英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2017-11-01から1ヶ月間の記事一覧

シーメンスの上場

曇。毎日本当にいろいろなことが起きる。 ドイツのシーメンスの一事業部門が上場する。1996年以降のドイツにおけるIPOとしては最大規模となる。 シーメンスは欧州における最大規模の産業コングロマリットだ。医療ソリューション部門をフランクフルト市場にお…

アンチダンピング攻撃

トランプ政権は中国に対し、アンチダンピング調査を始めることを決めた。主要貿易相手国である中国に対する新たな貿易面での攻撃を発動した。 過去25年間で初めての動きであり、貿易戦争の幕開けとなるかもしれない。 具体的にはアルミニウムシートの輸入に…

イエレン路線の継承

晴れ。 北朝鮮がまたミサイルを発射した。大陸間弾道ミサイルで、日本の東海域に着弾した。ミサイル発射が中断されたの2ヶ月以上だったが、米国との対立が再び強まりそうだ。 今回のミサイルの高度は今までよりもずっと高い高度だった。ワシントンを射程に入…

東欧に接近する中国

中国が東欧の貧しい諸国に接近しつつあることに、ブリュッセルが警戒感を抱いている。EUの政策に中国が影響を与える危険性があるというのだ。 ハンガリーでは「東方への開放」と呼び、セルビアでは、「信頼のおける友人関係」、ポーランドは「巨大なチャンス…

法王のミャンマー訪問

曇。 ローマ法王がミャンマーの軍トップと会談し、ロヒンギャに対する民族浄化の動きを非難した。 月曜日、フランシス法王はミャンマーに到着した。その数時間後、米国や国連などが民族浄化だと非難している軍事キャンペーンの設計者と会談し、法王自身も同…

ウォルマート対アマゾン

晴れ。 米国のブラックファライデーを伝える記事。セールスの最前線がオンラインに移り、ウォルマートやアマゾンといった巨大小売業者は強みを生かしながら、新たな戦術を打ち出している。 今年の小売産業の主戦場はディスプレーの上にシフトしている。ほと…

エジプトテロ続報

今日も快晴。 昨日報じられたエジプトのテロ事件。死者は300人以上にのぼるという。 実行犯は数十人の武装者とみられ、少なくとも305人が犠牲になった。土曜日にエジプトの検察当局が発表した。エジプト史上最悪の事件の詳細が徐々に明らかになりつつある。 …

世界の相続税

今週のエコノミストのカバーストーリーは相続税である。 https://www.economist.com/news/leaders/21731626-case-taxing-inherited-assets-strong-hated-tax-fair-one

ポーランドの極右勢力

OECDによると、先進国では税収の割合が上昇しているのに対し、米国では逆に税収が下落している。トランプ税制への議論が始まるが、世界の潮流と逆行する動きを米国は見せている。 木曜日にOECDが発表したところによると、GDPにしめる政府部門の割合は先進国…

エジプトテロ

今日は透き通るような青空。風もなく、絶好のテニス日和。 エジプトのシナイ半島ではテロ事件が発生した。少なくとも235人が死亡したという。109人が怪我を負った。 事件はスーフィー派のモスクに武装した男たちが押し入った。エジプトの現代史上最悪の事件…

ドイツ大連立政権

曇。 連立政権協議が難航しているドイツで、野党のSPDが大連立を検討し始めているという。シュルツ党首は、その選択肢を認めた。 木曜日の夜、ドイツの社会民主党の幹部らが、メルケル氏と連立政権入りで組むのか、議論を始めたという。 SPDのシュルツ党首は…

債券市場の新たな謎

サンフランシスコ連銀より。 FRBが短期金利を引き上げるとき、長期金利は徐々に上昇し始める。しかし、2016年12月から3度にわたって短期金利を引き上げ、保有資産を減らしているにも関わらず、国債金利はその代わりに下落した。 この短期金利と長期金利の「…

ハリリ氏の謎の旅

エコノミスト誌より。レバノンのハリリ首相が辞任を撤回した。 3週間もしないうちに、政敵が自分を殺そうとしていると述べたレバノンの首相、ハリリ氏は、随分とくつろいでいるようにみえた。11月4日に突然の辞任を表明して以降、初めて自国で公の場に姿を…

FOMC議事要旨

昨晩から雨が降り続く。今日は祝日。 10月31日〜11月1日にかけて行われたFOMCの議事要旨が公表された。想定よりも長期間にわたって、インフレ率が目標を下回り続けるだろうことが、会合の中で依然として高い関心を集めていることが判明した。12月の利上げは…

さよなら、ムガベ

晴れ。昨日からパソコンの調子が悪い。 ジンバブエの大統領が辞任した。軍が実権を握って6日後の出来事だ。37年間に及ぶ支配が終焉する。 当初は独立後の楽観主義に覆われていたが、次第に経済的な破綻に追い込まれた。彼の辞任は議会が弾劾手続きを開始し…

ムガベ反撃

曇。 ジンバブエのムガベ大統領。辞任する理由はない、と拒否している。政府の二人の高官はムガベ氏が軍との協議において、辞任を認めたと語ったが、本人は違うことを話している。 ジンバブエは日曜日、混乱に追い込まれている。テレビの生放送でムガベ氏が…

ドイツの外交政策

ドイツの外交政策について。エコノミスト誌より。米国の撤退と欧州における分裂により、ドイツがその役割を再考することを迫られている。 それは実に心温まる瞬間だった。アルザスで11月10日に行われたドイツとフランスの大統領同士の会談で、両者がハグし合…

米国の製造業

曇。 米国の製造業に関する2つの議論。 一つは、全雇用者数に占める製造業の雇用者の割合が長期的に低下している傾向について。これは製造業の生産性が急速に低下していることに起因する。しかし、知る限り、エコノミストの間で実際にこの点が議論されたこ…

ジンバブエ革命

FTより。ジンバブエで起きた、スローモーション革命について。革命後、反対派はよりオープンなシステムを希望している。 1980年に白人の少数派が支配する体制から開放されて以降、唯一のリーダーであったロバート・ムガベ大統領は銃によって政権を握った。そ…

バノンの戦い

曇のち雨。 イランの脅威が拡大するのに対し、米国はサウジとの関係強化に強めている。イランが中東の同盟国に対し、高度な兵器を供給しているのを中止させようと動いている。ヒズボラなどが対象になる。 具体的にはサウジのミサイル防衛網を強化する。そし…

米税制改革法案の可決

今日も快晴。気持ちの良い朝である。 米国下院は共和党の税制改革案を可決した。法人税率と個人所得税は引き下げられる。31年ぶりの大型改正である。 この改正により、法人税率は1939年以来の低水準となる。 今後10年間で1・4兆ドルの連邦税が全体として減…

右傾化するイタリア

イタリアでは移民問題をめぐり、社会は右派寄りになっている。 https://www.ft.com/content/bfabfcc2-c882-11e7-aa33-c63fdc9b8c6c

ドイツ銀行再編

米国のバイアウトファンド、サーベラスがドイツ銀行の株式を取得した。M&Aの観測が浮上している。3%の持分を取得し、コメルツバンクの5%の株式も取得した。 ドイツ銀行に対するサーベラスの持ち株比率は4番目に大きい。 昨年、ドイツ銀行とコメルツバン…

ロシアの助け舟

快晴。 株価と商品価格が一層下落した。投資家はリスクオフの動きをみせている。10月の米国消費者物価がわずかしか上昇せず、国債金利とドルは低下した。 今年に入り、投資家は幅広い金融資産に投資し、その成果を享受してきた。主要株価指数は上昇し、原油…

アジア歴訪の成果

薄曇り。 トランプ大統領のアジア歴訪。個人的つながりを強調する旅となった。 12日間に及ぶ歴訪の旅において、5つのアジア諸国を訪問した。安倍首相とはゴルフをし、バンカーに安倍首相が転がり落ちたことを優雅なことだとし、事態を複雑化させた。安倍首…

ドル上昇

曇。 金融危機後に制定された規制が緩和されることになった。とくにSIBsと呼ばれる大手金融機関に対する規制が緩められる。 上院議員のグループが地銀向け規制の緩和で合意した。現在、総資産で500億ドル未満の銀行が免除されている上限を、2500億ドルに引…

米比会談

晴れ。 トランプ大統領が今度はフィリピンのドゥトルテ大統領と会談した。 ドゥトルテ大統領は長年にわたるフィリピンの対米悪感情をもって、会談に臨んだ。ただ、トランプ氏による、麻薬戦争についての暗黙の支持やIS勢力との戦いへの米国の援助によってそ…

地方選挙の敗北

米国の地方選挙において、民主党の勝利が続いている。民主党を元気づけている。ただし、ヒラリー氏が勝利した地域での勝利にとどまっている。 一例がニュージャージー州で知事選に勝利したマーフィー氏だ。そこから230マイル離れたヴァージニア州では、ノー…

危機から10年

快晴。 レンルイス教授が10年前の金融危機の原因を振り返っている。 これまでいろんな論者が原因についてあれやこれやと分析してきた。米国からみると、アジア諸国の貯蓄過剰や米国の金融政策の失敗、米国の住宅バブルが原因だと分析されている。一方、欧州…

欲と陰謀のサウジ

サウジアラビア情勢がきな臭い。欲望と陰謀がサウジに取り付いている。 首相が消え、弾道ミサイルが破裂した。 https://www.ft.com/content/84fa5f0e-c604-11e7-a1d2-6786f39ef675