英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ナイミの反論

 晴れ。
 原油安を引き起こしたのは誰か。湾岸諸国から非OPEC生産国への非難の声が飛び出している。先月のOPEC総裁の決定について、自己弁護するとともに、原油安の原因はOPECにはなく、非OPEC諸国にある、と言っている。
 アブダビで開催されたエネルギー会議での発言だ。
 先月の総会決定でOEPC生産上限を変更しなかったのは、OPECの市場シェアを確保するためだ、と説明。OPECの生産調整による価格上昇で利益を得るのは、非OPEC諸国だ、としている。
 同時に、サウジのナイミ石油相は、サウジが特定の一カ国を対象に石油政策を実行することはないと話した。具体的には、イランやベネズエラ、ロシアを狙ってサウジが西側諸国と共同戦線を張ることはない、という。今回の原油安がサウジと米国の謀略だ、とする説に反論した格好だ。
 さらに、今後減産がないかどうか問われると、ナイミ大臣は「すでにとき遅し」と答えた。
 http://www.wsj.com/articles/gulf-oil-exporters-blame-non-opec-producers-for-glut-1419163975?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 原油安はこんなところにも波紋を投げかけている。独立志向のスコットランドの財政だ。
 油価の低迷によって、スコットランドの北海原油からあがる収入が激減しているのだ。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/d97d49ce-877d-11e4-bc7c-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3MZsAt0Rx