英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

防戦トランプ

 曇り。このところ蒸し暑い日々が続く。
 昨日の大統領選の討論会(1回目)は、どうやらヒラリー氏勝利の印象を与えたようだ。WSJはトランプ氏が女性支持者の獲得に失敗したと伝えている。討論会でヒラリー候補が過去のトランプ氏の女性の扱いについて攻撃を受けた。
 ドナルド・トランプ候補は、郊外に住む女性の支持を取り付けることに失敗した。彼女たちは選挙で勝つための重要な人口上の有権者であった。トランプ氏側の戦略参謀が語った。
 トランプ氏は討論会で騎士道精神を発揮し、ヒラリー氏のことを「クリントン長官」と呼ぶことから始めた。しかし、その努力はむなしかった。
 トランプ氏はヒラリー氏のことを次の質問でファーストネームで呼んでしまったのだ。そして、90分間の討論会の最後には、過去に女性を農場の動物と比較したことについて、防戦一方となった。
 たとえば、ある女優のことを「大きい、デブの豚」と述べたことについて、弁明に努めた。
 クリントン氏は同時にトランプ氏がベネズエラ出身のミスユニバースに対する扱いを材料に攻め立てた。
 両者とも討論会を景気に、支持するかどうか決めかねている有権者の支持を得ようともくろんでいる。
 クリントン氏のとって、若い有権者はそうした支持を得たい有権者群の一つである。若者はリバタリアンの候補者であるゲリー・ジョンソン氏を支持している。一方、トランプ氏は郊外の女性の支持を得ることが必要だ。女性票について、トランプ氏はクリントン氏に13%ポイントもの差をつけられている。
 討論会でクリントン氏はうまくトランプ氏を攻撃した、という評価がある。すべての人々に彼が過去に何を言ったのか、思い起こさせることに成功した。クリントン氏がトランプ氏をうまく挑発し、トランプ氏はますます深い穴に落ちていった。
 http://www.wsj.com/articles/gop-strategists-say-donald-trumps-debate-performance-likely-failed-with-suburban-women-1474993975