英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツ銀行、決断の日

 曇り。

 ドイツ銀行のトップ、Sewing氏が過激な解決法を決断する日が迫っている。

 昨年11月、警察の車がドイツ銀行のツインタワーを急襲した。ちょうど、Fedクオールズ氏と昼食をとっていたときだった。

 銀行の施設のすべてを、武装した警察官や検察官、税務担当者らがマネーロンダリングの証拠を探してキャビネットやコンピューターを探し回っていた。

 これがドイツ銀行の時代が終わったことを象徴するトラウマの日となった。同時に、ウォールストリートを征服するという、20年におよぶ野望を振り返るきっかけともなった。

 ドイツ最大の金融機関であるドイツ銀行の株価は、149年ぶりの低い価格をつけた。資金調達コストは上昇し、クレジットレーティングも低下した。

 昨年12月と今年1月は恐怖の月であった。Sewing氏は遅かれ早かれ、当初計画していたよりも一層ラディカルな手段に出ることを痛感した。リーマンブラザーズ破綻以降でもっとも深刻な投資銀行の危機である。

 昨年12月のクリスマス前には、プロジェクト名「カイロ」という計画が走り出した。損失を計上し続けている投資銀行部門を大胆にリストラする計画である。

 https://www.ft.com/content/2e7f3f22-a99d-11e9-984c-fac8325aaa04

宇宙開発の次の50年間

 曇り。

 エコノミストより。宇宙開発の新時代が始まっている。法の支配や武器の管理システムが必要であると訴えている。

 50年前に、ニール・アームストロングがその足を月の表面に踏み入れたとき、世界中に恐れと誇りと脅威が広がった。当時、エコノミストは、人類はこれ以降、人類が望むこの世のどこへでも行くことができる、と述べた。しかし、実際にはそうならなかった。

 月面への着陸はやはり異常なことである。目標は月着陸そのものにあるのではなく、米国の特別な能力を示す手段にあった。そのことは、一度達成されれば、もはや再現する必要はなくなった。

 わずか571人の人々のみが宇宙に出た経験を持つ。

 今後の50年間は、これまでの50年間とはまったく違ったものになるだろう。コストが低下し、新しいテクノロジーが生まれる。中国やインドの野望もある。そして、新世代の起業家たちが宇宙開発を大胆に進める時代になるだろう。そして、富裕層にとっては宇宙旅行の時代が到来し、コミュニケーションネットワークは改善される。

 長い目でみると、鉱物資源の探査や大量輸送も可能になるかもしれない。宇宙空間は地球開発の延長線上に位置づけられるかもしれない。

 https://www.economist.com/leaders/2019/07/18/a-new-age-of-space-exploration-is-beginning

 

ウォールストリートは大混乱、罪深きFed

 グーグルの姉妹会社が、スマートおむつを開発した。赤ちゃんがいつ眠り、うんちやおしっこをしたかがわかるという。

 開発したのVerilyというグーグルの姉妹会社で、赤ちゃんのモニタリングシステムを開発した。センサーやソフトウェア、動画を使い、赤ちゃんの動向がわかるという。

 https://www.ft.com/content/0d2b113c-a9b8-11e9-b6ee-3cdf3174eb89

 Fedの動きは罪深い。さまざまな方向感の発言を発信し、金利市場を混乱させている。

 Fedがウォールストリートから集中砲火を浴びせられている。複数の幹部から、市場を動かすようなスピーチが飛び出し、歴史的な利下げに踏み切ろうというタイミングにおいて、市場とのコミュニケーションの在り方が問われている。

 ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の発言に対する怒りが、非常に繊細な時期だったことで、エコノミストや投資家の間に広まっている。

 木曜日まで、市場の利下げ幅の予想は25ベーシスだった。しかし、ウィリアムズ総裁の発言後、この幅は50ベーシスに拡大した。というのも、総裁が予防的行動を示唆したからだ。

 この発言後、ウィリアムズ氏のコメントは近く行われるFOMC会合において潜在的な政策を意味するものではない、という異例の釈明を引き起こした。

 あるエコノミストは、「我々は台所にあまりに多くのコックを入れすぎており、混乱の種をまいている」と皮肉った。

 ブラックロックのラリー・フィンク会長は、もし50ベーシスの利下げを行えば、株価はパニックを引き起こすだろう、と述べた。

   https://www.ft.com/content/15c2d8c6-aa39-11e9-b6ee-3cdf3174eb89

イラン、英国船を拿捕

 曇り。

 ホルムズ海峡において、イランが今度は、英国のタンカー二隻を拿捕した。

 イランが英国籍のタンカーを拿捕し、原油を積載した船が行きかう、世界でもっとも重要な海峡の緊張が高まっている。

 イランの革命防衛隊は金曜日、重要な海峡を通過しようとしたとして、英国の旗を掲げた船を拿捕したと述べた。テヘランの説明によると、タンカーが国際的な開示規則と規制を守らなかったため、という。

 もう一隻のリベリア船籍の船は、武装した人物らを載せていたとしている。しかし、金曜日遅くになって、この船はコミュニケーションが回復し、現在は解放されて航行を続けているという。乗組員は安全だと報告されている。

 この拿捕は、米国がイランのドローンを撃ち落としたと発表してから24時間後のことだ。

 イラン政府は、ドローンを失ったことを否定しているが、この出来事は、海軍をこの海域で展開することが軍事的対立を招きかねないことを示している。

 英国海軍のフリゲート艦が救出に向かったが、到着した時はすでに遅かった。先週、BPの船がホルムズ海峡を通過しようとしたとき、イラン軍が妨害しようとするのを英国軍が妨げたことがあった。

 英国のハント外務大臣は、航行の自由が維持されることが吹欠けるで、すべての船は安全に、自由にこの地域を通過できるようにすべきだ、と述べた。

 イラン政府はたびたび、EUの制裁を破ってシリアに対し、原油を輸出しようとしている疑いのあるイランのタンカーをとらえようという英国の決定に対し、報復すると脅していた。

 英国はちょうど、あと数日で新しい首相を選ぶタイミングにある。

 https://www.ft.com/content/666916c6-aa4f-11e9-b6ee-3cdf3174eb89

フラット化するフィリップスカーブ

 フラット化するフィリップスカーブについて。

 歴史的にフィリップスカーブとして知られる関係によると、経済が強くなると、インフレが一般的に加速する。過去数年間は、経済がより強固になっても、インフレは緩やかにしか上昇しなかった。多くの人はフィリップスカーブがフラットになり、カーブは弱くなったと信じている。

 カーブのフラット化は、さまざまなタイプの構造変化によって引き起こされ、この変化を知ることは適切な金融政策を選ぶうえで非常に重要である。

 構造変化の一つの可能性は、経済条件やインフレに反応する金融政策の在り方が変わった可能性だ。もう一つの可能性は、経済に何か根本的な変化が起きt可能性。たとえば、海外貿易に対する経済の開放度や企業が賃金や価格を設定する方法が変わった可能性である。

 https://www.clevelandfed.org/newsroom-and-events/publications/economic-commentary/2019-economic-commentaries/ec-201911-flattening-phillips-curve.aspx

Fedの「予防的利下げ」

 曇り。

 米軍はイランのドローンをホルムズ海峡で攻撃した。

 トランプ大統領はこの地域におけるイランによる、挑発的で敵対的な行動の最新のものであるとした。

 米国の海軍はイランのドローンをホルムズ海峡で撃ち落とした。世界でもっとも重要な原油輸送船が行き交う地域の緊張が高まっている。

 トランプ大統領は、米国の個人や施設、利益を守る権利も持っている、と述べた。

 https://www.ft.com/content/90456212-a994-11e9-984c-fac8325aaa04

 NY連銀のウィリアムズ総裁。積極的な利下げ期待を掻き立てるような発言をしている。

 投資家らは、今月の会合において、およそ3分の3の確率で50ベーシスの利下げがあるとみている。

 ウィリアムズ総裁が強調したのが、経済を守るための予防的な手段の利益だ。予防を打ち出した。

 木曜日に行ったスピーチで、ウィリアムズ総裁は早期の金融緩和の可能性を指摘した。比喩として、後になって病気に感染するリスクを冒すよりも、短期の痛みに耐える方がよいと述べた。

 ウィリアムズ総裁は同時に、のちになっての政策余地を残すために、「パウダードライ」を残す必要はないと述べた。

 この発言を受けて、国債金利は下落した。ベンチマークとなる10年国債金利は4ベーシス低下し、2.03%となった。2年債は8ベーシス低下し、1.76%だった。

 ウィリアムズ総裁のハト派的コメントは、米国の長期の自然利子率は0.5%に過ぎないという彼のスピーチによって補強された。

 https://www.ft.com/content/1b6587ae-a996-11e9-984c-fac8325aaa04

 Gavyn Davies。予防的利下げの可能性はあるか、と論じている。Fedのパウウェル議長が議会で証言した。彼の極端にハト派的スタンスが、中央銀行が次に何をすべきかについての議論の前提条件を変えた。

 多くの投資家は7月か9月の会合で予防的利下げが宣言されるという心配をすることをやめた。今やその可能性は非常に高いからだ。

 新たな焦点はそこにはなく、Fedがより根本的な政策金利を変更に乗り出したり、金融政策のフレームワークを変えるかどうかである。

 その点、7月5日に公表されたFedの半期に一度の金融政策報告は、その姿勢を分析する良い手がかりになる。

 https://www.ft.com/content/80450432-a267-11e9-974c-ad1c6ab5efd1

フィリップスカーブはまだ有効である

 サンフランシスコ連銀より。

 経済が過熱すると、次第にインフレが加速していく。

 この単純な知識はフィリップスカーブで表現される。しかし、先進国におけるインフレ率は2008年の世界金融危機以降、非常に弱弱しい状態が続いている。失業率は歴史的な低水準に近づいているにも関わらずだ。

 このインフレと失業率の相関関係が最近薄れてきている背景には何があるのか。先進国と新興国について、危機前後の経験を比較することで、金融政策よりも幅広い要素が影響していることを以下に示したい。

 インフレ率は世界的に低迷し、これは金融危機に先立って起きていたトレンドである。

 世界経済は金融危機から立ち直り、失業率は4%を切っている。労働市場はタイトになり、財やサービスに対する需要は上昇している。この需要を満たすために、普通、企業は価格を引き上げる。

 これがフィリップスカーブとして知られるメカニズムである。

 しかし、金融危機後の10年間は、この関係が崩れていた。多くの研究者がフィリップスカーブについて、もはや有効なインフレの動学を示すものではないと論じている。

 金融危機後に、このフィリップスカーブの長期的関係が変化したのだろうか。フィリップスカーブを構成する3要素を分析してみた。

 結論からいうと、先進国においてフィリップスカーブが死んだというには、まだ時期尚早である。フィリップスカーブはまだ機能しているのだ。先進国においては中央銀行が経済のスラックをならすことに成功しており、それがフィリップスカーブの関係が薄れているように見せている。

 一方、新興国中央銀行は制約のもとで金融政策を進めており、そのことがフィリップスカーブがより成立しているように見せている。

 世界的に過去20年間、インフレの下方圧力が生じており、それは金融政策がよりよく運営されている結果だけとは言えない。

 フィリップスカーブは3つの構成要素によって機能するとみなす。一つはディマンドプル要素で、労働市場におけるスラックを意味する。具体的には失業率と自然失業率のギャップを使う。

 2番目は過去のインフレ率だ。3番目は将来のインフレ期待である。

 https://www.frbsf.org/economic-research/publications/economic-letter/2019/july/why-is-inflation-low-globally/