者と敵がいる。 イエレン批判派が…

ラインハート&ロゴフ教授の反論

ゴールデンウィーク初日は、これ以上ないという好天。思わず外で昼寝をしたくなる。 米国の今年第1四半期の実質GDPは年率換算で2・5%増加した。昨年の第4四半期は0・4%成長だったので、大きく回復したことになる。その要因の一つは一時的な要因があ…

ベルトを緩めろ

晴れ。昨日の日中は汗ばむくらいの天候だった。 スペインとフランスの失業が最悪値を更新した。緊縮財政の手を緩めるよう求める声が一層高まりそうだ。スペインの失業率は27・2%。フランスの失業者数は320万人以上に達した。これは1997年以降で最…

ユーロ危機、次の焦点

晴れ。今日は気持ちの良い天気になりそうだ。 イタリアでも緊縮財政路線を緩めようという動きがある。首相の指名をめぐって数か月間、デットロック状態が続いていたが、それも終焉を迎えようとしている。緊縮財政路線の緩和を求めている中道左派の政治化であ…

キプロス経済の現状

曇り。雨が降りそうだ。 グローバル経済に暗雲が立ち込めている。欧州の製造業は、減退のペースが強まっており、米国や中国の製造業活動も鈍っている。4月の欧州PMI指数は46・5ポイントだった。とくにドイツの落ち込みが目立った。 http://www.ft.com/in…

緊縮財政の限界

快晴。気温も上昇している。 水道と下水道施設を運営するインフラストラクチャー公営企業に、プライベートエクイティが参入している。過去数十年にわたり、ウォールストリートの金融機関は地方自治体の不振に対し、投資機会を見出してきた。駐車場や空港の運…

低成長の覚悟

ようやく晴れた印象。 欧州首脳は低成長率を覚悟しているかのようだ。ドイツ・ブンデスバンクのワイドマン総裁は、この危機は10年続くと述べている。ワシントンで行われたIMFの会議でも、危機を脱する政策手段があるかのような考え方について、欧州首脳か…

ブラード総裁の関心

セントルイス連銀のブラード総裁は、インフレーションが潜在的な問題だと考えている。しかし、総裁の関心の持ち方は、普通の人とは異なっている。ブラード総裁によると、インフレ圧力があまりに弱くなり過ぎており、もしこれ以上圧力が弱まるようであると、…

ラインハート・ロゴフ論争その後

雨。風も強い。 麻生財務相のインタビュー発言がWSJで取り上げられている。日本経済がデフレから脱却するには、日本銀行の掲げた2年という目標より時間がかかる、との認識を示した。G20では、日本の金融緩和政策に伴う副作用について懸念が示された。 http:…

キプロスとカジノ

今日は午後から雨が降り始める。気温もうんと下がり、5月も間もない時期とは思えない天気。 ボストン爆破テロ事件は、19歳の容疑者が逮捕された。ボストンの町は、容疑者追跡の影響を受け、混乱が続いた。容疑者特定と逮捕に至るまで、ずいぶん早かった印…

米国REITバブル

曇り。急に冷え込んできた。 米国の規制当局はモーゲージREITバブルを懸念し始めた。金融システムにとっての潜在的なリスクになる可能性があるとみなしている。不動産融資に投資する米国のモーゲージREITは2009年と比べて4倍にその規模を拡大した。 htt…

ラインハート・ロゴフ論争

晴れ。 昨日触れたラインハート&ロゴフ両教授の主張に関する論争が大きな反響を呼んでいるようだ。 FT紙がコラムで大きく取り上げている。大御所の2人に論争を挑み、先進各国で採用されている財政再建政策が本当に妥当なのか、根本的な疑問を投げかけてい…

IMFの変心

曇り。 今日はIMFが公表したWEO、世界経済見通しに関する話題。 http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2013/01/index.htm IMFは16日、世界各国の経済政策運営に関して、緊縮財政の手を緩めるよう求めた。特に米国と英国を念頭においた提言になる。米国…

金相場急落

晴れ。 ボストンマラソンで爆発があり、2人が死亡するという痛ましい事故が起きた。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323346304578424950102614148.html?mod=WSJ_Home_largeHeadline ダウ株価指数は大幅に下落。金をはじめとした商品価格の…

ユーロプロジェクトの失敗

ユーロプロジェクトは失敗だったのか。Tim Duy教授の考察。 失業率は依然として高止まりし、ギリシャ経済は悲惨な状況が続いている。その一方、被救済国に対する国際支援団(いわゆるトロイカ)の厳しい姿勢に変化はない。その結果、ギリシャでは新たな政治…

民間投資家を締め出せ

晴れ。陽気がすっかり春らしい。 先日の黒田緩和以降、日本に関する記事が増えている気がする。下記の記事もその一つ。 日本の金融緩和が新興国への投資家の資金流入につながっている、と指摘している。マネーフローの源は日本の投資家の資金。よりよいイー…

バーナンキ後継

晴れ。やや風が強い。 今年いっぱいで任期満了となるバーナンキ議長の後継者として、現在最有力視されているのがイエレン副議長だ。ウォールストリートジャーナルがエコノミストに調査したところ、バーナンキ議長がイエレン副議長を指名すると答えたのは46…

失業とインフレのトレードオフ

中央銀行は長らく、物価の安定を目標にしてきた。しかし、労働市場にもっと関心を向ければ、経済運営でより良い結果をもたらすことができる、と主張する論文が出た。 ボストン連銀の労働市場のダイナミクスに関するコンファレンスに提出された。下記はそのこ…

踊る債券市場

快晴。空気は冷たいが、風もなく良い日和である。 日銀の奏でるムード音楽にのって、債券市場が踊っている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6244df00-a374-11e2-8f9c-00144feabdc0.html#axzz2QIxq5oWH 米国から、その日本の政策について警告が発せられた。…

ポルトガルの苦闘

快晴。 米国の株価が高値を更新している。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323741004578416200572771698.html?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection 米国の財政赤字が急速に縮小しているとのレポート。 http://www.calculatedriskblog.com/20…

クルーグマン教授再び

今日は雨が降ったりやんだり、不思議な天気だった。 クルーグマン教授は今回の日銀の金融緩和政策を非常に高く評価している。 問題は流動性の罠のもとで、金融政策が効くのか否かだが、クルーグマン教授は、現在の政策であれば効果はない、と結論づけている…

サッチャーの遺産

サッチャー元首相の遺産、と題する追悼コラム。 http://www.voxeu.org/article/economic-legacy-mrs-thatcher

プラグを引き抜くプログラム

晴れの予想だが、朝方雨が降って、地面が濡れている。 円安が進み、対ドルで4年ぶりの水準をつけている。100円という節目を超えることができるのか。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323550604578411753354961368.html?mod=WSJ_hp_LEFTW…

日銀バズーカ

夜になって風が出てきた。 日銀の「バズーカ」(金融緩和政策)が日本の債券市場を動揺させている。価格が急落したため、債券先物取引が一時停止された。月曜日に続くサーキットブレーカーの発動だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/36905444-a1b6-11e2-ad0…

カレンシー・スピルオーバー

晴れ。今週は天気の良い日が続く。 米国のルー財務長官が欧州を訪問している。世界経済のスランプから抜け出すために、欧州に対し、ドイツ主導の緊縮財政路線を弱めるよう要望した。ドイツに対しては、財政支出を拡大して、経済を浮揚させるよう要望した。 h…

超金融緩和のさざ波効果

快晴。穏やかな朝。 サッチャー元首相を悼む報道が相次いでいる。自由経済の信奉者、マネタリストとして英国経済を転換させたこと、そのたくましい(vigorous)外交政策が冷戦を終結に追い込んだことが評価されている。 政府の介入をできるだけ小さくするフ…

アイケングリーン教授のヒント

先週の日銀の金融緩和を受けて、アジアをはじめとする新興諸国に洪水のような資金流入が起きている。日本の機関投資家がより高い利回りを求めて、海外に流出しているからだ。ブラジルの債券やタイの株式などが上昇している。 その日本の金融緩和政策について…