英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ただ一人のシリア攻撃

晴れ。8月も最終日。 英字紙はシリア情勢一色である。 FT電子版トップは米国のケリー国務長官の写真。シリア政府が化学兵器を使って1400人を殺害したと、米国政府が非難している。これが米国がシリアを攻撃する根拠になっている。もし、こうしたアサド…

大リセッションの教訓

マーク・トーマ教授が、今次の大不況の教訓について、寄稿している。 バーナンキ議長は、フリードマン教授らの教訓を踏まえ、大恐慌時にFedが犯した誤りを繰り返すことはなかった。 しかし、大恐慌(the Great Depression)とリーマンショック後の大不況(th…

今年後半の暗雲

晴れ。 シリア攻撃の続報。英国議会はシリア攻撃を否決した。攻撃準備を急ぐキャメロン首相にとって、手足を縛られた格好だ。英国国民はシリア攻撃を望んでいない、とキャメロン首相は認めた。今後は国連調査団が化学兵器使用の証拠を見つけた報告書を出さな…

金とルピー安

晴れ。 シリア情勢の続報。シリアとイランは米国を公然と非難し、もしシリアを空爆すれば、(いつものように?)イスラエルへの報復を示唆した。一方、国連の調査団は化学兵器の調査を継続している。レトリックの応酬が始まった。 http://online.wsj.com/art…

緊迫シリア

快晴。気温がピークアウトし、朝夕は涼しい。 今日は京都において、日銀の岩田副総裁が講演するようだ。初講演(?)ということで、何をどう語るのか、注目される。 目下、国内経済政策の最大の焦点になっている消費増税について。WSJによると、増税によって…

テクノロジーと中間層

今朝も涼しい。 シリアによる化学兵器使用が国際的な非難を浴びている。テレビ映像をみたが、見ていられない。米国のケリー国務長官は、アサド政権の責任は否定できない、と非難した。シリア政府への報復攻撃の可能性もあるが、ロシアは反対している。ロシア…

未来は明るい!

朝夕が随分と涼しくなった。早くも夏の終わりの気配。 CalculatedRiskが「未来はまだ明るい!」という珍しい投稿記事を掲載している。2005年にブログを始めたときは経済の先行きに関して非常に弱気だったが、今後数年間の経済情勢に関してはより楽観的に…

ルピーパニック

昨夜から雨。 ジャクソンホール講演の模様が次々と伝えられている。これは黒田総裁の発言。中央銀行による債券買い取りは、成果を挙げつつあると述べた。具体的には、株価の上昇、長期金利の安定、雇用情勢の会税と設備投資が上向く兆候がみられることだとい…

ラガルドの警告

曇り。朝方は雨がポツリポツリ。 日本の消費増税論議について、WSJの記事。財政再建に口うるさい連中(fiscal scolds)は、消費増税をすべきだと主張している。短期的には成長をしぼませるかもしれないが、それ以上に良い選択肢はない、という。 http://onli…

今年のジャクソンホール、ラジャン教授のトリレンマ

曇り。今日の天気は荒れ模様の予報だ。 恒例のジャクソンホールにおけるカンファレンスが今日から始まる。今年は何が議題になるのだろうか。タイトルは、「非伝統的金融政策のグローバルな位相」といういかめしいものだ。黒田総裁は明日24日にパネリストとし…

FOMC議事要旨

曇り。昨夜は大雨だった。 トップニュースは何といってもFOMC議事要旨の公表。幹部らは年内の緩和縮小を支持していることが判明した。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/843b827a-0a8b-11e3-9cec-00144feabdc0.html#axzz2ceI24vSo

Fedは雇用目標をあきらめたのか

曇り。涼しい朝。 ドイツのショイブレ財務大臣がギリシャの救済策について言及している。三回目のベイルアウトが必要である、と。これまでの救済規模が不十分であったことを認める、ドイツ高官によるあまりに手際の悪い告白である、と批判している。 たしか…

アジア新興国市場

晴れ。 アジアの新興国市場がもろくなっている。グローバルな金融緩和政策が終焉を迎えようとしており、そのことが投資家を過敏にさせている。インドネシアのルピアは4年ぶりの低水準に落ち込んだ。インドのルピーも下落。 http://online.wsj.com/article/S…

バーナンキ後の世界

今週も暑い一週間になりそうだ。 John Hilsenrath記者による次期Fed議長選びに関する記事。バーナンキ議長の8年間にわたる運営スタイルは、コンセンサス重視の運営だった。地区連銀総裁らに多くの自由を与え、彼自身は表舞台の背後から共通点を見出すことに…

インド市場急落

高名なラジャン教授が中央銀行総裁に就くインドの市場が、株価急落に見舞われている。先週金曜日の株式市場は4%近く急落した。世界第二位の人口大国は、グローバルな金融緩和政策が終わるのではないかとの懸念に直撃されている。通貨ルピーも対ドルで大き…

ロンドンバブル

今日も快晴。空が青い。 エジプト情勢の続報。治安部隊と追放されたモルシ支持派との間のガンバトルがカイロ中心部で土曜日も続いている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/e71078bc-0750-11e3-bee1-00144feabdc0.html#axzz2cH11mDsD イギリスでは住宅バブル…

バーナンキ喚問

晴れ。 米国発のこんなニュースも。2008年にAIGを政府が救済した判断について、米司法省がバーナンキ議長を証人喚問することを求めているのだという。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324823804579017282890666394.html?mod=WSJ_hp_L…

低インフレ率

晴れ。もう帰省からの帰宅ラッシュが始まった。 9月のFOMCをめぐり、早くもさや当てが始まっている。それを受けて、株式は売られた。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/9b0c7a24-05a7-11e3-8ed5-00144feab7de.html#axzz2c5Mh7hBR 米国のインフレ率は相変わら…

エジプト騒乱

晴れ。今日は終戦記念日。 エジプトの騒乱が止まらない。デモ隊と治安部隊の衝突で何百人の死者が出た。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887324823804579011880172936694.html?mod=

円高と輸出

日中は確かに暑いが、体がだんだんと慣れてきたような気がする。 英国の10年債金利が2年ぶりに高い水準をつけた。イングランド銀行のカーニー新総裁が政策金利を低利のまま押さえ続けられるか、その手腕に市場が疑念を呈しているためだ。 13日につけた…

消費増税に暗雲

連日の猛暑。都内の電車が空いていてよい。 米国経済は好調にみえる。経済におけるダウンサイドリスクは何か。 一番のリスクは債務上限や財政赤字など、財政政策にかかわる問題だ。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/08/comment-key-downside-economi…

サマーズが前進

朝方は比較的涼しく感じた。が、今週も暑い一週間だろう。世間はお盆休み。 ノヴァルティススキャンダルをWSJが取り上げている。同社のもっともポピュラーが製品の効能をうたった研究を研究者が取り下げた問題だ。少なくとも8つの病院がこの薬「ディオバン…

ピアナルトスピーチ

今日も暑い。 TimDuy教授による、先日のピアナルト総裁スピーチの読み解き。ピアナルト総裁によると、QE3はインフレ率を念頭においた政策ではなく、あくまで労働市場の改善を目的にしたものだ。そして、労働市場の改善ぶりを評価すると、taperingを決断する…

米国の赤字縮小

今日の厚さは異常な感じすらする。 Bill McBrideがFTアルファビルを引いて、米国の財政赤字が「dramatic pace」で進んでいると論じている。09年の最悪期にGDP対比で10%を超えていた財政赤字は、時を追うごとに縮小し、足下4%台まで急速に回復している…

カーニー総裁のデビュー戦

暑い日が続く。 ウェブを駆け巡る経済ニュースのまとめ。実質ベースの設備投資とS&P500ベースの企業業績見通しには相関があると指摘している。 http://blogs.wsj.com/economics/2013/08/08/secondary-sources-economic-acceleration-fed-and-inflation-sp…

イングランド銀行の新政策

今日も暑くなりそうだ。 Fed幹部の発言が続いている。クリーブランド連銀のピアナルト総裁。労働市場がこのまま推移するなら、いつでも資産買い取りプログラムを縮小する用意はできている、と発言した。ピアナルト総裁の発言は、FOMC内で分かれた意見の中で…

Taperingは秋

今日から猛暑日が続くという。 WSJで福島第一原発の汚染水問題が取り上げられている。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323420604578651713545887032.html?mod=WSJ_hpp_LEFTTopStories 米国の株価が大きく下落した。9月にも緩和を縮小すると…

ワシントンポストとアマゾン

今日も暑い。午後雨の予報。 アマゾンのベゾスCEOがワシントンポストを2・5億ドルで買収する。新旧メディアの覇者交代を象徴するような出来事だ。買収はベゾス氏個人が行う。ベゾス氏は「ポスト紙の義務は、読者のためであり続け、オーナーの私的利益のた…

英国格差論争

暑い一週間が始まった。 英国でも激しい格差論争が起きている。労働党は連立与党に対し、英国の生活水準が下がったと攻撃している。英国では2015年に総選挙が予定されており、そのことがこうした攻撃の激しさに拍車をかけている。 http://www.ft.com/int…

グレートリセッション

晴れ。今日も暑い。 1920年代の世界大恐慌と今次の金融不況との比較。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/08/percent-job-losses-great-recession-and.html