米国の南部諸州、「Deep South」と呼ばれる州のうち、ルイジアナ州で2008年以来、初めて民主党の知事が誕生した。現職の共和党候補である上院議員の不人気に乗じた格好だが、奇跡的な勝利だったようだ。Deep South諸州では伝統的に共和党の牙城である。いったい米国の深部で何が起きているのだろうか。
当選したエドワーズ新知事はコメントの中で、「深刻なシニシズムのときにある」と述べた。
新知事の主張は保守派に近い。銃の権利を認め、中絶にも反対している。ウェストポイントを卒業し、小さな街で保安官を勤めていた経歴もある。なぜ民主党から立候補したのか、と思わせるような経歴だ。
http://www.wsj.com/articles/louisiana-voters-head-to-polls-to-pick-next-governor-1448138133
UNHCRが毎年公表している「グローバルトレンド」という報告書がある。最新の2014年版は今年6月に公表された。そのタイトルは「戦争の世界、強制された移住」というものだ。
2014年は近年の歴史になく、大量の強制移住が発生した年となった。昨年の難民総数は5120万人に達している。これは第二次大戦後、最悪の数字である。そして、その後も難民の数は増え続け、今年末には5950万人に達するであろう。これはイタリアや英国の総人口と同じ数字だ。
5950万人の人々は大きくいって3つのグループに分かれる。1950万人の難民、3820万人の国内的に強制移住された人々、そして、180万人の保護申請者だ。これ以外に国家なき人々が1000万人ほど存在する。
1950万人のうち、510万人がパレスチナの難民だ。残りのうち、最近増えているのがシリアからの難民。2014年はシリア難民がトップリストに掲載された。アフガニスタンも260万人の難民が存在し、国外で暮らしている。彼らは1970年代終わりからすでに30年近く難民として暮らしている。
http://conversableeconomist.blogspot.jp/2015/11/refugees-displaced-resettled-some.html
これが報告書。
http://unhcr.org/556725e69.html