英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

2014-01-01から1年間の記事一覧

BPのリストラ

今日も薄曇。 安値が続く原油価格。グローバルな供給過剰の予測から、さらなる下落が予想されている。NYMEXの原油価格は61・18ドルと、60ドル割れが間近に迫っている。ブレント価格は64・24ドル。2009年7月以来の低水準だ。 つれて株価…

FOMCプレビューその1

TimDuy教授が来週のFOMCを前に、プレビューを早速行っている。教授はFed内のタカ派の潜在力を過小評価する傾向にあったと反省している。 それは、今年の金融環境が改善していることを十分に織り込んでいなかったとの反省からきている。 要する…

ギリシャ抜き打ち選挙

薄曇り。年末だというのに(だからか?)、大きなニュースがてんこ盛りである。 原油先物相場は引き続き低価格で推移している。来年1月引き渡しのブレント原油は、66ドル84セントで引けた。価格を反転させる材料が少ない。テクニカル要因でやや持ち直し…

近づくFed利上げ

晴れ。このところ良い天気が続く。この時期の空は美しい。 米国の「金融政策のカナリア」とも言える、WSJのHilsenrath記者の記事。来週開催されるFOMCの注目点を論じている。金利についてのメッセージを変更するのではないか、という。具体的には”a consi…

円安論争

晴れ。今週末には総選挙の結果が判明する。 ウォールストリートジャーナルが円安を取り上げている。7年ぶりの円安によって、14日投開票の総選挙の争点に急に浮上してきたという。先週の雇用統計は力強い雇用回復を示した。これと、日本のリセッションではな…

321K

晴れ。 TimDuy教授。11月の雇用統計の結果を受けての分析だ。「321K」という数字は、多くの業種にわたって広がっている。2014年の雇用の成長が加速していることは明らかだ、と高らかに述べている。 教授は、人口動態要因が雇用情勢を良い方向に引っ張…

未来は明るい

晴れ。気持ちの良い週末。 注目の雇用統計。新規雇用者数の増加幅は32万1000人と大きく伸びた。失業率は5・8パーセントに低下。2014年の雇用回復ペースは1999年以来の力強いものになりそうだ。 雇用統計は月によって大きく振れる。米国の雇用…

ドラギ会見

快晴。週末のこの天気が続けばよいのだが…。 ドラギ総裁の会見。量的緩和導入を示唆したが、結論を出すにはいたらず、来年に持ち越された。国債買取策に関して、委員の間で大きく意見が分かれたようだ。 いきなり多数決で決まる、どこかの国の中央銀行の政策…

ロシア為替介入の再開

曇り。 米ドルとは対照的にユーロ安が続いている。経済指標の悪さから、ECBによる一層の金融緩和が見込まれているためだ。ユーロはドルに対して0・7パーセント下落し、1・23ドルをつけている。2012年8月以来の水準だ。 ECBは今日開かれる。 …

原油安の帰結

晴れ。寒い。 原油価格の下落が、米国の石油開発企業の株価を直撃している。 http://blogs.wsj.com/moneybeat/2014/12/02/gains-in-energy-stocks-could-be-short-lived/ FTのマーチン・ウルフ氏が原油価格下落に関連して、安価なオイルはエネルギー効率や…

ムーディーズ格下げ

晴れ。いよいよ総選挙だ。 昨日のムーディーズによる日本国債の格下げ。消費税先送りの決定が格付け見直しにつながった。 http://online.wsj.com/articles/moodys-downgrades-japan-debt-1417425248?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection

感謝祭商戦

さあ、今日から12月。あと残り1ヶ月がんばろう。 米国の感謝祭商戦。前年比11パーセントの減少と芳しくない売り上げだったようだ。小売店側は4日間のセールスに向けて割引を打ったが、消費者の心を打つまでにはいたらなかったようだ。 客単価は380ドル…

ドイツとオランダの住宅価格

これも興味深い。 欧州統合を考える場合、文化の違いに思いをいたすことが多い。文化の違いを説明するのに、住宅価格を使って説明するユニークな手法がある。 以下の小論はその試みを紹介したものだ。 具体的にはドイツとオランダの住宅価格の動きを比較した…

アジア通貨戦争

この記事も面白い。ノーベル経済学賞を受賞した経済学者、トービン教授の気の利いた表現を使って、通貨安戦争をひねりを利かせて表現している。 米国経済の好調ぶりがドルの価値を引き上げ、それが世界的な商品市況の下落を招いている。世界的な商品市況は、…

スイス中銀の金回帰

11月もあっという間に終わりを告げ、今年もあと1ヶ月を残すばかりとなった。早い早い。 「今年の一冊」を選ぶ時期になった。FT紙が今年の一冊を選んでいる。経済分野ではPikketyだけでなく、「ユーロのわな」や「ドルのわな」など、EU統合の問題や基軸通…

融資基準の緩和

曇り。それほど寒くはない。 米国で住宅ローンの大手の貸し手が、融資基準を緩めようとしている。ファニーメイとフレディーマックが今月、新たなガイドラインを策定したのにあわせた措置だ。新基準では、住宅ローンの貸し手がファニーメイなどに債権を売却し…

流行語大賞

流行語大賞をCRが紹介している。2013年は「Shutdown」だったが、今年は「Employment」。来年は「Wages」だそうだ。 http://www.calculatedriskblog.com/2014/11/word-of-year.html

ブラジル財務大臣

曇り。 久しぶりに注目されたOPECの動き。結局、日糧3000万バレルの生産目標を変えるにいたらなかった。原油価格のブレントは1バレル75・77ドルと、4年ぶりの低水準に沈んだままだ。世界的な石油メジャーの株価も下落した。 アナリストの分析…

安価なエネルギーの時代

久しぶりに晴れ。でも寒い。 原油価格が下落するということは、かくも世界経済を変えるのか。原油価格が下落し、シェールガスブームによって、米国の天然ガス価格はフランスの3分の1に下落した。ドイツはスウェーデンに対し、石炭の炭鉱開発を依頼した。企…

OPEC再び

雨。 原油価格の下落が続き、OPEC加盟国の間でとうとう生産調整で妥協する機運が出てきた。ここ数年、OPEC総会の注目度は低下していたが、今週木曜日の総会は久々に注目度が高まりそうだ。キーマンはサウジアラビアだ。現状の生産調整枠を維持するの…

岩盤経済

曇り。今日は雨模様。 欧州委員会議長のユンケル氏が公表した欧州再建プラン。総額3150億ユーロと大規模だ。名称は欧州版の戦略投資ファンドだという。公的資金を種銭に、民間部門の資金や融資を組み合わせて3000億ユーロ規模に仕立て上げている。 h…

金本位制の問題点

曇り。三連休もあったという間である。 ドル基軸通貨体制をあきらめ、金本位制に復活してはどうかという提案に対する反論。 http://uneasymoney.com/2014/11/22/misunderstanding-reserve-currencies-and-the-gold-standard/

ケインズの時代

ケインズの時代がやってきたのか。 債務危機の後、ギリシャは国際機関の処方箋(薬)を飲み、その結果、26パーセントという失業率を受けとった。ポルトガルは財政ルールという薬を飲み、それと引き換えに、市民たちはアンゴラやモザンビークにまで出稼ぎに…

石油ブームがやってきた

晴れ。 石油ブームがメキシコ湾にやってきた。世界3大メジャーであるエクソン、シェル、そしてBPがオフショアのプロジェクトに殺到している。 4年前に大規模な事故が起きたメキシコ湾だが、その当時を上回る規模で、しかもより投資額をかけて、メジャー…

緩和競争

経済を刺激すべく、中国中銀やECBも動き始めた。株価は上昇する一方、新たなリスクの芽も生まれ始めている。そもそも7年間も金融緩和を続けて、限界や問題が生じないかという問いだ。 21日の金曜日、市場を驚かせたのが中国の人民銀行の利下げだ。20…

中銀のストックホルム症候群

三連休の初日。快晴だ。 インド復活?と題する論考。 BRICSの一角として、一時は飛ぶ鳥を落とす勢いだったインド。貧困線は年を追うにつれて低下し、2012年には22パーセントに低下した。しかし、2012年と13年は経済が足踏み状態にあった。…

原油価格と消費者物価

昨夜の雨から一転。今日は晴れ。 フランス財政をめぐって独仏間の緊張が高まっている。フランスのオランド大統領はフランス経済改革に意欲を示しているが、ドイツ出身の欧州委員がそれを批判している。フランスは先月、予算案を公表したが、財政赤字の削減策…

FOMC議事要旨

今日は曇り。 Fedの議事要旨より。米国内の景気や海外経済について、Fed内部の意見が大きく分かれている様子が浮き彫りになった。ただ、10月のFOMCではこうしたリスクにもかかわらず、国内経済と労働市場がいっそうの改善の方向に向かっているこ…

解散総選挙

晴れ。 衆議院が解散されることになった。師走の忙しい最中、選挙が加わる。首相会見も言っている理屈がハチャメチャで、なんだかとてつもなく悪い方向に向かっているように感じる。 http://online.wsj.com/articles/japan-prime-minister-shinzo-abe-announ…

GDPショック

晴れ。 昨日のGDP速報のサプライズと株安について。安倍首相のアドバイザーが追加の経済対策を提言している。それにしても、経済小国ならいざ知らず、世界有数の経済大国が数パーセントの増税でこれほど大騒ぎするのも珍しいのではないか。 発言の主は内…