英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

バーナンキ証言

晴れ。 バーナンキの議会証言。Fedとしては、「sometime soon」に、今の緩和的な金融政策から出ていくために、戦略を見直す必要あるだろう、と述べた。ただ、金利引き上げによって経済成長を押し下げることがないよう、細心の注意が必要、との但し書き付きだ…

イタリア不安定化

晴れ。 イタリアの総選挙で開票作業が進んでいる。写真をみると、イタリアの投票用紙が随分とカラフルであることがわかる。 さて、投票の見通しだが、有権者は財政再建に圧倒的な拒絶の意思を示している模様だ。イタリアは政治的に不安定な状態を迎え、総選…

Shock result〜イタリア総選挙続報

欧州危機に再び火が付き始めた。 表題通りにまさにショッキングな結果となった。イタリア総選挙の結果について。中道左派の民主党が下院で多数派となったが、上院では過半数を占めるに至らなかった。今後は政治的には不安定ながら、少数与党を模索していくと…

ローゼングレン講演

快晴。 各メディアが日銀総裁に黒田氏、と報じていて、ほぼ確定の流れができている。 WSJ紙も黒田氏のことを報じている。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323384604578323903457219728.html?mod=WSJAsia_hpp_LEFTTopStories 日本の新聞では…

影の政策金利

バーナンキ議長はバブルを懸念しているのか?FOMCで出口戦略が議論されるのに伴い、クレジットバブルをめぐる議論が盛り上がってきた。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2013/02/fed-watch-bernanke-not-afraid-of-bubbles.html セントル…

Is Japan back?

今日も快晴。だが、風が相変わらず強い。 安倍首相が訪米し、TPP交渉への参加に向け、一歩前進した。今週党内協議が行われ、交渉参加を表明する、と報じられている。 その安倍首相の訪米について、FT紙が採りあげている。 大統領との会談後、外交政策担当の…

出口戦略

Fedの出口戦略をめぐる議論がかしましくなってきた。Fed幹部は、債券買い取りプログラムがFedに損失をもたらす危険性がある、との批判に対し、債券買い取りの目的は利益をあげることではなく、経済成長を後押しすることだ、と述べて反論した。 http://online…

イタリア総選挙

晴れ。ブルー、ブルーな青空が広がる。 イギリスの格付けをムーディーズが引き下げた。FT紙はトップニュースで取り上げ、イギリスはトリプルA格付けを失った。 理由は、低迷する経済成長と、2010年代後半まで財政再建が政府支出に影響することだ。今年の…

物価と所得

晴れ。 英国の物価上昇率と所得の関係。相対的に高いインフレ率が英国人の実質所得を減少させてきた。2007年の比べて、2012年の実質所得は6・3%減少している。しかも、生活必需品に限って言うと、事態はいっそう悪化していると指摘している。 htt…

FOMC議事要旨(2013年1月)

肌寒いが、真っ青な青空の広がる快晴。 1月のFOMCの議事要旨が公表された。資産買い取りプログラムの終了が議論されたことがわかり、市場が反応。株価は下げた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/afa2bc52-7bcb-11e2-8eb3-00144feabdc0.html#axzz2LXl8Czkk …

日銀への圧力

曇り。 ニューヨークの株価が上昇した。ドイツの景況感が大きく改善していることがリスク資産の選好度を高めている。株高が続いているのは日本だけでなく、世界的な現象だ。各国中央銀行の超金融緩和、米国と中国の経済指標の改善、そして、ユーロ圏の問題が…

貿易統計(1月、日本)

円安は今のところ貿易収支を改善するまでに至っていないようだ。輸出は前年同期比で6・4%伸びたが、輸入も73・%増えた。貿易収支は1・6兆円の赤字。過去最大だ。 http://ftalphaville.ft.com/2013/02/20/1392992/japan-trade-figures-perhaps-not-so…

クライン理事講演

曇り。 大規模な金融緩和の出口に関する議論が目立ち始めている。この記事は、政策金利を引き上げたときに、米国Fedが受け入れている準備預金の利払いが増えることが懸念されると指摘している。 FT紙はセントルイス連銀のブラード総裁に対し、この点について…

EU残留か否か

曇り。寒い日が続く。 米国経済の回復ぶりを計測した恒例のマクロ指標。NBERの景気判断は、4つのマクロ指標で決定される。それは、GDP、雇用、鉱工業生産、実質個人所得(再分配前)だ。いくつかの指標は、まだリセッション前のピークを回復していない。 ht…

クルーグマン教授と通貨戦争

晴れ。午後になって強風もようやくおとなしくなった。 通貨戦争をめぐって、クルーグマン教授が自身の立場を明らかにしている。政策当局者は真剣に受け止めないほうが良い、と忠告している。 たしかに、1930年代は保護主義と通貨切り下げ競争が起きた。その…

続・通貨戦争

Tim Duy教授による表題の論考。伝統的、あるいは非伝統的政策によって、実質金利を引き下げることができる。そして、そのことが国内需要や消費を刺激し、為替レートを2つのルートで減価させる。一つは金利ルート。もう一つはインフレルートだ。 この動きが…

G20

きれいな青空が広がる朝。が、風があまりに強い。 トヨタ自動車の豊田章男社長が最近の円安について、業界としてすぐに安心できる状態ではないと言及している。円安効果が業績に現れるのは、第4四半期からだ、との見通しを示した。 http://online.wsj.com/a…

次期総裁

曇り。降雪注意報が出ている。 WSJ紙が日本銀行総裁の任命が近いと報じている。政府高官は、あと数日で最終決定をし、野党への根回しが始まると述べている。 現在、最有力視されているのは、武藤氏と岩田一政氏。そして、最有力の次の候補が黒田東彦氏だ…

ブラード講演

曇り。 TPPと並んで、米国とEUの間の貿易協定交渉が動き出す。大西洋間の貿易協定で、オバマ大統領が一般教書演説で言及した。雇用の創出と成長復活を狙い、2年以内の合意を目指す。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/23f35c94-75da-11e2-b702-00144fea…

株価水準目標

うっすらと雪。部屋の窓も結露がひどく、気温は相当寒いようだ。 ユーロ圏では銀行融資ではなく、債券市場から資金調達をする動きが出ている。日本では考えられない動きだが、それだけ銀行部門の金融仲介機能が弱まっている証なのだろう。12月の残高は14…

イエレン講演

イエレン副総裁が講演を行った。Fedの金融緩和政策について、経済回復が弱く、労働市場が芳しくない中では、緩和政策を継続することが望ましいと説明した。米国では、中央銀行の金融緩和政策が継続されることで、金融バブルを引き起こす土壌づくりをして…

バイトマンの憂鬱

晴れ。だが、夜には雨となる予報。 ブンデスバンクのバイトマン総裁(ワイドマンではないですね!)が、ユーロ安志向に釘を刺している。インフレ懸念を持ち出している。モスクワで開かれるG20を前にした発言だ。 産業界や政治家などからは、昨年7月以降…

アベノミクスを考える

一橋大の小林慶一郎氏が英文ブログに、日本の経済政策の今後の在り方についての論考を寄せている。 まず、アベノミクスが前提にしているのは、大胆な金融政策によって日本がうまくデフレから脱却できれば、経済は成長し、雇用も生み出せる、との考え方だとす…

キプロス救済

あっという間に三連休の最終日。 欧州情勢の中では、キプロス救済が話題になっている。新たに提案された過激な救済案を実行すると、預金保険で保証されないキプロス銀行の預金者や、キプロス国債を保有している投資家に損失が生じかねない、と指摘している。…

グローバル通貨戦争

晴れ。三連休の2日目は抜けるような青空だった。 通貨への投資家たちは、欧州と日本の政策の違いによって利益を得ている。新たなグローバル通貨戦争の幕開けだ。 これらの投資家はユーロを買って、円を売るポジションを組んでいる。特にヘッジファンドはユ…

EU予算

晴れ。三連休の初日。 2020年までのEUの予算案について、各国首脳が合意した。予算上限は9600億ユーロ。予算案の緊縮を主導したのは、英国のキャメロン首相、それにドイツのメルケル首相だった。 ブリュッセルの官僚組織への支出やクロスボーダー…

再燃・通貨戦争

寒い朝。北日本では猛吹雪のようだ。 ドラギ総裁がECB理事会後、会見した。幾人かの政府高官が言及しているグローバルな通貨戦争の懸念について、ドラギ総裁も言及した。このところのユーロ高で、欧州諸国の間に景気回復に悪影響を与えると懸念されていた…

バブルが帰ってきた?

曇り。 東京の株式市場が1980年代以降、経験したことのない反発が起きている。円安と、中央銀行による、より大胆な政策アクションへの期待が株価上昇を後押ししている。 6日の日経平均株価は400円以上も上げた。これほどの短期間で株価が急激に上昇…

lame-duck governor

みぞれ。寒い朝。 白川総裁が突然辞任を表明した。よりデフレにアグレッシブな総裁を後任に選ぶ競争が激化する、と報じられている。新総裁が提示されるのは今月下旬とみられている。 記者会見した白川総裁は、政府からの圧力を否定し、副総裁の任期である3…

債券バブルなのか

晴れ。しかし、風が強い。今日深夜から雪も降るようだ。 ドーバー海峡をはさんだ大陸と島国で、対照的な動きが起きている。 大陸のECBではその人員を倍増させる。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/8c178adc-6ed4-11e2-8189-00144feab49a.html#axzz2JnxOne…