英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

原油価格再燃

 曇り。でも、穏やかな朝。
 S&Pがエクソンの格付けを引き下げた。米国企業の中でも最高位の格付けトリプルAを持つ企業は残り少なかったが、その中からエクソンが陥落した。60年ぶりの格下げだという。
 これでトリプルAを持つ米国企業はマイクロソフトとジョンソン&ジョンソンのみとなった。
 資本支出を負債でまかない、原油価格が低迷しているのにも関わらず、配当を続けている。その結果、2012年以降、バランスシートにのっている負債は増え続け、昨年末現在で387億ドルにのぼっている。
 格下げの理由は、債務の増加レベルと配当支払い、自社株買いがキャッシュフロー創出量と比べて超過しているからだ、としている。
 なお、米国政府の格付けはダブルAプラスである。
 http://www.wsj.com/articles/s-p-strips-exxon-of-triple-a-credit-rating-1461687007
 原油価格がじりじりと上昇している。火曜日は今年の最高値をつけた。ドルが下落し、トレーダーたちは米国の原油生産が減少すると見込んでいる。
 ニューヨーク先物取引所における6月渡しの原油先物は1・4ドル上昇し、44ドルをつけている。欧州ブレントは45ドル台だ。
 原油価格上昇の一因はドル安だ。FOMCを控え、利上げの道筋について何らかの手がかりを示すのではないかとの期待がある。他の通貨を保持している人からすると、ドルが安くなると、原油はドル建てであるため割安になるからだ。
 http://www.wsj.com/articles/oil-prices-rise-on-weaker-dollar-1461661951