英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

FOMCプレビューその2

 晴れ。穏やかな冬の朝。
 選挙カーも比較的静かで、総選挙を明日に控えていることに気づかないくらいだ。
 金曜日のダウ株価は300ポイント以上下落した。株式市場はボラティリティの高い展開が続いている。原油価格の下落が成長期待を掘り崩している。
 きっかけとなったのは、IEAの原油需要見通しに関する最新レポートだ。IEAはグローバルな原油需要の成長率見通しを引き下げたのだ。それを受けて、米国WTIは57・81ドルまで下がった。
 低成長の発信源は中国。欧州や日本のデフレ状況も気になる。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-stock-futures-drop-along-with-oil-prices-1418390833?mod=WSJ_hp_LEFTWhatsNewsCollection
 ゴールドマンサックスがFOMCのプレビューを出した。10月以降の経済指標は良い数字が相次いでいる。ただ、インフレ率に関するデータは良い材料と悪い材料が混ぜ合わさっている。悪材料の筆頭が原油価格が下落し続けていることだ。その結果、マーケットの示すインフレ期待の指数も一層低下している。
 ゴールドマンのエコノミストは、インフレ予想を若干引き下げるが、Fed幹部の経済見通しがわずかに上方修正される、と予想している。いわゆるドットチャートは変更がない、と予想している。
 同時に、「相当の期間」の文言の修正もあるだろう。だが、インフレ率に関するニュースが良い材料、悪い材料と混在している中、金融条件を引き締めるようなメッセージを出すことは避けるだろう。
 http://www.calculatedriskblog.com/2014/12/goldman-fomc-preview.html
 こちらは野村證券メリルリンチFOMCに関するプレビューだ。野村のエコノミストフォワドガイダンスの文言変更を予想している。相当の期間との文言を落とすのではないかと見ている。メリルのエコノミストは相当の期間という文言の代わりの文言が入るとみる。
 
 http://www.calculatedriskblog.com/2014/12/merrill-and-nomura-fomc-preview.html