英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

減産失敗

 晴れ。昨日の強風が一転、穏やかな朝である。
 ドーハで行われていた原油の減産協議は不調に終わったようだ。そのニュースが伝わった後、原油価格は38ドル台まで下落した。
 アジア地域の取引時間が始まったが、2月以降、5割ほど上昇していた原油価格は下落に転じた。ここ数日のうちに30ドルまで下落するとの観測も浮上している。
 交渉では、イランを減産合意に含めないことに満足できないサウジアラビアが話し合いから離脱し、不調となった。イランは制裁解除後、かつての生産量の回復を求めていた。
 ヘッジファンドなどの金融投資家は買いポジションを膨らませていた。この手仕舞いにより、原油価格は下落圧力を受けることになる。
 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-set-to-fall-after-producers-fail-to-reach-deal-at-doha-1460927579
 これも原油価格に関連するニュースである。
 メキシコの財務大臣Videgaray氏は、原油価格の下落や資金フローが大量に流出し、通貨が下落圧力にさらされても、断固として通貨防衛の措置をとるだろうと述べた。
 「われわれは行動する用意がある。われわれには手段もいくつかある。そして、われわれはそれを成し遂げる能力もある」とWSJとのインタビューで述べた。
 メキシコでは財政引き締めと利上げの組み合わせ政策が採用されている。今年、財政支出は0・7パーセントに達し、中央銀行は突然、金利を0・5パーセント引き上げた。
 http://www.wsj.com/articles/mexican-finance-minister-luis-videgaray-vows-to-defend-peso-1460909273