英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

プーチン会見

 今日も寒い。晴れ。今年の冬は例年より冷え込みが厳しい気がする。
 FOMCを受けて、米国株は上昇している。400ポイント以上もの値上がりだ。2001年以来という。Fedが当面金利を据え置くと受け止められ、市場に安心感が広がった。
 投資家にとって、Fedのコメントは完全な驚きではなかったが、Fedは利上げを注意深く、しかも一定のペースで上げていくと受け止めた。利上げによって金融市場を驚かせることはない、と解釈された。つまり、「Fedは急いでいない」。
 「Patience」という言葉が、明快に受け止められている。
 http://www.wsj.com/articles/u-s-stock-futures-soar-in-wake-of-feds-stance-on-rates-1418908752?mod=WSJ_hpp_LEFTTopStories
 ロシアのプーチン大統領が記者会見を行った。
 http://www.ft.com/intl/cms/s/0/ad07ef96-8685-11e4-9c2d-00144feabdc0.html?siteedition=intl#axzz3MIMpMBlx
 クルーグマン教授が、大統領選に立候補表明したジェブ・ブッシュ氏をこきおろしている。彼の知事在任中、フロリダは失業率が下がったというが、それは知事のせいではない、と。むしろ、知事が引き起こしたのは住宅バブルであり、それによって、経済がブームになり、ブッシュ知事はそれに乗ったに過ぎないと主張している。
 http://krugman.blogs.nytimes.com/2014/12/17/jebs-bubble/
 経済危機は多くの神話に挑戦状を突きつけた。そのひとつがIMFだ。
 1970年代以降、IMFはその保守的な経済に関する考え方について、批判を受け続けてきた。それはワシントンコンセンサスと呼ばれた。しかし、この筆者らは、その考え方は古いという。IMFはかつてのIMFとは異なるという。
 IMFは考え方を変転させ、よりケインジアン的になりつつあるという。その典型例は、資本規制や財政再建に関する論争にみることができる。驚くべきことに、最近のIMFは資本規制を支持している。過去数十年、熱烈な反対者であったことを考えると隔世の感がある。さらに、ある条件下における経済を刺激するために、財政支出も肯定している。
 さらに、欧州では支持の多い、財政支出カットによって成長を促し、より累進的な税制を求める考え方にも反対のようだ。
 だが、もっとも驚くべき点は、IMFが調査論文などで、国際的に活動する銀行に批判的な姿勢をとり始めていることだ。彼らのことを、システミックリスクを広げる可能性がある組織、とみなしている。
 http://www.washingtonpost.com/blogs/monkey-cage/wp/2014/12/17/the-imfs-perestroika-moment/