晴れ。今日も暑い。相場も明日のイエレン講演待ち、といった風情である。
イタリアで地震があり、少なくとも159人が亡くなった。数十人が行方不明のまま取り残されているという。欧州の地震というのは珍しいような気がする。
マグニチュード6.2の地震はイタリア中部を襲った。未明の地震だったため、多くの人が眠っていた。
http://www.wsj.com/articles/italy-earthquake-kills-120-leaves-dozens-missing-1472065968
ジャクソンホール会合が今週始まる。自然利子率の低下に対し、政策当局は対処する手段がそれほど残されているわけではない。これが中央銀行家にとっての主なチャレンジである。
今週のジャクソンホール会合における主要なテーマはグローバル経済の危機ではなく、潜在的な危機に対し対処し続けることができるかどうかである。
その脅威とは、低金利である。
最新のFedの研究によると、米国とカナダ、英国、ユーロ圏の自然利子率は2007年以降、1%低下し、2.5%だと推計されている。
まず、中央銀行家は、自然利子率の低下は家計や企業、政府が借入を返済したり、債務を減らしたりするなどの動きは一時的なものだと考えている。時間が経つにつれ、利子率低下の影響は深く浸透していく。そして、生産性の低下はリターンの低下をもたらし、需要や新規の設備投資を減少させる。人口の高齢化は商業施設やオフィスの需要を減らす。
こうしたニューノーマルに対応するため、政策当局者としては3つの対応が考えうる。そして、いずれの対応策にも欠点が存在する。
一つは現状受け入れシナリオ。2つめは成長加速策。3つめは目標の変更である。
http://www.wsj.com/articles/central-bankers-main-challenge-staying-relevant-1472056567
自然利子率を推計したFedペーパー。サンフランシスコ連銀のWPである。
http://www.frbsf.org/economic-research/files/wp2016-11.pdf