英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

割れる日銀

 曇り。
 米国政府が求める不動産担保証券をめぐるドイツ銀行への罰金は140億ドルにのぼる。
 米司法省は金融機器に起因して起きた不動産証券の捜査に関連し、140億ドルの和解金を支払うようドイツ銀行に提案した。事情に詳しい関係者の話だ。この金額は同様の事件で大手銀行が支払う中で最大規模となる。
 ドイツ銀行側はこの金額に激しく抵抗している模様だ。
 http://www.wsj.com/articles/deutsche-bank-is-asked-to-pay-14-billion-to-resolve-u-s-probe-into-mortgage-securities-1473975404
 来週の日本銀行の政策決定会合について。政策委員の間の意見が分かれていると伝えている。現在の債券買取をよりフレキシブルにすべきだという意見がある。
 中原伸之氏の言葉が紹介されている。「日銀の政策は雲のかかったカクテルになっている」。不透明で理解するのが難しい、という意味だ。
 日本銀行は世界でもっとも大規模な金融緩和を3年半続けているが、目標を達成できないでいる。これは欧州も同様で、米国もいつ、どのように引き締めに転じるのかで苦闘している。
 これらはすべて中央銀行がどこへ向かうのか、ということに対する疑念でもある。日本のコアCPIはマイナスに沈み、ここへきて30年国債の利回りは反転して上昇している。
 中央銀行の消火力が限界に達しているのではないかという疑いは、日本でとくに支持を集めている。8000億ドルにのぼる国債を毎年購入しているのに、インフレ率が一向に上向かないからだ。
 http://www.wsj.com/articles/japans-central-bank-splits-over-easing-program-1473962028