英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ロシアの銀行救済コスト

 晴れ。やや風が強い。
 米国にとって、原油価格下落は良い話ばかりではなさそうだ。石油・ガス開発会社などでは、従業員数を減らす動きが出ている。経営陣は原油価格低迷が長く続きそうだ、と見込んでいる。
 これまで、米国の石油・ガス会社は経済低迷が続く中で、雇用の受け皿になってきた。しかし、油価低迷が長引くにつれ、資本投資を抑え、サービス会社ではレイオフの動きも出ている。
 たとえば、ヒューストンに拠点を置く開発会社は全従業員の15パーセントに当たる人員をレイオフした。理由は、石油会社がメキシコ湾のオフショア開発契約を継続しないからだ。
 http://www.wsj.com/articles/job-engine-running-low-on-gas-as-energy-costs-tumble-1419619419?mod=WSJ_hp_LEFTTopStories
 日本のインフレ率が再び低水準に落ち込んでいる。デフレを終わらせる、と意気込む安倍首相にとって、大きな後退だ。
 昨日発表になった11月の消費者物価だ。0・7パーセントの上昇にとどまっている。
 http://www.wsj.com/articles/japan-inflation-slows-again-1419551173?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 FTが興味深い記事を掲載している。
 ルーブル安に苦しむロシアの銀行を救済する場合、そのコストが急上昇しているというのだ。トラストバンクの救済資金を3倍に引き上げた。同行以外に2つの銀行救済が予定されている。
 次の救済予定は資産規模で同国2位のVTBだ。1000億ルーブル公的資金受け入れが年末に予定されている。
 ただ、モスクワは、ルーブル危機の深刻な時期は過ぎ去ったと述べている。
 しかし、アナリストやロシアの金融機関幹部の間では、「これは始まりに過ぎない」という意見が多い。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/c9ea818a-8cfe-11e4-9f52-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3N3wj0IRk