英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

反グローバリズムの嵐

バーナンキ氏。FRBの経済見通しについて論評している。 https://www.brookings.edu/blog/ben-bernanke/2016/11/28/federal-reserve-economic-projections/ ブラッドフォード・デロング教授。最近の議論は経済に関する大きな構図を見失っている。反グローバリ…

シリアの報復合戦

晴れ。年末の追い込み作業である。今日もパソコンの調子が悪くてイライラする。 OPEC総会。減産合意とならない見通しで、原油価格は下落している。トレーダーたちは減産合意を懐疑的にみている。 http://www.wsj.com/articles/opec-discord-sends-oil-prices…

インドのブラックマネー

インドの高額紙幣廃止について。ブラックマネーが悪い政策の約に立っているのがインドである。 http://www.nytimes.com/2016/11/27/opinion/in-india-black-money-makes-for-bad-policy.html?partner=rss&emc=rss&_r=1

ボルカールールをいかに無効化するか

ボルカールールをいかに殺すか。トランプ新大統領によって、これまで積み上げられてきた金融規制の枠組みが大きく変わる可能性が浮上している。大手銀行はトランプ政権がドットフランク法の中でもっとも論争の多い部分、いわゆるボルカールールと呼ばれる部…

トランプ効果

曇り空。ほのかに空が明るい。 オハイオ州立大学でナイフによる襲撃事件が起きた。11人がけがをしていると伝えられている。容疑者は射殺された。容疑者は、同大学のビジネススクールで物流マネジメントを学ぶ学生だった。当局は襲撃の動機や正確な年齢を確…

大統領選への疑義

曇り空。週の初めから冴えない天気である。 米国大統領選の余波である。3つの州で投票を再集計する動きがある。トランプ陣営はその動きを批判している。 再集計される見通しなのは、ウィスコンシンとミシガン、ペンシルバニアの3州。ウィスコンシンの選挙…

フィヨン氏勝利

インドネシア情勢がきな臭い。中華系住民の間で不敬罪を名目にした捜査への恐れが台頭している。1998年の蜂起の際の記憶は依然として鮮明であり、差別待遇は終わっていないと受け止められている。 差別や迫害に長いあいだ苦しめられてきた中華系インドネ…

カストロ死去

曇り。 キューバのカストロ前議長の死去が各紙で報じられている。90歳だった。記事に添付された写真が興味深い。 後継者であるラウル・カストロ議長が金曜日に国営テレビで明らかにした。彼の体制下で亡命した人々は喜んでいる。 2008年にラウル氏は議…

ドル・リパトリエーション

午前中は雲のない青空。冬のこの時期の好天は本当に気持ちがよい。 トランプ新大統領が公約通りに、一度きりの本国送金税をカットする政策を実施すれば、2・5兆ドルが海外から米国に戻ってくる可能性がある。アップルやマイクロソフトのような企業が海外で…

ロムニーへの疑問

昨日とうってかわって快晴。だが、寒い。 トランプ新政権の閣僚の顔ぶれ。国務長官就任が有力視されているロムニー氏に対し、トランプ側近から疑念の声があがっている。 http://www.wsj.com/articles/trump-allies-raise-doubts-about-mitt-romney-leading-s…

メルケルの反対

予報通り、雪。積もるほどではない。 メルケル首相がトランプ新大統領の進める、TPP廃止の動くに反対している。貿易の自由化は推し進めるべきだとの姿勢を明確にした。 メルケル首相はTPP交渉から引き上げる動きに不満を表明した。中国がこういう動きの最大…

イエレンはわかっていない

ティモシー・テイラー教授。イエレン議長はインフレがどのようにして決まるのか、わかっていないと。10月の講演を踏まえ、論じている。イエレン議長が挙げた最初3つの問いは、マクロ経済研究の現在において、きわめてスタンダードなトピックスだ。 しかし、…

100ドル紙幣を廃止せよ

アトランタ連銀のマクロブログより。労働参加率(LFPR)が過去1年間で0・3%ほど改善している。なぜ改善しているのかと、この傾向がどこまで続くのかを検討してみる。 次の点は人々が労働市場に参加しないいくつかの理由を挙げてある。おそらく労働市場の…

TPP後の世界

曇り。今日は祝日である。 トランプ氏が就任後、ただちにTPP協定を破棄することを表明したのをうけ、中国が動き出した。米国主導の貿易協定がしぼむに伴い、中国主導の協定を狙っている。アジア地域において自身の影響力のある協定を広げる狙いだ。 具体的に…

左傾化する経済学者たち

ブランシャール氏。米国の財政赤字の規模がどれほどになるのか、推計している。 たしかに長期でみた公共投資のメリットはゼロよりは大きい。では、もっと大きな借入を政府が行うと、そのメリットは大きくなるのは明らかではないのだろうか。答えは、それほど…

ドル高のマイナス面

トランプ新大統領の財政を活用した成長期待に基づき、ドル高が進行している。そのマイナス面とは何だろうか。ドルは13年ぶりの高値をつけている。 http://www.wsj.com/articles/the-darker-side-of-the-dollars-rise-1479744579

トランプ後の楽観論

雨。朝、強烈な揺れ。福島震源の地震である。大丈夫だろうか。 米国の株価はダウ、ナスダック、S&Pの3指標がそろって高値をつけた。トランプ後の楽観論が少なくとも株式市場には漂っている。 http://www.wsj.com/articles/european-stocks-flat-1479717711 …

サルコジ破れる

来年は欧州にとって、政治の年になる。 まずフランス。サルコジ元大統領が大統領予備選挙で破れた。フィロン氏とジュペ氏が2回目の投票に臨む。これは11月27日に行われる。 フィロン氏は社会的には保守派で自由市場改革者である。サッチャー氏を尊敬し、同…

新国務長官はロムニー

曇り。今日も天気は下り坂。 引き続きトランプ政権の人事関連のニュースが相次いでいる。ペンス新副大統領によると、ミット・ロムニー氏が国務長官候補なのだという。ロムニー氏は土曜日にトランプ氏と会談している。ロムニー氏は選挙期間中、トランプ氏のこ…

ナショナリズムがやってきた

エコノミスト最新号。新たなナショナリズムの時代がやってきた。「アメリカ・ファースト」という掛け声とともに、ドナルド・トランプ氏は危険なナショナリズムを呼び込む先導役になりそうだ。同誌は一貫してトランプ氏に批判的な論調を続けている。 トランプ…

ドル、ユーロパリティ

晴れ。快晴である。今朝は珍しくパソコンの調子がよい。 ドルがユーロに対し、いわゆるパリティ状態に近づいていることについて。トランプ新大統領の見通しとFedがドル高を強めるように動きそうなうえ、ECBもユーロの下落を放置しそうである。 過去2週間で…

トランプノミクスはうまくいかない

ラリー・サマーズのトランプ評が紹介されている。ニューヨーカーのジョン・キャシディ。 サマーズ氏はトランプの経済政策はうまくいかないという。減税の恩恵は高所得者だけであり、消費でなく貯蓄にまわる。インフラプロジェクトも疑問が多いという。それは…

オバマインタビュー

独シュピーゲル誌と公共放送ARDによるオバマ大統領に対する独占インタビュー。民主主義の未来に対する懸念を述べた。内容も極めて興味深い。 インタビューを取り付けるのには非常な困難を極めた。とくにオバマ大統領が外国メディアに対して話すのは非常にま…

トランプ人事

トランプ人事が動き出した。セッションズ上院議員は司法長官に、ポンピオ氏をCIA長官に任命する。 マイケル・フリン氏は国家安全保障補佐官となる。 国務長官と国防長官という外交政策にとっての重要ポジションはまだ決まっていないが、金曜日の選択はトラン…

ドル高不安

雨。パソコンの調子が再び悪い悪い。本当になんとかならないものか。 ドルの急速な値上がりが新興国市場に対する不安を引き上げを引いている。トランプ大統領の誕生後、新興国通貨が不安定になっている。インドネシア中央銀行はドル売りルピア買いの介入を行…

利上げは近い

晴れ。 注目されていたイエレン議長の議会証言。 イエレン議長は議会証言に臨み、住宅や失業給付、インフレは過去数年間でもっともよい経済統計の数字となっており、経済は非常によい進展をみせていると述べた。また、2018年の任期まで議長職を全うするつも…

トランピズムの帰結

トマ・ピケティ教授がトランピズムとグローバリゼーションについて寄稿している。ガーディアンより。我々はグローバリゼーションを再考しなければならない、と。 https://www.theguardian.com/commentisfree/2016/nov/16/globalization-trump-inequality-tho…

安倍トランプ会談

サンダース氏が、トランプ氏側近のバノン氏を批判している。人種主義者を採用すべきでない、と。 以下の記事は長文。中西部のある町で選挙戦の最中に起きたことをルポしている。社会のシステムは壊れ、それを一掃してくれる人に期待して人々はトランプに投票…

トランプフレーション

晴れ。快晴である。 トランプ後、新たな均衡に向けてマーケットが動き出した。 まずトランプフレーション。次から次へと新語が生まれる。トランプの経済政策により、インフレが起きようとしている。 もちろんいますぐにではないが、いずれ発生する。減税や公…

国債金利プラス圏へ

今日も曇り。だが、暖かい。 日本国債の10年金利がプラス圏に浮上した。8週間ぶりのことだ。トランプ氏の勝利に伴い金利が世界的に上昇しているトレンドにのった動きである。 そして、この上昇は重要な現象だ。今年のほとんどの期間、国債金利はマイナス圏…