曇り。
米国大統領選の有権者動向の分析である。白人の労働者階級の有権者がヒラリー氏をやきもきさせている。2つの鍵となる州において、副大統領を全面に押し出し、票の繋ぎ留めに躍起になっている。
ヒラリー氏はトランプ氏を支持している労働者階級の白人有権者の多いオハイオとペンシルバニア州において、勝利をあてにしているわけではない。 彼女は完敗を避けたいだけだ。
トランプ氏がこれらの州において勝利を収めるための道のりは、少数派や大学卒業の高学歴有権者において優位に立っているクリントン氏の勝利を中立化し、こうした白人州において圧倒的な勝利を収めることにかかっている。
世論調査が示すところによると、これらの州において接戦が予想されている。クリントン氏が追い上げている要因は、夫と副大統領候補のジョー・バイデン氏の存在だ。
クリントン氏のキャンペーン運動が考えているのは、もしクリントン氏の冷淡で、先々の見通しが暗いと思っているブルーカラーの有権者にくい込むことができるのは、彼ら2人であるというものだ。
優先的な目標の一つがペンシルバニアだ。この週はトランプ氏が270人いる選挙人票を獲得するのを妨げる防火壁になりつつある。もしトランプ氏がペンシルバニアを失えば、彼は厳しい局面に立たされるだろうと選挙アナリストはみる。
どこの州が大きな転換点となるのだろうか。それがペンシルバニアであり、ヒラリー氏はこの週に大きな時間を投じるべきだという。
民主党はペンシルバニア州において、1988年以降、ずっと勝利を続けてきた。世論調査によると、クリントン氏がリードを続けているが、徐々にリードを縮められつつもある。
クリントン氏がどのように動くべきかについて、一つのベンチマークとなるのが、2012年の大統領選挙だ。この年、オバマ氏はペンシルバニアで42%の支持を得て勝利した。
http://www.wsj.com/articles/white-working-class-voters-vex-hillary-clinton-1474235442
ドイツの選挙について。メルケル率いるCDUはベルリンの選挙で苦戦している。わずか18%しか得票できず、左派による3党連立政権が初めて誕生する見通しとなっている。
反移民のポピュリスト政党のAfDが14・1%を獲得し、初めて首都の議席を獲得した。ミュラー市長は、AfDが2桁の得票を得たことに対し、ナチスドイツの再来の兆候であると警告した。
ベルリンの有権者は248万人。ミュラー市長は緑の党とくんで連立与党となる道を模索すると述べた。選挙の争点は、難民やテロの機器というよりも、ブランデンブルグ空港のレンタル価格や大失敗だった。他の欧州の首都と異なり、ベルリンは公的債務が大きく、補助金を他の市から得ないとやっていけない。
https://www.theguardian.com/world/2016/sep/18/angela-merkels-party-suffers-slump-in-berlin-election