英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

手厚い年金を擁護する

 英国の年金事情も日本と似たような点があるようだ。
 英国のシンクタンクの報告によると、年金受給者が貧困状態にある、というのは英国の現実に合致していないという。
 86パーセントの年金受給者が家計資産として5万ポンド以上を保有している。日本円に直すと、1000万円弱というところか。そして、65歳以上の平均的な所得は1万5400ポンド。若者が普通の仕事をして得られる最低賃金が1万3000ポンドを下回る。そのうえ、若者は課税されるのに対し、高齢者は課税されることはない。
 ただ、論者はこの比較は公平ではないという。若者はヒューマンキャピタルという賃金稼得能力があるのに対し、高齢者はそれを持っていないからだ。 
 さらに高齢者は「時間の分散」効果も享受することができない。
 http://stumblingandmumbling.typepad.com/stumbling_and_mumbling/2015/11/in-defence-of-higher-pensions.html