英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ドイツ銀行の苦境

晴れ。今日は随分と涼しい。ようやく秋。 業績不振に苦しむドイツ銀行で、顧客離れが置き始めている。ヘッジファンドのいくつかが証券や現金を引き出し、ドイツ銀行相手の取引を縮小し始めている。 ドイツ銀行の逆風となっているのは、経済の弱さと低金利、…

ブレイナードとクリントン

昨日のイエレン議長の議会証言について。 Fedのイエレン議長は、利上げについて決まったタイムテーブルはないと述べた。一方で、とくに労働史上が力強く改善し、インフレ率を2%を上回る水準まで押し上げるなら、利上げの見通しは計画通りであるという点を…

OPEC減産合意

曇り。また雨の模様である。9月後半以降、天気はどうもすっきりしない。 OPECが減産の必要性があることで合意した。11月にレポートを出したあと、具体的な減産計画を確定する。原油価格はこのニュースに反応し、上昇している。一時1バレル49ドルをつけた…

イエレン議会証言

今週はイエレン議長の議会証言が予定されている。注目する5つの論点について。論点はウェルズファーゴスキャンダルに関連し、ストレステストの変更点について質問を受けそうだ。 本日水曜日に、下院の金融サービス委員会でイエレン議長が議会証言を行う。テ…

防戦トランプ

曇り。このところ蒸し暑い日々が続く。 昨日の大統領選の討論会(1回目)は、どうやらヒラリー氏勝利の印象を与えたようだ。WSJはトランプ氏が女性支持者の獲得に失敗したと伝えている。討論会でヒラリー候補が過去のトランプ氏の女性の扱いについて攻撃を…

黒田講演

昨日の黒田総裁の講演について。信用のない中央銀行が信用のない政策をすると約束をしたら、信用のなさが打ち消し合い、信用力を回復することができるのだろうか。 先週明らかになった日銀の政策決定について、投資家たちは肩をすくめ、彼らがよく知っている…

接戦 大統領選

曇り。 大統領選が最後の大詰めに差し掛かってきた。あと6週間で決まる。 ヒラリー氏とトランプ氏の争いは接戦となっており、大統領選レースは例外的に不安定かつ予想がつかないものになっている。 その理由は、5人の1人の有権者はまだ誰に投票するか、決…

嘘つき競争

コチャラコタ氏。Fedのミッションは、木星へロケットを打ち上げることだ、と述べている。 過去数十年(!)、日本銀行は何度も何度も金利をゼロに近づけ、結局わかったことは、ゼロの限界が重力が引っ張るように強力だったということだった。今週、日銀が発…

アレッポの危機

久しぶりの晴天である。 シリア情勢。1週間にわたり停戦が続いた後、シリアの都市の掌握が強化されている。アレッポの市民200万人もの人々が水なしでアサド政権側の軍隊に閉じ込められている。 アサド大統領が停戦合意を放棄し、政府軍が新たな殺害を始…

トランプ氏が大統領になると

トランプ氏の経済政策が災難である4つの理由。 トランプ氏が大統領になる可能性は以前に私が予想したよりも高くなっている。そして、彼が自身の経済政策を実行に移す可能性も高くなっている。 彼は、自分の経済政策が労働者階級にとって良いと主張している…

低油価の衝撃

曇り。今日もすっきり晴れない。 低い原油価格がサウジアラビアの中間層を直撃している。 http://www.wsj.com/articles/kingdom-comedown-falling-oil-prices-shock-saudi-middle-class-1474623003 移民は経済にとって有害ではなく、利益のあることが多いと…

低金利の世界

エコノミスト最新号は「低金利の世界」。0・5%というマークをつけた馬に乗ったイエレン議長が風刺されている。 中央銀行家はけっして脚光を浴びたいわけではない。しかし、過去10年間、中央銀行家に対する注目は、だんだん敵対的にすらなりつつある。金融…

ヒラリー増税案

今日も冴えない天気。 ヒラリークリントン氏が、資産税の最高税率の引き上げを提案した。65%に引き上げるという。これによって富裕層が相続をする際に、税金を支払う必要が出てくる。 ヒラリー氏が木曜日に提案した増税案によって、今後10年間で2600億…

バーナンキの日銀評

中央銀行の政策手段は失われつつあるのか。日銀の決定に関連し、こうした議論が再浮上している。 日銀は2%のインフレ目標を単に達成するだけでなく、それをオーバーシュートすることを掲げた。そして、短期金利を目標にするだけでなく、長期金利も目標にす…

利上げ見送り

雨が降り続く。 今日の未明、FOMCが開かれ、金利引き下げの見送りを決めた。Hilsenrath記者らによる報告である。3人の地区連銀総裁が利上げを主張して、反対にまわった。 メッセージとしては、年末までに利上げに踏み切ることだ。いつ経済の刺激策を引き揚…

FOMCプレビュー

Duy教授によるプレビュー。 利上げは見送り、新たなドットチャートが示される。チャートでは、年末までに0・25%ポイントの利上げが示されるだろう。この見通しは広く12月利上げと解釈されるだろう。11月は大統領選挙があり、議長による会見もないからだ…

難民支援策の拡大

曇り。さあ今日はいよいよ内外投資家注目の日銀政策決定会合である。 日銀にとって都合の悪いことは何か。それらのリスクには、長期金利が想定以上に上昇するか、まったく反応しないか、である。そもそもイールドカーブを日銀の思うように動かせるかどうかは…

模様眺めの市場

雨。台風が接近している。 FOMCを前に、米国の株価はあまり変動なく取引を終えた。模様眺めといったところだろう。 米国債も動きがなく、ドルはわずかに弱く引けた。最近の関心は、世界の中央銀行がマーケットを元気づける金融政策の手段が尽きているのでは…

マイナス金利の限界

マイナス金利政策は魅力的だが、限界があると。 今年、マイナス金利政策は多くの注目を集めた。その大半は批判的なものだったが。多くの投資家は彼らの預金や債券が目減りすることで、怒り狂っている。しかし、日本銀行の選択肢の中の一つは、政策のフレーム…

Fedの分かれ道

Fedはインフレ政策において、分岐点に差し掛かっている。物価が上昇し始めるまでに、失業率がどこまで低下するのか、幹部らは議論を行っている。 大半のFed幹部は、経済は完全雇用に近づいていることで同意する。しかし、合意が得られていないのは、次になに…

ベルリン、ナチスの足音

曇り。 米国大統領選の有権者動向の分析である。白人の労働者階級の有権者がヒラリー氏をやきもきさせている。2つの鍵となる州において、副大統領を全面に押し出し、票の繋ぎ留めに躍起になっている。 ヒラリー氏はトランプ氏を支持している労働者階級の白…

ゼロ金利政策を乗り越えて

13日付のバーナンキブログで紹介されていたIMFのワーキングペーパーである。このペーパーでは、紙幣を廃止することなどが頭の体操として検討されている。 しかし、これはラディカルな提案であり、実際に必要なのは、紙幣制度から電子通貨制度へ切り替えるこ…

シリア誤爆

曇り時々雨。すっきりしない天候である。 米国はイスラム国に対する空爆を停止した。監視団体やロシアによると、逸脱した急襲攻撃がアサド政権側の兵士を殺害したという。土曜日に東部シリアで行われた空爆が非難の対象になっている。 ロシア軍によると、空…

ミレニアル世代のヒラリー離れ

雨予報なのに、朝方は晴れている。三連休の初日である。 米大統領選の最新事情。ミレニアル世代がクリントン氏から離れ、第三の候補を模索している。ヒラリー陣営としては、キャンペーン戦略の練り直しを迫られている。 http://www.wsj.com/articles/millenn…

巨大企業の弊害

エコノミスト最新号のトップストーリーは、巨大企業の弊害。巨大企業の登場が競争を歪め、ビジネスの正統性そのものを脅かしているという。 スーパースターの会社がグローバル経済の中核に鎮座している。そのうちのいくつかの企業は、GEのような古くて、自ら…

割れる日銀

曇り。 米国政府が求める不動産担保証券をめぐるドイツ銀行への罰金は140億ドルにのぼる。 米司法省は金融機器に起因して起きた不動産証券の捜査に関連し、140億ドルの和解金を支払うようドイツ銀行に提案した。事情に詳しい関係者の話だ。この金額は…

モンサント

雨。 モンサントはバイエルに570億ドルで身売りすることを決めた。新しい巨大農業メーカーが誕生するとともに、米国でもっとも成功し、論争の多い企業の独立性がなくなる。 もし規制当局が認めると、ドイツの化学、医薬コングロマリットがモンサントの種…

バーナンキ提案

来週のFOMCを前にバーナンキ前議長。金融政策の枠組みをどのように修正するのか、検討している。 今は長期にわたって、金利が低いまま続く可能性が高い。この事実は、フェドや他の中央銀行にとって、潜在的な問題を投げかける。それはつまり、次のリセッショ…

止まらぬ米批判

曇り。 来週の日本銀行の政策決定会合をめぐって、観測報道がかしましい。 米国の株価が下落した。原油価格の下落につれた下落である。株式市場や債券市場は中央銀行のアクションに注目しており、神経質な展開が続いている。 中央銀行によるパーティは続くの…

Close Call

雨。今年の夏は雨が多い気がする。 Fed内部の意見は分かれており、結局来週のFOMCで現状維持を決めるのではないかとの観測である。来週の政策会合を前に、委員たちの間に強いコンセンサスはない。Hilsenrath記者。 これは判定が微妙(Close Call)なゲームに…