英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2015-11-01から1ヶ月間の記事一覧

EUとトルコ

曇り。 世界の株式市場は下落した。中央銀行がどう動くのか、その手がかりを探している。足を引っ張っているのが、エネルギー企業だ。 手がかり探しの材料となったのが、Fed幹部の発言だ。イエレン議長にはじまり、ダドリー、エバンズ、ラッカー各総裁が…

バーナンキとの対話

バーナンキ議長とウィリアム・コーハン氏が対談した。テーマはFedの金利政策について。彼らは「nuts」(くそくらえ)だという。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/11/a-debate-with-bernanke-over-the-feds-easy-money-policies.ht…

共和党ポピュリズムの台頭

晴れ。パソコンが重い重い。重いと実にストレスフル。 共和党の大統領選候補選び。レースが進むにつれ、ポピュリズムの台頭が著しくなっている。候補者たちはそれぞれ、大手銀行をたたき、Fedをこき下ろし、大手企業や国際貿易協定を槍玉にあげている。こ…

日本に学ぶ

日本に学ぶ、というブログ記事。デフレを終わらせるのがいかに難しいか、ということである。 http://www.moneyandbanking.com/commentary/2015/11/9/learning-from-japan-its-hard-to-end-a-deflation これも興味深い。アイケングリーン教授が、米国の金融政…

英国の移民政策

曇り。 12月の利上げを市場は織り込み始めた。しかし、ドル高と海外市場の減速いう障害が依然待ち受けている。 米国労働省が火曜日に発表したレポートによると、石油製品を除いた輸入価格は10月に0・4パーセント下落した。エコノミストの事前予想よりも…

サウジアラビア債

曇り。今日も雨模様。 上昇したと思ったら、今度は反落という株式相場。米国の株式市場は世界の成長懸念から値を下げた。ダウ指数は180ポイント下落。このところ好調な経済指標を受けて、株価は上昇していた。しかし、OECDが昨日公表した経済見通しで…

危機時の財政政策

曇り。 ロシアの航空機が撃墜された事件。エジプトのシャルム・エル・シャイク空港の労働者が事件に関係しているとの疑いが出てきた。テロリズムの疑いが浮上している。 ただ、今のところ爆弾の破片などの物理的証拠は存在していない。 http://www.wsj.com/a…

Fed3幹部の奇妙な一致

バーナンキ議長のブログが11月に入って2本公開されている。それまで回顧録の執筆で忙しかったようだ。「これからはもっと頻繁にブログを更新する」と釈明している。 最近のブログ記事ではFedのコミュニケーション政策について言及している。 先週水曜日…

米民主党、第3の道

経済政策をめぐり、米国の民主党が分裂している。 民主党の中道派シンクタンク「第3の道」が出した52ページのレポートが、党内分裂を際立たせている。 右派は経済成長ばかりにかまけている。トリクルダウン効果を期待してのことだ。しかし、左派は所得の…

孤独な宰相

雨。 ニューヨークタイムズの「難民」と題するロングストーリー。第二次大戦後、6000万人もの人々が常に難民の境遇に追い込まれている。そのうちの半分は子どもだ。 ストーリーは2枚の写真から始まる。ドイツとクルド難民。 http://www.nytimes.com/201…

緊縮財政という負の遺産

クルーグマン教授が例によって、緊縮財政をこてんぱんにこき下ろしている。「緊縮財政の厳しい遺産」と題した論考。 教授によると、2008年に危機がおきた当初はオバマ政権などは財政赤字を容認し、大恐慌の再来を防ぐべく動いたと評価している。 しかし、そ…

10月の雇用統計

10月の雇用統計が発表された。27・1万人の新規雇用者数の増。12月の利上げが視野に入ってきた。 http://www.wsj.com/articles/u-s-employers-add-271-000-jobs-1446816737 Fedの議論は利上げをするかどうかから、利上げのペースにシフトしている。 金曜…

中台の握手

曇り。 習近平主席と台湾の馬総統がシンガポールで歴史的な会談を行った。1949年に2つの政府に分かれて以来の出来事だ。 台湾は2300万人の人口を持ち、独立した民主主義国家として存在してきたが、大陸中国政府は依然として台湾は大陸中国の一地方だと主張…

ようこそゼロ金利制約経済へ

年末が近づき、そろそろ来年の予測記事も出始めている。TimDuy教授より。来年は利上げ後からスタートするのか、それともこれから利上げ、という状態で始まるのか。 http://economistsview.typepad.com/economistsview/2015/11/fed-watch-what-2016-might-bri…

穀物メジャー再編

晴れ。気持ちのよい晩秋の日々が続く。 世界の農業メジャーに再編の気運が訪れている。穀物価格の低迷が3年間続き、収益を圧迫されたメジャーにも再編の動きをもたらしている。 シンジェンタとデュポンの農業部門は、経営統合に向けた話し合いを始めている…

ヒステリシス効果

サマーズ教授。いわゆるヒステリシス効果について述べている。過去50年間の100のリセッションについて調べ、ヒステリシス効果が長期でみてどんなインパクトを経済に与えるかをみた。大半のケースで経済のアウトプットは従前のトレンドに戻らないという。 こ…

12月利上げに傾く

曇り。 米国の株式市場はイエレン議長の議会証言を受け、下落した。議長が12月会合で利上げを示唆したからだ。債券価格は下落し、ドルは上昇した。 http://www.wsj.com/articles/global-stocks-extend-rally-1446627169 ニューヨークタイムズより。12月利上…

中台首脳会談

晴れ。 中国と台湾の首脳が今週土曜日に会談することになった。1949年に台湾と中国大陸政府が分かれて以降、初めての歴史的会談となる。来年1月の台湾総選挙に、中国政府当局が強い関心を抱いていることも判明した。 会談はシンガポールが予定されている。 …

グローバル貯蓄過剰

Gavyn Daviesより。世界経済の成長は不安要因はあるが、リセッションにはならない、とみる。しかし、新興国市場の成長は依然としてトレンド成長を下回っており、成長余地はあるとしている。米国は今年半ばからトレンドをやや下回っているが、欧州は意外と堅…

郵政上場

FTが明日に迫った日本郵政の上場について取り上げている。郵政グループは一応、「the financial and logistics group」と特徴づけられている。これは成功なのか、それとも敗北なのか。 上場支持者は、待望されてきた市場の力の勝利であると信じている。一…

米国人の死亡率

晴れ。文化の日の休日である。 米国では中年白人の死亡率が上昇しているという。何らかの中毒やメンタルヘルスが影響していると分析されている。これまで何十年も寿命は延び続けてきたが、転換点を迎えている。 中毒とは、自殺やアルコール中毒、ドラッグ中…

世界貿易停滞のわけ

クルーグマン教授が世界貿易の停滞について解説を加えている。 http://krugman.blogs.nytimes.com/2015/10/31/explaining-trade-weakness-wonkish/

コントロール不能の原油市場

今日は終日雨の模様。 トルコで総選挙があった。与党AKPが過半数を再び獲得した。イスラム国やクルド派と戦うには、一党支配が必要だと有権者は支持を与えたことになる。多くの有権者はエルドガン首相に幻滅しているが、現状維持の結果となった。 エルド…

為替レートはやはり重要である

やはり為替レートは貿易にとって重要であるという指摘。IMFのエコノミストたちの分析だ。彼らの研究によると、10パーセントの実質実効為替レートの減価は、実質輸出の増加を通じ平均してGDPを1・5パーセント押し上げるという。 為替レートの変化が…

低インフレ革命

ロバート・シラー教授。規制のない、自由市場は本当に信頼に足るのか。問題は、その信念に欠陥があることだ、と説く。 アカロフ教授との新しい共著で、自由市場理論へ疑問を投げかけている。自由市場経済は非常に重要な概念であるが、それがうまく機能するに…

ディーゼルゲイト事件

晴れ。今年もあと残すところ2ヶ月となった。 ロシアの航空機がエジプト上空で墜落した。戦闘地域の近くであったため、航空規制当局が懸念を示している。米国の航空管制当局は今年初め、航空会社やパイロットに対し警告を発していた。市内半島地域を横断する…