英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

苦痛しかない選択

曇り。 欧州側はギリシャに対し、もし国民投票でノーという結果が出た場合、ユーロ離脱を意味すると警告を発している。これに対し、チプラス首相は、もしノーが増えれば、交渉において優位な立場に立てると強調している。 ある意味、ギリシャの国民は急に、…

月曜日のギリシャ

晴れ。朝方は寒いくらいだ。 さあ、月曜日を迎えるギリシャ。ギリシャ国内の銀行は月曜日に店舗を開けない方針だ。ECBが緊急融資を凍結しているためだ。預金取り付けを防ぐための措置だが、相当の混乱が予想される。 IMFのラガルド専務理事は「今後の数日間…

ギリシャ延長案拒絶

晴れ。 三大陸で起きた同時テロ事件のひとつであるチュニジア。観光客がチュニジアから逃げ出している。死者総数は39名にのぼり、同国にとって過去最悪の事件となった。 チュニジアのテロ事件はカラシニコフライフルを持った青年がリゾート地でくつろぐ観…

職業訓練は意味がない

FTが夏休みの読書特集を組んでいる。気になったのは、フランシス・フクヤマが進めている米国の官僚の実態に関する本。「Bring Back the Bureaucrats」。米国ではフルタイムの連邦政府官僚の数が1960年代と比べて大きく減っているという。その一方、彼らの消…

サプライズ国民投票

曇り。朝方は雨が降っていた。 中国人民銀行はまた利下げに踏み切った。やはり中国経済の変調は本格的なもののようだ。 中国株式市場は先週大幅に下げた、土曜日になって中央銀行は利上げに踏み切った。声明文によると、利下げの狙いは借り入れコストを低下…

ビル・ゲイツと再生エネルギー

いまや著名な投資家、あるいはお金持ちの慈善活動家ともいえるビル・ゲイツ。その彼が原子力開発計画、月面着陸計画に続く第三の科学プロジェクトとして注目しているのが再生エネルギーだ。彼は、政府は再生エネルギープロジェクトに数百億ドルのR&D費をかけ…

ギリシャ囲い込み

曇り。朝方は涼しい。 ギリシャ交渉は土曜日に延期された。土曜日がラストチャンスになる。債権者団が提示した計画はギリシャの財務大臣が妨害した。自身のプランを提案したからだ。 しかし、債権者側にギリシャ提案を受け入れる余地はない。ギリシャがデフ…

成長の秘密兵器

成長のための秘密兵器があるという。IMFのエコノミストたちが主張している。 議論はまず、この数十年間先進国で起きている、富裕層と貧困層の格差拡大から説き起こされる。当初のIMF研究では、所得格差は成長や経済の安定にとっても好ましくないとされ…

TPP第二幕

晴れ。 ファストトラック法案が議会を通過する見通しとなった。焦点は再び、TPP交渉そのものに移る。 ホワイトハウスと共和党は水曜日、上院で勝利を収めたが、最終的な勝利にはまだ大きな戦いが待ち受けている。 上院での採決は60対38。オバマ大統領…

ギリシャ問題の本質

シカゴ大のコクラン教授がギリシャ問題について考察している。表面的な議論でなく、ギリシャで起きていることを通じて、その本質を考察している。 第一に、ギリシャ経済はすでに麻痺状態に陥ろうとしていいる。たとえば、5月の税収は予算の目標から10億ユ…

Fed内ハト派

「Fed内のハト派」と題するTimDuy教授。ハト派色がにじんだFOMCとその後の記者会見だったが、驚くべきことに、この段階になっても年内2回利上げを主張する論者がいる。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁だ。 総裁は今年、投票権を持つ総裁だが…

ハードルを越えたTPA法案

晴れ。梅雨の時期のつかの間の晴天。毎日があわただしく、バタバタと過ぎていく。 TPA法案は少しずつ、少しずつ、前進している。それにしても、長く、曲がりくねった道のりである。 http://www.wsj.com/articles/trade-bill-clears-key-hurdle-in-senate-…

中国債務問題

晴れ。今日もバタバタ。 中国の地方債務問題は、救済を必要とするレベルまでに達している。中央政府は地方政府を救済することに決めた。市場が重要な役割を果たしつつ、地方政府の救済を進めるという難しい舵取りを迫られている。 http://www.wsj.com/articl…

上海株価指数異変

曇り。 中国の株式市場が気がかりだ。先週、上海株式指数は下落したが、過去12ヶ月比でみると、2倍に上昇している。しかし、小売統計はペースダウンしている。 米国のような先進国経済においては、株価が上昇すると、資産効果で消費も拡大する。しかし、中…

ギリシャ、最後の提案

曇り。涼しい朝。今日は関東地方に寒気が入り込んで、荒れ模様との予報。錦織君は残念であった。 ギリシャ情勢の続報。ギリシャ政府は新たな財政提案を検討しているという。月曜日に予定されている債権者団との衝突を避けるためだ。しかし、その提案の内容は…

ギリシャの預金流出

晴れ。気持ちのよい週末。 ギリシャ債務問題の交渉は週明けに山場を迎える。それにしても、「山場」は何度到来したことか。 ギリシャ国民は銀行から預金引き出しを本格化させている。預金流出が止まらないのだ。劇的に速いペースだといい、ECBに対し、ギ…

ファストトラック法案

雨。 米国下院は修正ファストトラック法案を可決した。しかし、上院での採否は不確実だ。 下院での採決数は218対208。さらに困難を極めそうなのが上院での採決だ。貿易派の上院民主党議員は、ファストトラック法案に付いた労働者保護プログラムを証拠…

グレキジットの可能性

晴れ。だが、夕方以降雨模様とのこと。 昨夜のFOMC後の記者会見。イエレン議長が記者会見でにじませたのは、ゆっくりとしたペースの利上げを行うというメッセージだ。今年後半の利上げを示唆したが、市場が予想するよりも注意深く状況を観察するという。…

FOMCプレビュー

FOMCである。以下プレビュー。 http://www.calculatedriskblog.com/2015/06/fomc-preview-no-rate-hike.html

ギリシャ離脱の帰結

晴れ。 TPA法案について。議会下院の共和党リーダー、マッカーシー議員が次のように述べた。「ファストトラック法案を労働者援助プログラム条項と切り離して法制化するというのは良い選択肢だ」と。事態を打開する知恵の一つである。議会の多数派である共…

ボールはギリシャに

曇り。昨日は暑かった。 人民元の国際化に関連して。IMFのSDRに人民元が採用されるかどうかが論点になっている。先週、中国人民銀行があるレポートを公表した。もし、リザーブカレンシーに採用されれば、人民元の保有がもっと増えることになると述べて…

利上げ考

晴れ。 Hilsenrath記者。Fedはそろりそろりと利上げに向けて動き始めている。その際、利上げはゆっくり進められると述べることで、投資家を極力安心させようとしている。同時にいつ利上げを実行するのか、約束だけはしないようにしている。 過去20年間、Fed…

TPA法案

昨日はひどい二日酔いで立ち上がれず。 曇り。 TPA法案は難産である。TPA法案本体を下院は可決したものの、労働者援助プログラム法案は否決した。オバマ政権にとって打撃となっている。 打撃を与えているのは、皮肉なことに同志であるはずの議会民主党…

ギリシャ、決断のとき

雨。梅雨らしい天気だ。 IMFはギリシャ救済の話し合いを停止した。交渉チームをブリュッセルから引き上げるという。「ボールはギリシャ側にある」とスポークスマンは述べた。進展がみられないためだ。交渉は完全に袋小路に陥っている。 http://www.wsj.co…

RBS株売り出し

薄曇。 金融危機からの出口が始まった。英国政府が国有化したRBSについて、保有株の売り出しをはじめるという。 http://www.wsj.com/articles/george-osborne-says-british-government-to-begin-selling-rbs-shares-1433966401 ギリシャの次はウクライナ…

低金利論争

多くの国でここ数年、低金利が続いていることについて、誰が責任あるのかの議論がヒートアップしている。バーナンキ前議長が火付け役だ。 前議長は金利を決めるのは、世界的な貯蓄と投資のダイナミクス(バランス)だと主張している。1990年代以降、貯蓄…

FOMCの反対票

晴れ。 来週、FOMCが開催される。4年もの長きにわたったFed内の協調路線が来週終わるかもしれない。過去3回のFOMCは反対票なしだった。これまで3回連続で全員一致というのは、2011年までさかのぼらないと存在しない。 全員一致が続いてい…

ギリシャ打開策

雨。 金融危機後も残る遺産。金利だけ支払えばよかったホームエクイチィローンの償還期限が到来している。2004年ごろから実行されたローンがそろそろ償還期限を迎えている、というわけだ。延滞率が上昇しているという。 http://www.wsj.com/articles/hom…

トルコ総選挙

晴れ。今晩から雨になる予報。 新しい学習モデルについての報告。オハイオ州のある地域では、新たな試みが行われている。机が列をなして並んでおらず、授業の終りのベルも鳴らない。 http://www.wsj.com/articles/ohio-school-district-bets-on-technology-i…

財政健全化のインパクト

財政健全化のインパクトに関する学問的なコンセンサスについて、まとめられている。 一つは著名な経済学者らに対するアンケートで、オバマ政権の2009年の景気刺激策が失業を減らした、と答えた米国の学者は82パーセントにのぼった。英国でも財政健全化…