英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ドイツの転身

 久しぶりの晴れ。穏やかな朝である。
 トルコとロシアの対立が激しくなっている。ロシア政府は国境において、トルコ産食品の輸入検査を厳しくするよう命じている。トルコに経済制裁を加える狙いだ。ロシアはシリアへの空爆を継続している。
 ロシアのメドヴェージェフ首相は、トルコとの経済的な結びつき、すなわち貿易や観光、ジョイントベンチャーなどのプロジェクトを2日以内に制限するよう指示した。
 一方、トルコのエルドガン大統領は、ロシアのそうした感情的な態度を改めるよう求めた。撃墜はあくまで事故であり、ロシアの謝罪要求も退けた。
 ロシアは今のところ軍事的な行動に出る可能性は否定している。経済制裁にとどめる考えだ。
 影響が大きそうなのがエネルギー関連。トルコに対する黒海経由のガスパイプラインを封鎖する可能がある。また、トルコがロシアの資金協力を得て建設中の原子力発電所にも影響が出る可能性がある。
 http://www.wsj.com/articles/russia-toughens-checks-on-turkish-food-imports-1448536482
 ドイツはISへの空爆に参加するべく準備を進めている。具体的には戦艦や偵察機を派遣する計画だ。軍事的な関与は最小限にとどめてきた欧州の大国が、パリのテロ事件を受け、大きくその政策を転換する。
 メルケル首相とオランド大統領の会談を受け、浮上した。
 http://www.wsj.com/articles/germany-preparing-to-join-fight-against-islamic-state-1448556187