英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

CIA発VC

 晴れ。久しぶりに台風一過の好天である。
 CIAのつくったベンチャーキャピタル会社が存在する。その存在はスポンサーであるCIA同様、影に包まれている。
 会社の名前はIn-Q-Tel。投資に関して限られた情報しか公開していない。CIAのジョージ・テネット長官によるアイデアによって生まれたVCだ。
 一例がコマーシャルベースに乗りにくい仮想現実技術を開発していたベンチャー企業に投資した案件だ。その後、この会社は軍事向けに有用な道具を開発し、政府と契約するにこぎつけた。
 In-Q-Tel側は、会社は独立系だと説明しているが、CIAと密接な関係を保っており、投資の決定はほとんどすべてCIAにかかっている。秘密主義は徹底されており、どの会社を選び、いくら投資したかはもちろん、ときには投資そのものを公開しない。
 http://www.wsj.com/articles/the-cias-venture-capital-firm-like-its-sponsor-operates-in-the-shadows-1472587352
 米国経済のファンダメンタルズは悪くない。住宅価格は6月の引き続き力強く上昇し続けている。
 ケースシラー指数は5・1%の上昇。5月に引き続いての上昇である。住宅価格をみる限り、大規模都市においては減速の兆候もみられる。しかし、こうしたわずかな減速の兆候にも関わらず、エコノミストらは市場は依然買い手にとってチャレンジングなマーケットが続くとみている。
 住宅価格の上昇に対し、買い手の収入上昇が追いつくのにはまだ時間がかかる。今後数ヶ月のうちに、住宅の買い手が安心を見つけることにはなりそうもない。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-home-prices-continued-strong-gains-in-june-1472562010
 消費者コンフィデンスも底堅い。コンファレンスボードの消費者信頼感指数は、8月にさらに上昇し、この1年の中で最高値をつけた。米国経済は消費者の活発な消費活動に支えられている。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-consumer-confidence-climbs-to-highest-level-in-nearly-a-year-1472566221