英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ヒステリシス効果2

 クリントン政権で財務長官を務め、オバマ政権では経済諮問委員会の委員長、そして、世銀のチーフエコノミストも務めたサマーズ教授が16日にワシントンのピーターソン研究所で行った講演のトランスクリプト
 「ヒステリシスなのか。構造的な問題と循環要因を整理する」と題されている。テーマは生産性である。先日もオリバー・ブランシャールとの共著でワーキングペーパーを公表した。
 講演でサマーズが言及しているのは、主に3点。一つは、最近の経済の生産性低迷と雇用が不十分な点について。2番目が経済の実態をうまく計測できないことについて。3番目が、セキュラースタグネーション概念をサプライサイドで論じることと、需要サイドで論じることの議論について。
 一番目の雇用される人々の割合が低下していることについて、どう考えるか。1965年には20人の25歳から54歳の男性のうち、19人は働いていた。しかし、現在は、その割合はビジネスサイクルのピークであっても20人のうち17人にまで低下している。
 http://www.iie.com/publications/papers/transcript-20151116keynote.pdf