英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

論争・長期停滞論

VOXより。長期停滞論に関する新たな論争点を整理している。先進国の成長や雇用、投資の停滞ぶりと、その停滞の期間が長引いていることをみると、長期停滞論のもたらす概念が改めて注目されている。 http://www.voxeu.org/article/new-vox-debate-secular-…

ギリシャとモスクワ

晴れだが、風が強い。風のない穏やかな日が最近少ないような気がする。 全豪オープンはセリーナ・ウィリアムズがシャラポアを退け、優勝した。 ギリシャとEUとの対立が先鋭になってきた。ギリシャの財務大臣とEU債権者団の代表がしかめ面をして挨拶を変…

共和党大統領と民主党大統領

サマーズ教授の長期停滞論について。教授は米国経済は長く続く低成長の時代に入ったのかもしれない、と述べた。停滞する世界では資源が有効に使われず、インフレ率も無視できるほど低くなる。 だが、この考え方自体、とくに目新しいものではない。エラリアン…

ドイツのデフレ

曇り。今日は雪の予報だ。 昨日の米国株は持ち直した。原油価格が上昇に転じたのにとの待った動きだ。決算発表が相次ぐ企業収益が良かったことも消費者関連株を押し上げている。 http://www.wsj.com/articles/u-s-stock-futures-rise-on-better-than-expecte…

スイス中銀とECB

シカゴ大学のジョン・コクラン教授がスイス中銀やECBのこの間の動きについて論評している。 この2週間、ECBやスイス中銀のアクションが市場を騒がせた。スイス中銀はこの間、スイスフランとユーロのペッグを維持するために、スイス1カ国のGDPに相当する規…

Fedは我慢強く

晴れ。 さて、FOMCだ。Fedは堅調な国内経済とトラブル続きの海外という困惑させるような環境に直面している。今年年央の利上げか、それ以降か。見通しが立てにくい。 昨日公表されたステート面とによると、経済活動は堅調なペースで拡大している。雇…

オイルメジャーの帰趨

晴れ。 今週、オイルメジャーの決算が公表される。原油安が決算内容にどう響くのか、注目される。 たとえば、BP。原油安は同社にとって逆風だ。さらに、メキシコ湾に流出した事故の罰金負担も重石となってのしかかっている。 一方、BPはロシアのロスネフ…

ロシア、ジャンク債に

雨。 事前に予想されていた通り、ロシア国債が格下げとなった。ジャンク債扱いだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/19236384-a591-11e4-8636-00144feab7de.html?siteedition=intl#axzz3Pn42JpmB ギリシャ総選挙はシリザが勝利した。欧州首脳は、ギリシャは…

ギリシャ、急進左派の勝利

曇り。朝方、軽い地震。 焦点のギリシャ総選挙。財政再建策を批判する急進左派勢力が勝利をおさめる見通しとなっている。ただ、政権を形成できるほどの多数派ではないという。さまざまな機関による事前の予想に近い形だ。 77パーセントの開票時点でシリチ…

ドル高は常に良いことか

ドル高は常に良いことか。 ルー財務長官をはじめとして、米国財務省の立場は、強いドルは好ましいというものだ。その説明をこのところ繰り返している。海外中央銀行による相次ぐアクションにより、確かにドルは高くなっているが、本当にドル高は良いことなの…

欧州QEのリスクは誰が負うのか

今回のECBによるQEについて、分析が登場し始めた。ECBが目標としているインフレ率について、今後2年間は下回る可能性が高いこと、原油価格の下落がダウンサイドリスクを高めていることなどが示されている。 グラフをみれば分かるように、ヘッドラインインフ…

カーニーの利上げ警告

晴れ。 邦人人質事件は動きがあった。2人の人質のうち、湯川さんが殺害されたようだ。残る後藤さん釈放の変わりに、ヨルダンに捕らえられている、自爆テロを企てた女性受刑者の解放を求めている。 http://www.wsj.com/articles/islamic-state-executes-japa…

最後の中央銀行

FTのGavyn Daviesブログ。ECBはQEに踏み切る最後の中央銀行になった。600億ユーロの買い入れを18ヶ月続けるので、1兆ユーロQEと呼ばれている。クルーグマン教授は、“credible regime change” と呼んでいるがはたして本当にそうか。 ただ、ECBがQEを導…

ドル高の帰結

曇り。今日も寒い。 ECBによるQE導入によって、ユーロが大きく下落し、ドル高に焦点が当たり始めている。米国企業にとっては、輸出競争力がなくなり、経済成長率の鈍化や物価上昇が減速する懸念がある。ECBのQE導入が米国経済やFRBにとって試金石になる、と…

欧州新時代

曇り。連日寒い日が続く。 サウジアラビアの国王が死去した。いろんなインプリケーションを導き出せそうだ。民主主義の防壁、イスラム運動の防壁がなくなり、アラブ世界に大きな変動をもたらしそうだ。 アブドラ・ビン・アブドラアジズ国王は91歳だった。…

500億ユーロ

昨日に引き続き、今日もずいぶん寒い。 注目のECBのQEの規模について。毎月500億ユーロの債券を購入するプログラムが議論されているという。ただ、現地時間の水曜日夜まで正式な決定はない。それにしても、中央銀行の議論の中身が進行中にこれだけ漏れる…

ソブリンQE

ECBの理事会を控え、ドイツの反対論を筆頭に、ソブリンQE実施についての論争がくすぶり続けている。そんな中、周辺国国債のうち、スペイン国債を買う動きが出ている。スペイン国債の金利は昨年4%だったのが、火曜日は1・66パーセントで調達できた。 htt…

中国のニューノーマル

曇り。今日は雨模様。大きなイベントは今日以降、目白押しだ。 中国の四半期成長率が明らかになった。中国政府は新たな成長の種を見つけ出さないといけない。また、中国企業にとっては、世界第二位の経済を繁栄させるための「プランB」が必要だ。 明らかにな…

FOMCプレビュー

晴れ。 Hilsenrath記者。米国の利上げは今年後半になることが見込まれるという。短期金利は上がっても、長期金利は世界経済の成長懸念や原油価格の低下、消費者物価上昇率が減速していることなどから短期金利とは違う動きをしそうだ。 http://www.wsj.com/ar…

ECB理事会

今週は注目のECB理事会が開催される。QE導入の決定はほぼ織り込み済みのようだ。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/eb14037a-9ce6-11e4-971b-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3PDnvZcIS

メイドインジャパンの復活

晴れ。さあ、今週もがんばろう。 円安が国内製造業の回帰を促すのだろうか。一部の電機メーカーでは、日本国内に製造拠点を戻し始めている。ただ、この記事でも、実際にどの程度の生産が日本に戻るのか、どの程度の雇用を生むのかは明確でない、と指摘してい…

スイス、再介入も

晴れ。 突如、通貨防衛政策を変更したスイス。しかし、スイス中央銀行のジョルダン総裁は、必要があれば、再度スイスフラン介入に動く可能性があると発言している。 発言は気が利いている。“We have said goodbye to the minimum exchange rate,” と述べたと…

スイスフラン余波

晴れだが、風が強い。せっかくの週末だというのに…。 スイスフランの急騰は、銀行やブローカーから個人投資家まで、多くの損失をあちらこちらで生じさせている。ドイツ銀行やシティグループで巨額損失の計上が指摘されている。 たとえば、米国では大手個人向…

スイスの津波

雨の一日が一転、晴れ。 いろんなことが同時並行で起きている。 まず、スイス中銀の動き。対ユーロ相場の上限を撤廃すると発表し、マーケットが急落した。これまで、1ユーロあたり1.2スイスフランだった相場が消え去り、スイスフラン防衛策を放棄した。…

ギリシャ総選挙プレビュー

曇り。 パリ襲撃事件について。イエメンのアルカイーダ組織が襲撃事件を起こしたと主張している。資金面で援助し、実行を計画したという。 http://www.wsj.com/articles/yemens-al-qaeda-branch-claims-responsibility-for-charlie-hebdo-attack-1421231389 …

世銀の下方修正

晴れ。PCが重くて調子が悪い。 世界銀行は世界経済の成長見通しを引き下げた。世界経済は米国経済の回復という単発エンジンに頼りすぎていると警告した。 一方、原油価格の低下については、世界経済の活動を活発化すると評価したが、原油価格低下の副作用も…

グレキジット

晴れ。今日は風は穏やか。 フランスでは軍隊1万人が動員され、厳戒態勢にあたっている。警察官5000人はユダヤ人学校やシナゴーグに配置されている。そういえば、昨日の各国首脳らによるデモ行進の中には、イスラエル首相の姿もあった。現在、フランス国…

ECB理事会異聞

晴れ。風が強い。 パリのテロ事件を受け、ドイツのメルケル首相らも参加して、400万人のデモ行進が行われた。雨にもかかわらず、行進にはお祭りの雰囲気も漂っていたとある。そして、ビートルズの「All You Need is Love」が歌われた。 最近不人気だった…

TPP交渉と為替操作

Tim Duy教授。 12月の雇用統計について。新規雇用者数の増加は良好だったが、問題は賃金の上昇がみられないことである、と。賃金上昇がなければ、物価は上昇せず、Fedの考える目標に達しない。Fedは難しいジレンマに陥っていると指摘している。 賃金頼みの金…

無期限戦争

今日も快晴。 ブルームバーグより。フランステロ事件の女性容疑者は、襲撃の前にシリアに出国していたとの情報がある。 今回の一連の事件で結局20人が殺害された。 http://www.bloomberg.com/news/2015-01-10/female-suspect-fled-france-before-attacks-s…