英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

なぜ2%の目標なのか

 晴れ。
 中央銀行が物価目標を打ち出す場合、なぜ2パーセントという数字を目標とするケースが多いのだろうか。まず、最初に2%のインフレ目標政策を採用したニュージーランドの例から議論を始めている。
 ニュージーランドは1970年代から80年代にかけて、高いインフレ率に悩まされていた。だが、最近、幾人かのエコノミストは、この2パーセントの目標をいつも掲げていることが、中央銀行の柔軟性を失わせているのではないか、と考え始めている。
 http://www.nytimes.com/2014/12/21/upshot/of-kiwis-and-currencies-how-a-2-inflation-target-became-global-economic-gospel.html?partner=rss&emc=rss&abt=0002&abg=0&_r=0
 なぜ、今年6月ごろから原油価格が世界的に急落したのか、その原因をめぐって、さまざまな分析がなされている。たとえば、それは世界的な成長期待が低下しているのではないか、とか、米国の石油、ガス生産が拡大しているから、というものだった。はてには、米国とサウジが、政治的なライバルであるロシアやイランを追い落とそう、という陰謀説まで展開されている。
 さらに、世界全体でみると、原油安が原油輸入国の経済にとっては明らかにプラスであり、その一方、気候温暖化政策的には逆風となりうる。
 http://www.project-syndicate.org/commentary/low-oil-prices-carbon-tax-by-kemal-dervi--2014-12