大統領選の共和党候補をみると、減税という無責任な言説が跋扈している。
米国の議会予算局の推計によると、このまま推移すれば、２０４０年の公的債務はGDPの１０３パーセントに達するという。予算のうち５分の４が債務の返済や利払いに充当されるという異常事態に陥る。
こうした事態を避けるためには、現在でもGDP比７４パーセントという債務を減らす方向に持っていかなければならない。それを実行するには、５・５パーセントずつ毎年歳出を減らすか、６パーセントずつ増税をしていくしかない。
しかし、共和党の主要候補者たちの提案をみると、こんなひどい現実に対する提案はまったくない。それどころか税収を減らす提案ばかりだ。トランプ候補の提案などは信じがたいほどだ。
これを米国よりひどい状況にある日本に当てはめると、どうなることやら。
https://www.washingtonpost.com/opinions/the-gops-pipe-dream-of-radical-tax-cuts/2015/11/14/27575b84-8a35-11e5-be39-0034bb576eee_story.html
