英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

バトンは手渡された〜1月FOMC

快晴。 米国の第4四半期GDP速報値が公表された。年率換算でマイナス0・1%。過去3年間で初めてマイナス成長となった。政府支出の大幅な減少が主因で、サプライズのニュースだった。 ただ、これはリセッションの兆候ではない。ゆっくりとではあるが、民間…

通貨戦争

通貨戦争についての記事。 http://www.econbrowser.com/archives/2013/01/currency_wars_i_1.html

公共投資と公的債務

晴れ。 日本の予算編成についての記事。円ベースでは92・6兆円だが、ドル換算だと1兆ドルを超える規模になった。社会保障費を抑制することが難しい点と、安倍首相が強調する防衛予算の増額が注目されている。 また、比較のむずかしさも指摘している。復…

ドラギのイタリア訪問

晴れ。 ECBのドラギ総裁がイタリアの財務大臣と会談した。非公開のイタリア訪問であり、デリバティブ取引をめぐってスキャンダルが浮上しているイタリア国内の個別行についての話し合いだったと報じられている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/f01f7aba-69…

QEへの敷居

曇り。寒い。 今週のFOMCを前に、量的緩和への敷居と題した論考。前回12月のFOMCでは、例外的な低金利は失業率が6・5%を上回るなどの状態が続く限りは妥当である、と述べている。問題は、現在毎月850億ドルペースで続けている資産買い入れと…

財政再建主義者の敗北

いつものように、ポール・クルーグマンが皮肉たっぷりに、財政再建至上主義者を揶揄している。先日のオバマ大統領の就任演説を特徴づけた点の一つが、財政赤字に触れられることが非常に少なかった点だ。この点をもってクルーグマン教授は、財政再建主義者(D…

バランスシート不況論

米国においてはデレバレッジの循環がほぼ終わりに近づいたとの論評が目立ち始めた。景気循環において、逆風となる要素がなくなった点において、良いニュースだといえる。 では、バランスシート不況は終わったのか。野村のリチャード・クー氏はそれほど強気に…

13年度予算

外は快晴。風邪をひいて寝込んでしまう。 今週はFOMCが開かれる。Fedは2008年から米国債の買い入れを継続している。このところ、労働市場や住宅市場が改善傾向にあり、投資家は国債投資からほかの金融資産へと、投資先を転換しつつある。彼ら国債投資家…

LTRO格差

快晴。穏やかな朝。 ダボス会議が開幕し、世界の要人の発言が出始めている。これはプライベート・エクイティ業界の動きを伝えたもの。パソコン販売大手のDELLについて、PEが買収に出るとのうわさが出ているという。もし実現すれば、過去5年間で最大規模のデ…

アップル決算

昨夜からの雨で路面が濡れている。曇り。 アベノミクスバブルは早くも剥げ落ちたのか、今日も株価は冴えない。 昨日決算のあったアップルの第1四半期業績は前期比横ばいの130億ドルで、株価は10%下落した。 http://online.wsj.com/article/SB10001424…

名目GDP目標政策

晴れ。 昨日は日銀の金融政策決定会合が開かれ、新たな金融緩和策(2%の物価目標とオープンエンドの基金買い入れ)が導入された。 より景気刺激的な姿勢がアジア地域に投資マネーの流入をもたらす可能性があるが、将来の資産、債務バブルをもたらす恐れが…

オバマ就任式

雨。 オバマ大統領の第二期目の就任式が行われた。政府の役割について、より介入すべきだとし、社会のセーフティネットの役割を強調し、「大きな政府」志向を鮮明にした。スピーチは細かな政策は含まれていないが、女性や同性愛者の平等、不法移民への市民権…

次のリセッション

晴れ。夕方から曇り。 次のリセッションを占ってみる。 http://www.calculatedriskblog.com/2013/01/predicting-next-recession.html 米国でも財政の持続可能性に関する関心が高まっている。将来の財政を見通すうえで重要なのは、ヘルスケアコストの増大だ。…

2007年のFed

少し風があるが、今日も快晴。 連日報道が続いているアルジェリア情勢。同軍の攻撃により、23人の捕虜と32人のテロリストが死亡したと伝えられている。サハラ砂漠の奥深で起きた事件について、欧米メディアも情報の少なさにいらだっている。 http://onli…

アルジェリア情勢

今日は風も穏やかな快晴。 英字紙もアルジェリア情勢を大きく報じている。テログループに対する襲撃の過程で米国人やフランス人の犠牲者が出ている。 http://online.wsj.com/article/SB10001424127887323468604578249350514727478.html?mod=WSJ_hpp_election…

論争・日本経済

日本経済の回復策について、米英メディアで口の端に上り始めた。イングランド銀行の金融政策委員会のメンバーだったアダム・ポーゼンは、金融政策だけで十分だとしているが、クルーグマン教授はゼロ金利制約下においては財政政策と金融政策のコンビネーショ…

円安修正

快晴。 一方向の円安を警戒する発言が自民党幹部から相次ぎ、相場水準の修正が起きている。 甘利明大臣へのインタビュー。今週前半に円安は行き過ぎだ、とした発言は誤解である、と修正している。 http://online.wsj.com/article/SB100014241278873234686045…

ゴールドマン決算

企業の決算発表シーズンが始まった。 ゴールドマン・サックスの業績の話題で持ちきりになっている。2012年の業績は74・8億ドルの純利益を記録し、一株利益は前年の4・51ドルから14・13ドルに増えた。ROEは10・7%を記録した。 業績改善…

ドイツの成長シフト

曇り。 今年の世界経済の焦点の一つは、欧州債務危機問題のゆくえだろう。秋にドイツの総選挙が予定されているが、ドイツがどこまで欧州問題に踏み込めるのかが問題解決のカギを握る。 その関連で、スペインがドイツに対し、より成長重視にシフトするよう求…

バーナンキ講演

雪の朝。 バーナンキ議長がミシガンで講演した。エネルギーブームや住宅市場など、米国経済は改善を続けているが、議長はそれに満足しておらず、債券買い取りプログラムを継続することを示唆した。 講演では依然として高い失業率について触れて、”There are …

金利の接近

米国を含めた欧州中核国と周縁国の国債金利が接近している。いわゆる「Club Med」と呼ばれる南欧諸国の金利は、過去5か月間で250ベーシスポイント低下した。そして、今後もこの傾向は継続すると考えられている。 昨今のドル高円安も、同様の背景…

経済テロリズム

3連休の最終日は強い風を伴った雨。と思ったら、雪が降り出した。 米国の債務上限問題について、議会共和党が米国経済を人質にとるようなことは、もはやするまい、と論じている。債務上限問題が合意できないことをもって国民を脅迫する、経済テロリズム(ec…

変わる米国のエネルギー地図

晴れ。穏やかな休日。夕方、走りに出かける。随分多くの人がランを楽しんでいる。気持ちが良い。もちろん、ラン後のビールも。 シェール革命によって注目されている米国の貿易収支動向。特に原油の純輸入は大きく減少している。過去2年間の減少幅は21%。…

中央銀行の独立性について

中央銀行の独立性がホットトピックになっているという。論点は2つ。中央銀行は常に独立であるべきか。また、中央銀行の独立性への脅威が広がっているのか否か。 前者については、中央銀行の独立性は究極的には、そのパフォーマンスにかかっているという。公…

2013年予測〜ゴールドマンサックス

ゴールドマンサックスのチーフエコノミストの2013年予測。やはり、今年後半にFedがどう動くかが焦点になりそう。 増税は家計に打撃を与えるが、米国経済がリセッションに陥るほどではないとみている。 また、住宅市場の回復が続き、コアインフレ率は1・…

世界株高

晴れ。今年初のテニス。仲間との気のおけないテニスは、やはり気晴らしになる。 日経平均は続伸。世界的に株高が演出されているようだ。調査会社の調べによると、1月9日までの週に流入した資金の総額は222億ドルに達したという。資金は国債から株式市場…

欧州ノーマライゼーション

晴れ。毎日寒い日が続く。 世界の株式市場は19カ月ぶりの高値をつけている。一人日本株のみ上昇しているわけではない。中国の貿易統計が予想より http://www.ft.com/intl/cms/s/0/0693709e-5ad7-11e2-b60e-00144feab49a.html#axzz2HEtnoSld 昨日はECBの理…

英、EU離脱の可能性

晴れ。今日も寒い。 FT紙が、英国がEUから離脱する可能性について報じている。近く国民投票にかける案をキャメロン首相が公表する予定だ。米国のオバマ大統領は、EUにとどまるよう英国を説得しようとしている。 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/36314b08-5a7…

ECBの待機戦略

曇り。 英字紙では、JPモルガンの元幹部が「ロンドンホエール事件」に関連したヘッジファンドに移籍したことが話題になっている。背景には、投資銀行への規制が強化され、トレーディング活動がしにくくなっていることとは対照的に、ヘッジファンドではまだや…

イラク原油の未来

晴れ。昨日から本格的にビジネスが始動し始めた感じがする。 イラク北部地方は以前はごつごつした岩だらけの地域で、羊飼いしかいないような地方だった。しかし、いまは、膨大な石油資源の眠るフロンティアとして世界の注目を集めている。推定埋蔵量は450…