英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-03-01から1ヶ月間の記事一覧

2つの物価指数

WSJのHilsenrath記者のブログ記事。米国においては、2つの物価指数が存在する。商務省の発表するPCE(個人消費支出)インデックスと、労働省の発表する消費者物価指数だ。この2つの物価指数について、記者が考察している。 通常注目されるのは後者であり、…

キプロスという雛形

桜がいちばんきれいな盛りだというのに、あいにくの雨。気温の低下も著しい。 今週は金曜日の雇用統計がもっとも注目される経済統計になる。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/03/schedule-for-week-of-march-31st.html 米国の製造業再生についての論…

インフレ期待

インフレ期待に関して、ニューヨーク連銀がペーパーを公表した。 http://www.newyorkfed.org/research/staff_reports/sr608.html http://blogs.wsj.com/economics/2013/03/28/ny-fed-paper-lift-inflation-expectations-to-boost-growth/ いまのような時期に…

イタリア政治の混迷

イタリア政治も宙ぶらりんの状態(limbo)から脱する道筋が見えない。新しい内閣の組閣が遅れている。再選挙の声も出ているが、それを避けようという努力が続けられている。 一つの案は、ナポリターノ大統領が無党派の首相候補を指名すること。もうは、ナポ…

アイスランドの経験

曇り。3月も終わりというのに肌寒い。 キプロスが一時的に資本移動に関する規制を導入する。しかし、アイスランドの経験から考えると、この規制は投資を抑制し、経済に大きなダメージを与えると考察している。「一時的」な規制のはずが、なかなか廃止するこ…

イタリア組閣難航

曇り。暖かい。今日は3月最後の平日だ。 ヨーロッパからいくつかのニュースが届いている。 イタリアはなかなか組閣にたどり着けないでいる。2月の選挙から1か月以上経つが、政権与党となった中道左派の民主党は、他の野党の協力を得られないでいる。 http…

住宅バブルの再来?

今日は暖かい日よりのようだ。 アナリストらによる住宅価格の予測。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/03/analysts-increase-2013-house-price.html クルーグマン教授。 http://krugman.blogs.nytimes.com/2013/03/26/the-unnatural-rate-hypothesis/…

キプロスはユーロ離脱すべきか

雨。冬のような寒さ。 キプロス問題は、キプロスのユーロ離脱という最悪の事態を回避できたが、ユーロ加盟国間に深刻な不信感をもたらしている。 交渉にかかわった関係者によると、1週間にわたる交渉はカオスのような交渉だったという。2つのキプロス銀行…

バーナンキの近隣窮乏化政策

バーナンキ議長がロンドンで講演した。 http://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bernanke20130325a.htm 講演のエッセンスを伝えるブログ記事。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/03/bernanke-central-banker-policies-are.html

キプロス合意〜アンチドイツ感情

晴れ。肌寒いが、今日は良い天気になりそうだ。 トップニュースはやはりキプロス。100億ユーロの支援案が決まり、ECBのキプロス銀行向け流動性の供給も存続する。最悪の事態は免れた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/68c9c18e-955e-11e2-a151-00144feab…

ベレゾフスキーの死

一部のブログ記事でも取り上げられている、ロシアの政商、ベレゾフスキー氏がロンドン郊外の高級住宅のバスルームで死亡しているのが見つかった。以下の記事でも、その死にはいくつかの疑問点が残っているとしている。警察の発表では、他殺の証拠はないよう…

Hot Money Blues

クルーグマン教授が「Hot Money Blues」と題してキプロス問題を論じている。自由に資本が行き来する、マーケット自由主義の終わり、だという。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/

キプロスデッドライン

雨。 キプロス情勢をアップデイトしたブログ記事。ECBによるキプロスへの流動性供給を断ち切る期限が今日月曜日に迫っている。 キプロスの中央銀行は現在、1日あたりの預金引き出し額を100ユーロに制限している。キプロス大統領といわゆるトロイカグルー…

山場のキプロス

キプロス問題は今日と明日が一つの山場となる。月曜日までに何らかの動きがないと、ECBはキプロスの銀行に対する流動性供給をストップする。何が起こるかわからないし、どんな事態も起こりうる。つまり、キプロスのユーロ離脱もありうるし、キプロスがIMFな…

ターナー長官のヘリコプターマネー論

曇り。今日の天気は下り坂。 今朝の日経新聞で編集委員の滝田洋一氏が引用していた英国FSAのターナー長官の講演はこちらのようだ。正式なタイトルは「債務、マネー、そしてメフィストフェレス〜どのようにしてこの混乱から抜け出るか」。メフィストフェレス…

キプロス問題の既視感

晴れ。まだ少し肌寒いが、近所の桜も満開は間もなくだ。 キプロス情勢が引き続き熱心に報道されている。ただ、ギリシャショックの時と比べ、ユーロ圏の市場の反応は冷静だ。周縁国の国債金利はわずかに反応した程度だ。ユーロ圏の小国の出来事に過ぎず、ユー…

黒田新総裁

晴れ。今日は一転、暖かくなる。街角の桜がちらほら。 今日は円高のスタート。ニューヨークは1ドル94円後半。 http://www.nikkei.com/markets/kawase/summary.aspx?g=DGXNASM7IAA05_22032013000000 昨日の日本銀行、黒田新総裁の記者会見について。デフレ…

FOMC

晴れ。しかし、風が強く、肌寒い。 まずは米国のFOMC。 http://www.federalreserve.gov/newsevents/press/monetary/20130320a.htm 経済見通し。GDPは若干下方修正し、失業率見通しは上方修正している。 http://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/…

白川日銀の5年間

昨日の白川総裁の退任会見が取り上げられている。黒田日銀の積極的な金融緩和姿勢について、疑義を呈した。「欧米や日本の過去の数字をみる限り、マネタリーベースと物価の連動性は断ち切られている」と述べた。また、中央銀行が言葉によって市場の期待をコ…

ロシア人がやってきた!

晴れ。桜が開花し始めた。 キプロス情勢は相変わらず不安定な状況が続いているが、キプロス政府はロシアからの支援に光明を見出そうとしている。 キプロスの財務大臣がロシアに到着し、ロシアからの経済的支援を得ようと交渉を試みている。キプロスはロシア…

キプロス続報

晴れ。穏やかな朝。ブログ機能の調子が悪い。 キプロス問題の続報。キプロス当局は預金課税の修正を模索している。小口預金への課税は見送り、代わりにより大口の預金者や企業から税をとる考えだ。預金取り付け騒ぎを避けるため、銀行の休業日は2日間延長さ…

FOMCプレビュー

今週火曜日から2日間、FOMCが予定されている。その事前予想。金融政策の変更は予想されていない。しかし、声明文や経済見通しについて何らかの変更が加えられると予想されている。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/03/fomc-projections-preview.html

キプロスの預金課税

曇りのち雨。今日はかなりの強風のようだ。 ユーロ圏やIMFから100億ユーロの支援を受ける代償として、キプロスが導入しようとしている預金課税(a bank deposit levy)が話題になっている。もしこれを受け入れないと、キプロスの銀行システムが崩壊してし…

ドラギのプレゼン

晴れ。少し肌寒いが、今日も穏やかな良い天気。 ドラギ総裁がEU首脳を前に行ったというプレゼンテーションが出ている。経済成長率、失業率、経常収支、財政の現状などを引き合いに出して解説している。実質GDP成長率は2012年第4四半期に底を打ち、20…

株高を考える

今日は風もなく、暖かく、青空の広がる良いテニス日和。 来週の焦点はFedのFOMCだ。失業率は7・7%で高止まりしているが、米国の株式市場は活況を呈している。ウォールストリートのムードは弱々しい。FT紙のRobin Harding記者が、なぜ経済の実勢は瀕死状態…

欧州の南北

晴れ。毎日寒くなったり、暖かくなったり。春は近い。 EU首脳がブリュッセルで首脳会議を開いている。財政緊縮策を続けるか否かの議論が激しくなっている。「北」の国は、ベルトをきつく締める政策を続けるべきだと主張し、「南」の国はいま必要なのは成長を…

Fedの超過準備

雨。昨日の強風はすさまじかった。 EUの財政緊縮策についての議論。欧州委員会のエコノミストが激しい批判を浴びているそうだ。原因はエコノミストたちが推進しようとしている財政緊縮策について。財政緊縮の結果、現在の欧州の惨憺たる状況に陥っているから…

バブルつぶし

Fedのバブルつぶしについての考察。Stein理事の講演に対し、ブラード総裁が早速反応している。 http://www.thefiscaltimes.com/Columns/2013/03/12/Can-the-Fed-Burst-the-Next-Bubble-Before-Its-Too-Late.aspx#page1

英国のスタグフレーション

曇り。 マルクス流にいえば、英国にスタグフレーションという亡霊がさまよっている、とでも表現できるのだろうか。投資家の予想するインフレ率は、過去5年間で最高水準に上昇している。物価連動債で計測される予想インフレ率は、3・3%に上昇した。197…

ルー長官

晴れ。 米国の新しい財務長官となるルー氏について、財務省は就任後最初の1週間に対話した相手のリストを公表した。国際的には知名度のないルー氏の国際的な評判を少しでもあげようという戦略だ。 具体的にはインドとロシア、それにIMFとECBと協議したこと…