英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

スイスの教訓

スイスでは、軽微な犯罪をおかした外国人を国外追放する計画が否決された。国内の極右勢力が求めていた提案だが、反移民の動きに歯止めをかけた格好だ。 日曜日に行われた国民投票では59パーセントの住民が反対にまわった。極右勢力のポピュリズム的なキャ…

共和党メルトダウン

曇り。時折晴れ間がのぞくが、今日は雨の予報である。 WSJより。 突然株式市場では退屈が美しいものになる。 投資家は今年初めからの株式市場の乱高下を受け、受けた打撃をいやすために、急成長するテクノロジーセクターなどの株式を売却し、高配当の会社に…

マイナス金利とFTPL

このブログ記事は非常に興味深い。 マイナス金利とFTPL、つまり物価水準の財政理論との関係について。ジョン・コクラン教授。 教授は過去20年間、この理論の研究を続けてきた。この理論は根本的に何を言っているかというと、マネーは政府が税収を受け…

G20 

米国のインフレ率が2パーセントの目標に徐々に近づきつつある。 1月のPCEインフレ率は1月、1・3パーセント上昇した。これは2パーセントのFed目標に比べると低い水準にとどまっているが、1ヶ月前よりは上昇している。 食料とエネルギーを除いた…

トランプとポーランド人労働者

晴れ。今日は風もなく、よい天気である。 民主党の大統領選挙に関する候補者選びは、サウスカロライナに舞台を移している。クリントン氏が勝利を確実なものにした。 今後南部地方の選挙でも非常に重要な役割を果たすであろう、アフリカ出身の有権者の支持を…

ニュージャージ知事の決断

米国大統領選。ニュージャージー州のクリスティー知事がトランプ候補支持を表明した。11月の本選挙でクリントン候補を打ち破れるのはトランプ候補だという理由だ。 共和党主流派からの支持表明のなかったトランプ候補にとって、初めての主要な支持表明となる…

インド異変

快晴。気持ちの良いテニス日和。 減速するアジア経済の中で、輝ける新興国経済の星であったインド経済に異変が起きている。通貨ルピー安がインドの債務を抱えた企業の重しになっている。通貨ルピーは今年に入り、約4パーセント下落した。 http://www.wsj.co…

ブレキジットへの警告

G20では英国のEU離脱の是非についても議論になりそうだ。オズボーン財務大臣は英国がEuから離脱することについて、その危険性を訴える予定だ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7e329ce0-dbcd-11e5-a72f-1e7744c66818.html#axzz41ECOd8bl エコノミス…

中国株急落

晴れ。週末も晴れてくれればよいのだが・・・。 中国株が急落した。2月としてはもっとも大きな下げだった。G20会合を前に、市場の地合いの弱さが浮き彫りになった。 木曜日の下げ幅は6・4パーセントと大きい。 下げの理由ははっきりしない。人民元の流動…

金利政策とバランスシート政策〜フィッシャー講演

3月のFOMCを3週間後に控え、フィッシャー副議長が講演を行った。タイトルは「近年の金融政策の発展について」。 ダニエル・ヤーギン氏の主宰するカンファレンスに呼ばれてスピーチを行ったようだ。 まず、最近の金融政策に関する決定の背景にあること…

トランプ経済学

トランポノミクス。アベノミクスをもじったような、新たな造語だ。 http://www.economist.com/blogs/freeexchange/2016/02/money-talks-1 これは民主党のサンダース候補の唱える5パーセント成長目標について、論じたもの。トーマ教授は、5パーセント成長は…

原油価格の人質相場

時折晴れ間の広がる曇り空。 水曜日の米国株式市場は、原油価格が上昇に転じたことから、高値で引けた。株式市場は商品価格の動向に敏感になっている。 水曜日のリバウンドは、幅広いセクターでみられた。中でも商品価格の変動に敏感な素材やエネルギーセク…

ヘリコプタードロップ

FTもマーチン・ウルフが、いわゆるヘリコプターマネーについて論じている。一時しのぎの政策をのぞき、グローバルな経済バランスの欠如に対する解決策は存在しないという。 世界経済は構造的にかつ循環的に減速している。政策はこれに対し、どのように対応…

ネバダ決戦

今日も天候はグズグズ。 ネバダ州における共和党の予備選挙が大詰めを迎えている。現地時間の火曜日夜に投票が行われ、結果がもっとも読めない選挙の帰趨が間もなく明らかになる。 やや信頼感に欠ける世論調査によると、トランプ候補が3回目の勝利を得る可…

ブレキジットの帰結 

また大きな問題が浮上してきた。英国のEU離脱の可否だ。いわゆるブレキジットとして知られる問題だが、経済的にはどんな結果をもたらすのだろうか。 3つの異なる結果をもたらす可能性があるという。 FTでは100人のエコノミストたちに調査を行った。…

トランプが変える共和党

雨。 米国とロシアがシリア停戦で合意した。しかし、停戦はイスラム国とヌスラ戦線には適用されない。5年にわたるシリア内戦を終わらせることができるのか、重大な局面に差し掛かっている。 今のところ、まだ手におえないハードルが残っている。一つは、こ…

市場混乱と原油安

バーナンキ前議長のブログより。金融市場のショックと原油価格の関係、と題して論じている。 過去10年、原油価格はローラーコースターのように変動してきた。この間、大きく2つのクラッシュが起きた。一つは2008年の金融危機とその後の停滞のことだ。そして…

ケインズ陣営の分裂

曇り空。 大統領選のこぼれ話。ネバダ州の共和党は、4年前の大騒ぎの再来を恐れている。資金不足から、投票用紙を数える作業の遅れが懸念されている。民主党と異なり、共和党関係者はより厳しい夜を覚悟している。 http://www.wsj.com/articles/gop-braces-…

矢は尽きたのか

エコノミスト誌の最新号。いつものことながら、世界経済の現状をうまく捉えて風刺している。 政治家云々という最後の主張は同意するが、その途中の分析には首を傾げるところがある。 中央銀行家たちの弾薬は尽きつつある。しかし、経済を刺激する他の選択肢…

EUと英国 

EUと英国について。英国のキャメロン首相は加盟の是非について6月23日に国民投票を行うことにしている。首相自身はEUにとどまることを支持しているが、閣僚のうちの何人かは離脱を主張している。 6月23日は英国にとって歴史的な一日となりそうだ。EU…

トランプ勝利の意味

曇り。雨上がる。 ネバダの党員集会でクリントン候補がサンダース氏を退けた。この勝利は、クリントン陣営にとって大きな安心材料となった。そして、前国務長官であるクリントン氏はサウスカロライナ以降の選挙で動く余地が出てきた。 クリントン氏は長らく…

トランプと自由貿易

米国の大統領選。トランプ候補は共和党の伝統的な政策である自由貿易支持について、反対の姿勢を強めている。トランプ氏は共和党らしい他の政策、たとえば、財政赤字の削減についても異を唱える見込みだ。 過去にポピュリスト的立場から大統領選に立候補した…

経済立て直しキャンペーン

曇り。今日は雨模様。 中国の習近平主席が経済立て直しに本腰を入れる。規制当局幹部を更迭し、がけっぷちにきている経済成長を再建すべく、別の専門家たちを送り込む。 中国ではこの数週間、経済立て直しキャンペーンが続いている。 http://www.wsj.com/art…

ドラギへの支持

3月の理事会に向け、ECBは追加の金融緩和に意直線に向かっている。 1月の理事会に関する議事要旨が公表された。ドラギ総裁は、追加の措置について幅広い支持を得ていることがわかる。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/96dbe892-d63b-11e5-829b-8564e752…

トランプVSローマ法王

晴れ。 米国大統領選の最新の世論調査が出た。クリントン候補は女性の支持率も低下し、苦戦している。女性票はサンダース候補に流れているという。 クリントン氏は53パーセントの支持率だったのに対し、サンダース氏は42パーセントまで追い詰めている。1…

マイナス志向

マイナス志向、と題する中央銀行に関する考察である。マイナス金利は勝者と敗者を生む。 冒頭、東京御徒町に金を購入しにきた年配の女性姉妹が紹介される。彼女たちは、マイナス金利政策がどういう意味を持っているのか、よく分かっていない。しかし、なんと…

FOMC議事要旨(1月)

晴れ。このところきれいな青空が広がる。 久しぶりの日本に関する記事。円高がアベノミクスの進行の障害となり、日本企業の収益を抑制している。賃金やインフレ率は弱いままで、円高が企業収益や株価に対する関心を引き起こす可能性があると指摘している。 …

サウジ、ロシア減産合意

晴れ。穏やかで、静かな朝だ。 火曜日の米国株はこれまで下げていたセクターを中心に上昇相場に転じた。ダウは1・4パーセントの上昇。S&Pも1・7パーセント上昇した。 1ヶ月でもっとも下げていたのは、金融やテクノロジーなどのセクターだ。これらの…

ロシア=サウジ石油相会談

晴れ。 中国政府は、人民元の変動に柔軟性を認めることにした。月曜日の相場は、ドルに対し過去10年間でもっとも大きく上昇した。その動きに対し、北京政府は介入しない姿勢を貫いた。 主要貿易相手国の通貨に対し、人民元を一定の範囲で変動することを認め…

Fedとドルショック

曇り。今日は雨模様。 さあ、今日は春節明けの中国市場が開く。アナリストたちは大波乱を予測している。 中国市場の株価は今年、世界でももっとも悪いパフォーマンスを示している。ベンチマークとなる上海株価指数は今年21・9パーセント下がった。時価総…