英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

高まる米FDA批判

 米国のFDAへの批判。FDAが政治に左右されているのではないかという懸念が広がっている。

 トランプ大統領は水曜日に、ホワイトハウスは新しいFDAガイドラインを認めるか否かと述べた。新しいガイドラインでは、コロナウイルスワクチンを認める前に外部の専門家の意見が必要だとしている。

 米国では、コロナウイルス対策をかじ取りしている4人の健康政策高官が上院の公聴会に立った。公聴会において高官らはFDAを信頼していると述べ、政治ではなく、科学とデータが決める、と述べた。

 しかし、トランプ大統領はワクチンは来月早々にも用意できると主張している。そして、新しいガイドラインに懐疑的な姿勢を示している。

 https://www.nytimes.com/2020/09/23/world/covid-19-coronavirus.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

深い穴の中の米国経済

 雨。

 米国株は大幅下落。Fed幹部の発言を受けて、反応した。

 米国株はとくにテクノロジー株が主導して下げた。経済回復を支援する新しい刺激策で議会が合意する必要があるとFed高官が発言したことを受けた流れである。

 S6P500指数は2.4%の下落。8月の高値からすでに9%以上下げた水準にある。Nasdaqは3%の下落。これは8月の高値から12%低い水準である。

 テスラは10%下落した。イーロン・マスク氏は車のバッテリーのコストを半分にすることを約束したが、同時に新しいテクノロジーで生産を大規模化させることは非常に難しいと述べた。アップルやアルファベットも3%以上下落した。

 株式市場の再調整は、Fed高官が複数登場して、財政面での追加刺激策を求める発言を行ったことから生じている。

 パウエル議長は、議会に対する経済回復のサポートを議論するよう求めた。シカゴ連銀のエバンズ総裁、クラリダ副総裁もブルームバーグテレビで経済は力強く回復しているが、まだ深い穴の中にいる、と述べた。

 コロナウイルスの第2波への警戒感も高まっている。感染拡大を止めるため地方に限定したロックダウンもありうる。いずれにせよ、米国経済の回復を麻痺させるようなものはすべて、株式市場を不安定にすると受け止められている。

 ある投資ストラテジストは、米国株はどちらの方向に向けても波立つと述べた。つまり、急速に経済が再開するとの段階は終わり、次に何が起こるのかわからない、というのだ。

 神経質になった投資家は安全資産を求め、米ドルに向かっている。

 https://www.ft.com/content/47ecf7f3-1b4b-4009-ac8b-c93d884797f8

ギンズバーグはなぜ辞任を拒んだのか

 雨。

 米国の最高裁判事の後継者をめぐる続報。上院の共和党議員らは、トランプ氏の指名に投票するとはっきり述べた。ロムニー氏はトランプ氏の弾劾をめぐり、共和党の方針と行動を別にしたが、最高裁判事については党の方針に従うと述べた。

 トランプ大統領による最高裁判事指名の道筋が火曜日、共和党の有力上院議員の発言ではっきりしてきた。大統領の指名を支持するのだという。

 トランプ氏はホワイトハウスで土曜日に、空席の最高裁判事を公表すると述べた。宗教的な保守派で、48歳のアミー・バレット氏が有力だとみられている。

 共和党は上院において、53対47で過半数を握っている。共和党議員のうち、2人のみがトランプ氏に反対している。

 2016年のオバマ政権時代、最高裁判事を指名しようとした大統領側に対し、共和党の首脳は反対した。その際の理由は、選挙の年であり、指名は選挙で勝った方が行うべきだ、というロジックだった。

 https://www.ft.com/content/c925178f-8a8a-40e8-bd20-75e51154a6b9

 NYTの記事。ギンズバーグ判事(RBG)について。

 この記者がRBGに最初に会った2008年、ギンズバーグ氏は一つの風刺漫画を見せてくれた。1880年代の女性弁護士で、連邦裁判所に女性弁護士が入ることを拒んでいた時代、それを打開すべく努力した人のことだ。

 ギンズバーグ氏が1956年にハーバードロースクールに入ったときも、その時代の障壁に彼女はさらされた。

 そして、87歳でギンズバーグ氏が亡くなると、多くのリベラル派の間で議論を巻き起こした。なぜギンズバーグ氏はオバマ時代に辞任しなかったのか。

 後任判事をだれにするかは、今後数十年にわたり、アメリカの法曹界を左右することになりそうだ。

 https://www.nytimes.com/2020/09/21/magazine/ginsburg-successor-obama.html?action=click&module=Top%20Stories&pgtype=Homepage

ソーシャルメディアと戦争犯罪

 ソーシャルメディア戦争犯罪について。エコノミストより。ソーシャルメディア戦争犯罪の痕跡を消し去る危険性を警告している。

 技術進歩は戦争犯罪を訴追するうえでつねに非常に重要になる。ニュルンベルグ戦争犯罪法廷に立ったナチスたちは、戦争報道の写真やフィルムによって裁かれただけでなく、自身の所有するタイプライターや複写物によって裁かれた。

 ルワンダユーゴスラビア戦争犯罪でもフォレンジック科学が生かされた。

 8月、2005年に22人の人をベイルートで殺害したとして、一人の男が裁かれた。この際に証拠として使われたのは、モバイル電話のメタデータの分析である。

 ソーシャルメディアはこうした捜査の新しい領域を開きつつある。2016年のドイツでは、シリアで敵側の戦闘員の頭を撮影し、フェイスブックに投稿した写真を使い、あるドイツ人が戦争犯罪でさばかれた。しかし、ソーシャルメディア企業は奇妙なポジションに置かれている。

 https://www.economist.com/international/2020/09/21/social-media-platforms-are-destroying-evidence-of-war-crimes

世界株安再び

 晴れ。

 世界の株価が大きく下落した。コロナウイルスの再拡大を懸念した反応である。

 月曜日の世界の株式市場は大きく打撃を受けた。その一方で国債は上昇し、米ドルは下落続きとなった。背景にはコロナウイルスの再拡大により、経済が新たにロックダウンを迫られるとの懸念がある。

 S&P500指数は1.2%下落した。米株は4日営業日連続の下落であり、FedFOMC以降、神経質な地合いが続いている。

 投資家は米国の中央銀行の動きに失望感を隠せないでいる。

 投資家は同時にFed以上に大統領選の動きに目をこらしている。民主党共和党の間では、新しい安心パッケージをめぐり膠着状態にとなっている。政治家たちは新しい経済刺激策をめぐり、妥協点を見いだせないでいる。

 ドイツの株価指数も4%下落し、欧州の低迷もはっきりしつつある。

 コロナウイルスへ再び関心が向かい始めていることで、銀行株や旅行関連株も大きく下げた。このペースでウイルスの感染が拡大し続けると、10月中旬には毎日5万人の新規感染者が出るという。英国では毎日、新規感染者数が2倍のペースで増えている。

 https://www.ft.com/content/7da536fa-1e96-461c-8172-4aa6c5a8fa8e 

 

ギンズバーグ後任をめぐる争い

 曇り。

 トランプ大統領は亡くなったギンズバーグ最高裁判事の後任を来週にも指名する考えだ。早くも保守派とリベラル派の対立が始まっている。

 トランプ氏は後任の候補は女性であるとしている。

 トランプ大統領は土曜日、来週にもギンズバーグ氏の後任を指名すると述べた。ギンズバーグ氏の死去から24時間も経たないうちの声明である。ノースカロライナの選挙集会で支持者に対し、そう述べた。

 群衆に対してトランプ氏は、憲法2条は、大統領が最高裁判事を指名すると書いてある。これ以上のはっきりした条文はない、と述べた。

 40人の候補者リストの中には、女性も複数含まれている。その中には保守派のコニー・バレット氏の名前もある。

 一方、女性の地位向上に尽力したギンズバーグ氏の死去を悼む声も流れている。ワシントンの政界の関心は、誰がギンズバーグ氏が象徴したフェミニストの地位を受け継ぐのかに集まっている。そして、大統領選までわずか8週間というタイミングで終身の地位が約束されている後任判事を選ぶのか、だ。

 https://www.ft.com/content/ce2e0e87-d472-4072-af2b-8abebff08514

ギンズバーグ判事

 曇り。

 アメリカの最高裁判事、ルース・ギンズバーグ判事が87歳で亡くなった。フェミニストの象徴的存在であり、最高裁判事に任命された2人目の女性であった。

 小柄な女性であり、何年にもわたり、あまり人々の前に現れることのなかった判事だが、彼女はタフであり、トレーナーとワークアウトを定期的に行っていた。

 ギンズバーグ氏はできるだけ長く仕事を続けることを望んでおり、次の大統領が立派な大統領であることを望んでいた。

 https://www.nytimes.com/2020/09/18/us/ruth-bader-ginsburg-dead.html?action=click&module=Spotlight&pgtype=Homepage