英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ロシアと小麦

 快晴。だが、二日酔いで昼までゴロゴロ。
 米国はトルコに対し、国境付近の警戒を強めるように求めた。シリアにいるISISの戦闘員がトルコ経由で他国に入り込むのを防ぐ狙いだ。
 具体的には国境付近に数千人の追加の警備兵を展開するよう求めている。一方、米国政府の推計では、国境に非常線を張るには3満員の兵士が必要だと推計している。
 この要求に対し、トルコ政府がどのように応答するのかは不透明だ。トルコ政府関係者は、国境の警戒をより厳重にする必要がある点では合意している。
 ISISと戦うことと引き換えに、トルコ政府は欧州諸国に対し、220万人のシリア難民への対処費用として財政的な支援を増やすよう求めている。
 パリのテロ後、トルコによるロシア軍機の撃墜事故が起きて、事態は複雑になった。しかし、米国政府の高官は、彼らがトルコに対して緊急に必要とみなしていることは何も代わっていないと説明している。
 一方、トルコとシリアの国境付近におけるトルコ軍の展開に関連して、米国も空からの支援を行うことで合意している。トルコにとっては、米軍の支援を受けたうえで、地上軍によるシリアに向けて侵攻することが最優先事項になっている。
 ホワイトハウスペンタゴンは、公的な安全地帯を創設することに長らく反対してきた。米軍をより深く戦争に関与させることになるだろうからだ。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-urges-turkey-to-seal-syria-border-1448674401
 トルコに対するロシアの経済制裁について。小麦の貿易取引に影響が出そうだ。
 農業関係の取引業者によると、ロシアの主要港から船積みされるトルコ向けの輸出が止まっているという。
 ロシア政府は木曜日にトルコに対して経済制裁を課すと表明した。しかし、実際にどのように実施されるのか不確実性が残っていた。
 http://www.wsj.com/articles/fighter-jet-dispute-between-russia-and-turkey-disrupts-wheat-trade-1448647634
 イスラエルUAEとの外交関係構築に向け、ミッション団を送った。過去初めてのことだ。イスラエルが湾岸のアラブ諸国に対し、政治的に再接近したいという明瞭なサインである。UAEの首都のアブダビにオフィスを開設する予定だ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/7b1193b8-94f1-11e5-b190-291e94b77c8f.html#axzz3smRGxXnV