英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2014-01-01から1年間の記事一覧

ドル高のダメージ

今日も晴れ。穏やかな年末。 ドル高や新興国企業に悪い影響を与えているという記事。非常に興味深い。 具体的には新興国の企業で、ドル建て債券を発行した企業がドル高に苦しんでいるという。ここ数年、ドル建て社債の発行が増えていた。ブラジルからタイま…

帝国主義の第二世代

帝国主義の第二世代と題する論考。2015年に入るのを前に、将来のトレンドを見通すことは無駄ではない。論者は、1980年代初頭から続いているトレンドは、帝国主義の第二世代と呼ぶのが適当ではないか、と論じている。 第一世代は、1970年から第一…

債務と踊るギリシャ

晴れ。あと2日で今年も終わる。が、最後の最後までいろんなニュースが飛び出す。 原油価格は5年ぶりの安値で引けた。ニューヨーク先物取引所では53・61ドルで引けた。ブレントは57・88ドルだった。 http://www.wsj.com/articles/oil-rises-amid-re…

オバマ再人気

今日は久しぶりの雨。 インドネシアのスラバヤ発シンガポール行きのエアアジア機が行方不明となった。乗客乗員162人が乗っていた。機体はエアバス社製だ。 http://www.wsj.com/articles/indonesia-searches-for-airasia-flight-qz8501-1419739472?mod=WSJ…

税と労働意欲

晴れ。今年もあと4日。 マンキュー教授は、税金は人々の働くインセンティブを失わせる、と説く。一般論としてはその通りだが、どの程度失わせるか、という量的な検討が必要だと反論する。 http://www.bloombergview.com/articles/2014-12-24/do-higher-taxe…

家計貯蓄率マイナスへ

日本の家計貯蓄率がとうとうマイナスに転じた。ブルームバーグが報じている。実質所得は11月に4・3%の減少。消費税と日銀による金融緩和で円安が進んだことが、生活コストを押し上げている。 http://www.bloomberg.com/news/2014-12-26/japan-s-real-wa…

ロシアの銀行救済コスト

晴れ。やや風が強い。 米国にとって、原油価格下落は良い話ばかりではなさそうだ。石油・ガス開発会社などでは、従業員数を減らす動きが出ている。経営陣は原油価格低迷が長く続きそうだ、と見込んでいる。 これまで、米国の石油・ガス会社は経済低迷が続く…

ルーブル危機は終わった

晴れ。 ルーブル危機のその後。プーチン大統領は経済閣僚たちに対し、年末年始も働くよう指示した。 このところ、ルーブル相場は落ち着いている。一時は金融危機へスパイラル状に突っ込むのではないかと懸念されていた。しかし、同時に、金利が急上昇したた…

ケインズを解剖する

ケインズ主義者たちを解剖する、という刺激的なタイトル。このコラムが基点となって、多くの論争を呼んでいるようだ。論旨は故ブキャナン教授らの論旨と似ている。 今年、2014年は経済の潮目が大きく変わった。成長率は再び上昇に転じた。経済政策、経済…

2015年、10の論点

晴れ。連日気持ちの良い青空。 原油価格は水曜日も下落した。 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-slide-on-signs-of-growing-supply-glut-1419432130?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection CR恒例の2015年10の論点。ロシアのリセッション、欧州不…

世界経済のエンジン

晴れ。穏やかな日々。 公開中止を決めていた、金ジョンウン暗殺をストーリーとするソニーの映画が公開されることになった。米国で公開される映画館は限られた数のようだが、日本で見ることができるのだろうか。 http://www.wsj.com/articles/sony-to-release…

デフレ万歳

原油安はデフレの危機をもたらすのか?答えはノーであるという。 現在のようなゼロ金利に近い状況においては、インフレ率の低下は支出の動機を減退させる。まさに、日本のデフレ状況について、指摘されたような状況だ。 しかし、大半の消費者はインフレにつ…

イランへの余波

晴れ。 原油価格の下落や核に関する協議の遅れが、イラン経済を不安定にしている。昨年大統領に就任したロウハニ氏によって、インフレと失業率の高進は避けられている。ちなみに、14年第2四半期時点の失業率は10・7パーセント、消費者物価は14年第3…

ナイミの反論

晴れ。 原油安を引き起こしたのは誰か。湾岸諸国から非OPEC生産国への非難の声が飛び出している。先月のOPEC総裁の決定について、自己弁護するとともに、原油安の原因はOPECにはなく、非OPEC諸国にある、と言っている。 アブダビで開催されたエネルギー会議…

ウィガン

ジョージ・オーウェルの「ウィガン」(邦訳題名)が、英国でここ数週間、盛んに議論されている財政政策に関する論議のバックボーンをなしている。小説「ウィガン」では、1930年代の北部イングランドにおけるすさまじい貧困が描かれている。 12月3日、…

なぜ2%の目標なのか

晴れ。 中央銀行が物価目標を打ち出す場合、なぜ2パーセントという数字を目標とするケースが多いのだろうか。まず、最初に2%のインフレ目標政策を採用したニュージーランドの例から議論を始めている。 ニュージーランドは1970年代から80年代にかけ…

ソニーは誤った

曇りのち雨。せっかくの週末だというのに、冴えない天気だ。 オバマ大統領がソニーの決定について、異を唱えた。北朝鮮を非難するような内容の映画の配給を取りやめた決定について、オバマ大統領は厳しく批判した。エンターテイメント業界の自主規制にノーを…

利上げはない?

クルーグマン教授がFedが来年利上げに踏み切るかについて、論評している。経済がオーバーヒートするほど、物価が上昇していないことに触れている。 ロシアの苦境や欧州の低迷は米国の物価にそれほど影響を与えない。しかし、ドル高は違う。国内製造業は競争…

プーチン会見

今日も寒い。晴れ。今年の冬は例年より冷え込みが厳しい気がする。 FOMCを受けて、米国株は上昇している。400ポイント以上もの値上がりだ。2001年以来という。Fedが当面金利を据え置くと受け止められ、市場に安心感が広がった。 投資家にとって、Fed…

PatientなFed

晴れ。冷え込みが厳しい。 FOMCについて、WSJのHilsenrath記者の分析。利上げに向け、慎重な一歩を踏み出したというのが総合評価だ。利上げに向け、「considerable time」という文言を残し、一方で「Patient」な努力を続ける、という表現を導入した。 ただ、…

米欧メガFTAのゆくえ

米国とEUとの間で進められているメガFTA交渉(TTIP)が暗礁に乗り上げている。2015年末までの合意は難しい、と観測されている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/b8352156-843f-11e4-bae9-00144feabdc0.html#axzz3M6fmKqTS

ルーブル危機

晴れているが、強風。 ルーブル安が止まらない。ウクライナ問題に端を発した西側諸国との紛争は、ロシア市民にとってあまり大きな経済的影響はなかったのかもしれない。しかし、突然生じたルーブル安は、ロシア市民を直撃している。原因は、原油安と経済制裁…

ロシアの赤い月曜日

曇り。雨の予報。 ロシア中央銀行が利上げに踏み切った。ルーブル安が止まらないためだ。政策金利は10・5パーセントからなんと17パーセントまで引き上げた。 中央銀行はルーブル安に対して何もしていないと批判を受けていた。 http://www.wsj.com/artic…

ウォールストリートが帰ってきた

晴れ。 総選挙は与党圧勝に終わった。 2015年の中国の経済成長率について。中国中央銀行のリサーチャーによると、成長率は7・1%に減速することが見込まれている。この数字は、中国政府当局が来年考えている成長率目標と受け止めてよいだろう。今年よ…

さらば、コチャラコタ

今日も快晴。 今日は衆議院選の投開票日。47歳の女性の声を引いて、安倍首相率いる自民党は嫌いだけど、野党は統治能力がない、という有権者の「仕方ない」という気分を巧みに紹介している。この女性の気分に全く同感する。自民党に投票はしないけれど…。 …

ロシアの外貨準備

変動相場制度に移行したロシアについて。今年、ロシアのルーブルはドルに対して4割減価した。ルーブルの下落幅を抑えるため、ロシア中央銀行は利上げを実施した。昨日は今年5回目の利上げで、10・5パーセントに金利が上昇した。 高金利は経済成長にとっ…

FOMCプレビューその2

晴れ。穏やかな冬の朝。 選挙カーも比較的静かで、総選挙を明日に控えていることに気づかないくらいだ。 金曜日のダウ株価は300ポイント以上下落した。株式市場はボラティリティの高い展開が続いている。原油価格の下落が成長期待を掘り崩している。 きっ…

原油60ドル割れ

晴れ。今年もあと残すところ3週間ほどだ。 米国で、原油価格が60ドルをとうとう割れた。5年半ぶりの価格水準だ。実際の需要を上回って、消費量が押し上げられる可能性がある。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/a4df9588-8119-11e4-b956-00144feabdc0.htm…

ベストフォト2014年

今年のベストショット。見ていて面白い。 http://graphics.wsj.com/Photos-of-the-Year/2014/en:date:January:5

ジャンクロード・イエレン

金融危機後、世界経済をみる見方として、大きく2つの見方があるという。TimDuy教授が紹介している。 その一つの見方は、2007年の危機後の不安は、深刻な金融危機の後遺症に過ぎない、というものだ。それゆえ、時がその傷をすべて癒してくれる。現…