英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

デフレ万歳

 原油安はデフレの危機をもたらすのか?答えはノーであるという。
 現在のようなゼロ金利に近い状況においては、インフレ率の低下は支出の動機を減退させる。まさに、日本のデフレ状況について、指摘されたような状況だ。
 しかし、大半の消費者はインフレについて語るときに、中央銀行が考えるような状況を想定していない。消費者の考えるインフレとは、モノやサービスの値段は上がるが、賃金はそうでない状況を考えている。
 今起きているのはどういう状況か。米国の消費者は原油安の恩恵をこうむっている。昨年1ガロン3・6ドルしていたガソリン価格はいまは、2・4ドルだ。このガソリン価格の低下によって1億世帯以上の米国人が1世帯あたり1400ドルの支出を節約できた。
 消費者にとってはまさに、デフレ万歳である。先日の黒田総裁会見で日銀が修正したロジックも、この論理に似たようなロジックである。
 http://econbrowser.com/archives/2014/12/do-falling-oil-prices-raise-the-threat-of-deflation