英字紙ウォッチング

英語メディアの経済、政治記事を定点観測

ブレイナードとクリントン

 昨日のイエレン議長の議会証言について。
 Fedのイエレン議長は、利上げについて決まったタイムテーブルはないと述べた。一方で、とくに労働史上が力強く改善し、インフレ率を2%を上回る水準まで押し上げるなら、利上げの見通しは計画通りであるという点をはっきりさせた。
 イエレン議長は同時に満足のいく驚きだったのが、失業率が4・9%でとどまっていることを挙げた。これは労働者がより一層非労働力から参入していることを示している。これはとくにアフリカ系アメリカ人労働者の助けになる、と述べた。マイノリティグループは、リセッション以降の回復がもっとも遅れている傾向にあるからだ。
 しかし、イエレン議長は警告も忘れていない。雇用の回復は将来には弊害のほうが上回るかもしれないという。失業率の改善が続くとインフレ率が2%を上回る可能性がある。その結果、Fedは考えているよりも早いペースで利上げを進めなければならない。これはリセッションをもたらす危険性がある。
 http://www.wsj.com/articles/yellen-says-there-is-no-fixed-timetable-on-rate-increase-1475085581
 一方、議会証言で議員たちは、ブレイナード理事のクリントン氏に対する献金について厳しくただした。
 http://www.wsj.com/articles/lawmaker-grills-yellen-over-brainards-donations-to-clinton-1475096106