雨。
メルケル首相がEU首脳とともにトルコを訪問した。難民危機の解決を促進するためだ。関係者によると、EUとトルコとの合意の結果、事態は進展しつつあるという。直近の数字ではトルコから欧州に向けた不法移民の数は減少していることが成果として挙げられている。
トルコに住むシリア人の10から15パーセントが難民キャンプで生活している。そして、残り9割の人々に援助が必要だとメルケル首相は記者会見で述べた。
トルコには依然として難民の流入が続き、トルコ政府に100億ドルのコストを強いている。トルコにしてみると、イスラム国過激派やクルド人の軍事行動が国家の暗い安全保障上の問題をもたらしている。
メルケル首相が訪問した難民キャンプからわずか65マイルしか離れていないトルコ領域内には、定期的にシリア国内にあるイスラム国支配地域からロケット弾が打ち込まれている。数十回にのぼる砲撃により、1月以降14人の住民が死亡している。
国境付近の街には安全な場所はない、と住民の一人はいう。そして、彼は国境付近の街から離れることを考えている。
EUとトルコ政府は3月、欧州にやってきた難民をトルコに送還する代わりに、7万2000人を上限に送還者一人につき、ひとりの移住を認めるという合意に達した。トルコのEU加盟の議論も進め、トルコ市民が欧州をビザなしで自由に旅行できることでも合意した。
今週、トルコ高官は、もしEU側がとくにビザの自由化の約束を守らないなら、取引をキャンセルすると脅した。ビザなしの旅行自由化はトルコが長年待ち望んでいた政策である。
一方、メルケル首相は、多くの欧州の首脳たちと同じく、難民の受け入れを減らすよう、国内で強い政治的圧力を受け続けている。さらに、ドイツのコメディアンがトルコのエルドガン大統領を侮辱したことに対し、訴追を認めるよう圧力を受けている。
http://www.wsj.com/articles/german-chancellor-angela-merkel-and-top-eu-leaders-visit-turkey-1461436766
オバマ大統領がドイツを訪問している。当初は疎遠だった関係は徐々に深化し、今ではオバマ大統領はメルケル首相との緊密さを打ち出している。
これは第二次世界大戦以降、米国の欧州に対する関与政策のドラマティックな転換だといえる。金融危機や欧州債務危機、そして、ロシアのウクライナ介入や今回の難民問題を受け、オバマ大統領は英国をはじめとした欧州諸国の中で、ドイツをもっとも重視するようになった。
http://www.wsj.com/articles/obamas-trip-to-germany-reflects-new-closeness-1461365489
クリントン陣営は、注意深くではあるが、ランニングメイト、いわゆる副大統領候補探しに乗り出した。ニューヨークタイムズより。
ヒラリー・クリントンのアドバイザーたちはランニングメイトを誰にするか、15人から20人のリストを作り、選考に関する議論を始めた。晩春までに身元調査を開始する。
大統領候補の指名はまだ流動的だが、クリントン氏は勝利できると自信を深めている。いくつかの候補者とシナリオはあるようだ。
議論にのぼっているのは、ティム・ケイン氏らマーク・ワーナー氏らの上院議員、また、バージニア州の元知事らだ。また、女性の副大統領候補の可能性もある。一人の有力候補がマサチューセッツ州のエリザベス・ウォレン上院議員だ。彼女は進歩的な民主党員の間で高い人気を誇っている。
また、トランプ氏かクルーズ氏のどちらが候補になっても、彼らを効果的に攻撃できるような候補になる可能性もある。
http://www.nytimes.com/2016/04/24/us/politics/hillary-clinton-vice-president.html?hp&action=click&pgtype=Homepage&clickSource=story-heading&module=first-column-region®ion=top-news&WT.nav=top-news