英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

ルーブル安更新

ロシアのルーブルが安値を更新した。 FTの記事によると、十分な食料や衣服をまかなえないという家計の割合は1年前の22パーセントから39パーセントへほぼ倍増している。実質賃金も9・2パーセント下落した。ロシア経済と家計の苦境が強まっている。 2016年…

イランへの新たな制裁

今年最後の日。曇り空。 米国のオバマ政権はイランに対し、新たな制裁の準備を進めている。10を超えるイランなどの企業や個人に対し、弾道ミサイルプログラムを開発することに関わったとして金融制裁が課される。先般の核開発合意とは別に、テロリズムや人権…

バフェット最悪の年

投資の神様、バフェット氏をもってしても、2015年という年は2009年以降でもっとも悪い年だったようだ。 彼の率いるバークシャー・ハザウェイの株価は、11パーセント下がった。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/6fec0040-ae4b-11e5-993b-c425a3d2b65a.html#ax…

NSA盗聴スキャンダル

晴れ。今年もあと2日。 日本語ではあまりきちんと報じられていないが、いやはや、何ともすごいスキャンダルが年末になって発覚した。 米国の国家安全保障委員会が、イスラエルの首脳陣と米国議会の議員たちとのプライベートな会話を盗聴していたというのだ…

サウジの財政再建

今日も晴れ。年末年始は穏やかな関東の正月を迎えられそうだ。 JPモルガンが大口顧客の預金金利を引き上げる。Fedの利上げに対応した、もっとも早い動きである。他の大手銀行はまだ動きを見せていない。 日本と同じく米国でも銀行は、低金利が続くことにより…

ECB追加緩和はあるか

2016年、ECBは追加緩和に動くのだろうか。ユーロ圏内の多くのエコノミストが追加緩和に懐疑的である。ドラギ総裁は追加緩和は選択肢の一つであると述べているにも関わらず、だ。 この結果は昨年の調査とは対照的だ。 最新のECBの予測によると、2016年のユー…

ラマディ陥落

晴れ。 主要拠点であったラマディから、イスラム国が逃げ出した。イスラム国との戦闘では3回目の勝利となった。しかし、イスラム国は、シリアからイラクにわらる膨大な都市や領域を占拠し続けている。 しかし、イラク軍の進度はゆっくりしたものだ。爆撃で…

ドイツ人のヒトラー観

エコノミストより。 戦後70年が経過し、ドイツ人のヒトラー観も変化している。 ドイツにおいて著作権は70年で切れる。戦後70年が経過し、アドルフ・ヒトラーの「わが闘争」も例外ではない。1945年にバイエルン州がこの本の著作権を取得し、許可なしの再発行…

イスラム国兵士の供給源

晴れ。 フランスの何人かの若い男女がフランスを離れ、シリアのイスラム国に参加するという。フランス住民の過激化傾向が明らかになった。フランス政府の調べでは、2012年以降、約50人の子どもたちがシリアに向かったとみられる。 この記事で紹介されている…

ロシアとインド接近

曇り。 2016年は4つのテクノロジー系ベンチャー企業の上場が予定されている。いずれも数十億ドルにのぼる企業価値がついている。 ここ数年、テクノロジー系企業の上場は低迷していたが、来年はその転換点となる年になりそうだ。 ちなみに、この記事であげら…

NAWRUとは

欧州委員会が使う概念に「NAWRU」というものがあるという。直訳すると、賃金インフレを加速しない失業率のことだ。これと失業率を比較し、、失業率のほうが高ければ、労働市場にスラックがあるとみなす。そして、財政出動の可否を決めるものさしとして使う。…

原油安の波紋

原油安の影響が米国の金融セクターにまで及んできた。石油関連産業への融資が来年、ストレステストの厳しい審査対象になりそうだからだ。 OPECが水曜日に公表した予測によると、原油価格は2040年までは100ドルに回復しないだろうという。 こういう予測は…

カナダの移民政策

曇り。雨模様。 米国の利上げによる勝者は誰か。それは外資系銀行になるだろうという指摘。 外資系銀行の米国支店は今年、Fedが当座預金に対して支払う62億ドルの利払いのうち約半分を受け取った。外資系銀行の資産規模は、全米の銀行資産の15パーセントに…

ゼロ金利、ふたたび

ローレンス・サマーズ。 彼がアルビン・ハンセンのセキュラー・スタグネーション概念を再評価して以降、さまざまな議論が行われた。不幸なことに、この概念は仮説に過ぎないが、現在の状況によく当てはまっているという。 Fedをはじめとする政策機関は伝統的…

衰退する欧州

ロシアによるシリア空爆は戦争犯罪である。アムネスティはそう糾弾している。多くの市民が自宅や病院、公共施設で殺されたと指摘している。彼らの調べでは少なくとも200人の市民が殺されたという。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/3353327c-a8a9-11e5-97…

米国の新人口動態

曇り。しかも寒い。 来年の米国大統領選挙に関する話題である。サンベルト地帯と呼ばれる南部諸州の人口が増えており、大統領選の帰趨を制しそうだ。たとえば、フロリダ州の人口増加はカリフォルニア州を過去10年で初めて上回った。 一方、中西部や北東の諸…

緊縮財政とポピュリズム

イタリアのマテオ・レンツィ首相のインタビュー。ドイツ主導のユーロ圏における財政緊縮が、ポピュリズムの勢いに油を注いでいると指摘している。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/08ba78f8-a805-11e5-955c-1e1d6de94879.html#axzz3uoiui8tC

2016年の中国経済

快晴。富士山は残念ながら見えないが、空気も暖かい。 2016年の中国経済はどうなるか。中国政府は来週、2016年の経済見通しを示す。長期的な課題に取り組むことを強調しそうだ。具体的には設備投資の過剰や資産価格の高騰について。 経済をL型の成長として描…

スペインの混乱

日曜日に総選挙の投票が行われたスペイン。多数派がおらず、少数派同士の連立与党となるとみられ、政治的に不安定となることが予想されている。 現在、ラホイ首相率いる与党の中道右派政党は28パーセントの得票しか得られなかった。350議席のうち、獲得…

ヒラリーの反撃

今日は曇り空。 2016年は大統領選挙のあおりを受け、法案の成立数が減少する可能性が高い。 今年、米国の連邦議会議員たちは1・15兆ドルの予算法案を可決することで合意した。9月からずっと議論を続けてきたが、ホワイトハウスと教育や高速道路、貿易な…

右派ポピュリストの行進

欧州と米国では右派ポピュリスト政治家たちの行進が続いている。脅威は現実のものとなっている。エコノミストより。 長年、ポピュリストたちは不平不満を述べていた。が、ここへきて新たな不満が加わったのだ。昔から、彼らは自己中心的なエリートたちは通常…

ブラジル財務相辞任

晴れ。良い天気。 イランがロシア向けに濃縮ウランを船積みした。合計9トン。イランは経済制裁解除を急いでいる。今年7月の歴史的な核開発合意を受けた動きだ。 合意の狙いは、イラン国内に蓄積された大量の濃縮ウランの量を減らすことだ。濃縮ウランの輸…

3月再利上げ

ゴールドマンサックスのエコノミストは、3月の再利上げを予想している。いわば利上げのロードマップ。 ドットチャートでは、2016年に100ベーシスポイントのFFレート利上げが見込まれている。そうすると、3月に2回目の利上げがあることになるが、…

EU国境警備隊創設のインパクト

EU国境警備隊構想について。FTより。 3ヶ月前、ハンガリーのオルバン首相が「ギリシャ国境を封鎖すべきだ」との爆弾発言をしたときに、それは単に挑発に過ぎないと思われていた。しかし、3ヵ月後、それはEUの政策になろうとしている。 EU首脳は金…

財政緊縮時代の終わり

晴れ。PCもこのブログの編集も、このところなんだか調子が悪い。 今年もあと2週間弱で終わる。溜まりに溜まった雑務を片付けることに専念する。 ダウ株価はアップダウンの激しい1週間だった。 水曜日に投資家たちが予想していたのとまったく同じ政策をF…

イエレンの運

晴れ。 FOMC後に株価が上昇したが、その後米国株は下げに転じた。下げ相場を主導したのはエネルギーセクター。原油価格の下落が効いている。FOMC直後の株価の動きはユーフォリアに過ぎず、いつものパターンに戻りつつある。 個別銘柄ではキャタピラ…

7年ぶり利上げ

曇り空。 Fedが7年ぶりの利上げを決めた。しかし、今後の利上げのペースは、米国経済が利上げに耐えられるのかテストをしながら、あくまでgradualなものになる、とイエレン議長は述べた。 Fedは木曜日、FFレートを0・25パーセントから0・5パー…

移民不安指数

VOXより。 新聞記事から作成した「移民不安指数」。最近の欧州諸国は移民の流入について、かつてないほど不安が高まっている。 これほど多くの人々が欧州に流入しているため、政治的、社会的、そして経済的な結果について、不安が高まっている。 11月13日…

それでもトランプ

最近、FTの一つ一つの記事が短くなったような気がする。日経色が出ているのだろうか。 依然としてトランプ候補がリードしている。ラスベガスにおける、彼のパフォーマンスは素晴らしかったという。 討論会は主に外交政策について議論が交わされた。共和党…

FOMCを迎えるにあたって

今日は晴れ。暖かくなりそうだ。 いよいよ日本時間で17日朝、FOMCが政策を決める。 長きにわたる低金利政策は失業率を減少させたが、米国経済の弱点はまだ残っている。Hilsenrath記者がFedの異例の金融緩和政策を振り返っている。この政策によって力強い経済…