債券の利回りが上昇し、投資家の一部はもう一つの「偽りの夜明け」を懸念している。債券価格の下落は経済のセンチメントが改善しているシグナルであるが、そうした動きはここ数年の傾向からすると、短い命に終わりそうだ。
今週はFOMCが開かれる。しかし、利上げを予想する意見はトレーダーの間でも少ない。投資家の一部は6月の利上げを予想している。
ドイツの10年国債利回りは金曜日に0・228パーセントで引けた。米国債の利回りも、金曜日に1・888パーセントまで上昇した。今年初めの動きとは逆の動きをしている。投資家の資金が国債から流れ出し、他の資産に向かっている。
しかしこれはいつか見た光景だ。昨年の春にも、ドイツ国債の金利は0・07パーセントまでつけて、その後1パーセントまでリバウンドした。
先週木曜日、ECBのドラギ総裁は金融市場の条件が改善していることを認めた。しかし同時にドラギ総裁は、追加の金融緩和策がもし必要であるのなら選択肢としてありうることも認めている。ECBはすでに800億ユーロの債券購入を行っている。
ヘッジファンドなどの大手投資家は債券利回りが上昇していくことに賭けている。
http://www.wsj.com/articles/big-investors-bet-on-rising-bond-yields-1461513600